小売業界の AI 戦略 (2/6) 未来のショッピング体験を実現するための AI トレンド


未来のショッピング体験を実現するための AI トレンド

小売業界で新たな消費者ニーズに対応するため欠かせなくなってきた人工知能 (AI)。では、この技術を活用することで、実際にどのような世界が展開されるのでしょうか。


販売チャネルからマーケティングまで、さまざまな分野で活躍する AI

・適応力の高い EC サイトの構築
AI によって最も大きな変革を遂げているのは EC サイトです。AI で適応力が高まったサイトでは、顧客の過去の購買履歴や行動などから、サイト上でのショッピング体験を個別にカスタマイズできるのです。

・ショッピングをサポートする自動アシスタント
自動アシスタントを導入すれば、アシスタントがお客様の買い物をサポートし、選択肢を絞り込むなどして好みの商品にたどり着くよう誘導することも可能です。

・会話によるサポート
自然言語処理機能を活用し、お客様の疑問に簡単に対応できるよう AI が支援します。AI が解決できない場合は人間の担当者に引き継ぎますが、サポート体制は確実に効率化されます。顧客も営業時間などにとらわれずに簡単に問い合わせができるようになり、利便性が高まります。

・ビジュアル キュレーション
アルゴリズムエンジンを活用したビジュアル キュレーションも AI で実現できる世界のひとつ。イメージベースでの検索や、類似性を元にしたレコメンデーションができるようになります。

・パーソナライズされた実店舗
実店舗でも生体認証機能でお客様を認識し、その人に合った店内の商品ディスプレイや価格、サービスが提供できます。お客様が会員登録されている場合は、その情報を反映させたプロモーションもリアルタイムに実施できます。

・感情に合わせた対応
AI でお客様の表情や声の状態も把握できることから、お客様の感情を理解して状況に合った商品を提案することも可能です。

・ダイナミック マーケティング
AI は CRM やマーケティング システムなどでも活用されています。こうしたシステムに AI を導入することで、お客様の詳細なプロフィールが作成でき、パーソナライズされたダイナミックなマーケティングが実現します。

・市場の予測
AI ベースのビジネスインテリジェンス ツールによって市場や消費者データから知見を掘り起こすことも可能です。業界の変化や需要を予測しつつ、先を見越した事業戦略に結びつけられます。

・オペレーションの最適化
小売業者のオペレーションも AI による最適化が可能です。AI ベースの物流管理システムを採用することで、在庫や人員、流通、配送計画をリアルタイムで調整し、効率的なサプライチェーンが構築できます。

・消費者ニーズに対応した研究開発
AI は研究開発にも生かされています。ディープラーニング アルゴリズムがお客様のフィードバックや感情、購入データを収集して解釈。その情報を元に、今後よりお客様の好みに合った次世代製品やサービスデザインが誕生するのです。


さまざまな AI の利用シーン

小売業に新たなチャンスをもたらす AI は、具体的にどのようなシーンで活用されるのでしょうか。以下が想定される利用シーンです。

・シームレスな商品の提案
デジタルアシスタントや自動検索エンジンなどを使い、お客様に対してシームレスに商品が提案できるようになります。

・実店舗でのショッピング体験の向上
コネクテッド テクノロジやコグニティブ サービスを活用することで、オンラインのみならず実店舗でもパーソナライズされたショッピング体験を実現します。

・データを駆使したオペレーション
AI の統合データフレームワークを利用すれば、情報ベースでの意志決定が可能となり、オペレーションの最適化も進みます。

・効果的なマーケティング キャンペーン
AI を駆使した分析技術でターゲットとなる購買層を調査し、お客様が関心を寄せるコンテンツを作成することで、効果的なキャンペーンが展開できます。

これらの利用シーンについては、第 3 回~第 6 回で詳しく紹介していきます。

 

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