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Microsoft Japan Windows Technology Support

クラスターノード再起動後のノード間通信失敗について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの古谷です。 本日は、WSFC 環境でパッシブのクラスター ノード再起動後にノード間通信失敗する事象についてご紹介します。 クラスター環境では、各クラスター ノードのメモリ上に他のノードとのコネクション情報を保持しています。 本コネクション情報はノード間通信で使用されますが、クラスターノードが起動したタイミングや他ノードとのネットワークが接続されたタイミングで構成され、ノードが停止したタイミングやネットワークが切断されたタイミングで削除されます。 しかしながら、稀に削除が実施されるべきタイミングで削除が正常に行われず、コネクション情報が残存してしまい、クラスター サービスの起動に問題が発生することが報告されております。 具体的には、パッシブのクラスター ノードを再起動した際に、アクティブのノード上でパッシブ ノードのコネクション情報が残ってしまうために、ノード間通信の失敗が発生する事例が弊社に複数寄せられております。 例として、以下、クラスター 2 ノード (WSFC1、WSFC2) の環境において説明いたします。 通常、パッシブ ノードである WSFC2 を再起動すると、アクティブ ノード WSFC1 では WSFC2 と接続が切断されるため WSFC2 のコネクション情報は削除されます。そして、パッシブ ノード起動後アクティブ ノード WSFC1 はパッシブ ノードとのネットワークが接続されたタイミングで、パッシブ ノード WSFC2 からコネクション情報を受け取り、ノード間通信を行います。 しかしながら、パッシブ ノードを再起動した際にアクティブ ノード WSFC1 上にコネクション情報が残る事象が発生した場合、パッシブ ノードと接続された際にパッシブノードから受け取るコネクション情報が既に保持しているコネクション情報と重複しているためアクティブノードで破棄する処理を行い、再接続を拒否します。 そのため、アクティブ ノードとパッシブ ノードの間で通信が行えない問題が発生します。 本事象が発生した際はパッシブ ノードのシステムログ上に以下のログが記録されます。 ———— ログの名前  : System ソース      :… Read more

Windows 10 のリモートデスクトップで [接続時に次のプログラムを起動する] を使用する方法

Windows プラットフォーム サポート 三浦です。 本日は Windows 10 のリモート デスクトップ接続に関して紹介させて頂きます。 Windows 10 のリモートデスクトップ接続 (mstsc.exe) では、Windows 8.1 までに存在した [プログラム] – [接続時に次のプログラムを起動する] オプションがなくなっています。 今回は、Windows 10 を使用する環境でも同様の機能を実現するためのポリシーをご紹介します。 [Windows 7] [Windows 10] Windows 10 でも [接続時に次のプログラムを起動する] と同様の動作を実現するには、接続先 RD セッションホストにて以下のグループ ポリシーを設定する必要があります。 コンピューターの構成  - 管理用テンプレート   - Windows コンポーネント     - リモートデスクトップ サービス       - リモート デスクトップ セッション ホスト        - リモート セッション環境 [接続時にプログラムを起動する] 上記ポリシーを “有効”… Read more

Hyper-V クラスター環境で全ノードが停止する際の仮想マシンの状態移行について

本日は、Hyper-V クラスター環境で全ノードで、クラスター サービスを停止させる場合の仮想マシンの状態について説明します。   全ノードでクラスター サービスが停止される場合にはクラスターはすべてのリソースに対してオフライン作業を実施します。そのため、仮想マシン リソース内部の状態については、“クラスター制御されたオフライン操作” というプロパティの値で決められた設定に従います。   <参考> 仮想マシンの <リソース名> プロパティ : [設定] タブ https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd834728(v=ws.11).aspx       ———————— 保存 : 仮想マシンをオフラインにする前に、クラスターで仮想マシンの状態を保存します。これにより、仮想マシンがオンラインに戻ったときにこの状態を復元できるようにします。これは既定の設定です。   シャットダウン : 仮想マシンをオフラインにする前に、仮想マシン上のオペレーティング システムのシャットダウンをクラスターで適切な順序で実行します (すべてのプロセスが終了するのを待機する)。   シャットダウン (強制) : 反応が遅いプロセスが終了するのを待たずに、仮想マシン上のオペレーティング システムのシャットダウンをクラスターで実行し、仮想マシンをオフラインにします。   停止 : 仮想マシンをオフラインにする前に、オペレーティング システムをシャットダウンせずにクラスターで仮想マシンを停止します。この操作は電源をオフにする場合と同じであり、データが失われる可能性があります。 ————————   “クラスター制御されたオフライン操作” は、仮想マシン リソースをオフラインにするときにクラスターが実行する操作です。 この設定については Windows PowerShell またはアプリケーションを使用してリソースを移動する場合や、リソースをオフラインにする場合のみ影響し、ライブ マイグレーション、クイック マイグレーション、または計画外のフェールオーバー時には影響しません。   また、ノード (Hyper-V… Read more

タスク スケジューラで使用している 2 つの実行エンジンについて

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの丸山です。 今回は、Windows 8 および Windows Server 2012 以降のタスク スケジューラでお問い合わせの多い、UBPM と呼ばれる実行エンジンの注意事項についてご紹介させていただきます。 ■ タスク スケジューラで使用されている 2 つの実行エンジンについて Windows 7、および Windows Server 2008 R2 以降のタスク スケジューラでは、従来の実行エンジンと合わせて、Unified Background Process Manager (UBPM) と呼ばれる実行エンジンが利用されるようになりました。 しかしながら、弊社では、UBPM を利用して起動されるタスクの動作が、従来の実行エンジンで動作するタスクとは違った動作をすることが確認されております。 本ブログでは、UBPM 利用時における注意点について、弊社問い合わせ事例などを紹介させていただきます。 ■ 実行エンジンの違いによる問い合わせ事例について UBPM を利用して実行されるタスクでは、従来の実行エンジンと比較して以下のような動作の違いが報告されております。 (1) “タスクの実行時に使うユーザー アカウント” に “ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する” が選択されている場合、”最上位の特権で実行する” のチェックが外れていても常に最上位の特権で動作します。 管理者ユーザーを利用して、以下のようにタスクを設定した場合、従来の実行エンジンではユーザー アカウント制御 (UAC) の機能により制限された権限でタスクが動作しますが、UBPM では完全な権限でタスクが動作します。 従来の実行エンジンで実行されたタスクは制限された権限でタスクが動作しています。 UBPM で実行されたタスクは完全な権限でタスクが動作しています。 (2) タスクを開始するまでのコンピューターのアイドル時間は無視されます。… Read more

Windows 10 Version 1511 でリモート コンピューターへのイベント作成がされない

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの宮崎です。 今回は Windows 10 Version 1511 にてリモート コンピューターに対しイベントが作成されない問題についてご紹介いたします。 Windows OS ではユーザーが任意のイベントを出力できる方法を提供しており、例として eventcreate コマンドがございます。また、eventcreate コマンドでは /S オプションを用いることで、リモート コンピューター上のイベントログにイベントを作成することが可能です。 しかし、Windows 10 Version 1511 をご利用いただいている環境で eventcreate を利用し、他の OS 上にイベントを作成しようとすると、下記のエラーが表示されます。 > eventcreate /S … エラー: プロシージャ番号が正しい範囲にありません。 この問題は Windows 10 Version 1511 から以前の OS (Version 1511 以前の Windows 10 や、Windows 8.1, Windows Server 2012 R2 等) に対してイベントの作成を行おうとすると発生します。これは、Windows 10… Read more

Windows 8.1 でコンピューター名にサロゲートペアを指定すると Windows Event Log サービスが開始しない

こんにちは、Windows プラットフォーム サポートの伊藤です。 Windows 8.1 をご利用いただいている環境でコンピューター名にサロゲート ペアを指定すると Windows Event Log サービスが開始しない問題があります。 Windows 8.1 以前の環境ではコンピューター名にサロゲート ペアを使用できない為、本問題は発生しません。 ※ サロゲート ペアは Unicode の拡張文字で U+DBFF ~ U+D800 と U+DFFF ~ U+DC00 の範囲のコード値を使用します。 本条件を満たした場合、サービス管理ツールから Windows Event Log サービスを起動しようとしても、下記エラーとなり起動できない状況となります。 なお、現時点でWindows Event Log サービス以外の Windows 標準サービスに対しての影響は確認されておりません。 本エラーの回避策は以下のいずれかとなります。Windows 8.1 での本問題に対する修正は予定されておりません。 ・コンピューター名にサロゲート ペアを使用しない ・本問題が解消されている Windows 10 を使用する サロゲート ペアにつきましては、以下の内容をご参照頂けますと幸いです。 特殊文字 : サロゲート ペア https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc419800.aspx… Read more

複数のユーザー プロファイルが存在する状態で Sysprep を実施した際に予期しない問題が発生する

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの佐々木です。 複数のユーザー プロファイルが存在する状態で Sysprep を実施した際、これまでに複数の問題が報告されていました。 例えば、Windows 7 の環境では CopyProfile が有効に設定されている応答ファイルを使用して Sysprep を実施した場合、意図しないユーザーのユーザー プロファイルが既定ユーザー プロファイルにコピーされることがございます。 また、Windows 10 の環境では、Sysprep の実行ユーザー以外、既存のユーザー プロファイルが破損する (スタート ボタンの左クリックが効かない、Edge ボタンがタスク バーから消えるなど) こともございます。 これは、複数のユーザー プロファイルが存在するシナリオにおいて Sysprep の使用は想定されていないことに起因しています。 Sysprep を実施する際には、必ず実行ユーザー以外のユーザー プロファイルを削除していただいてから実施していただきますようお願いいたします。… Read more

エラー “ライセンス サーバーがないため、リモート セッションは切断されました” について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの吉田です。 Windows Server 2012 または Windows Server 2012 R2 のリモート デスクトップ サービス環境をご利用いただいている環境で、適切に RD ライセンス サーバーを指定しているにも関わらず、クライアントからの接続時に以下メッセージが表示され、接続できない場合があります。 本エラーについては、RDS CAL に発行余力がない場合や、RD セッション ホスト サーバーとライセンス サーバー間で疎通が取れない場合に発生いたしますが、既知の不具合にて発生する場合があります。 以下をチェックし、設定に問題がない場合は、OS バージョンに応じて後述の修正プログラムの適用をご検討ください。 事前確認項目 ================ 1. RDS CAL (ライセンス) に発行余力はありますか? ライセンス サーバーで [RD ライセンス マネージャー] を起動してください。 RD ライセンス サーバーがアクティブ化されている事と、OS に応じてインストールいただいた RDS CAL について、[利用可能] 欄に余力がある事をご確認ください。 [利用可能] が 0 の場合は、発行できる RDS CAL が残っていませんので、適切な数量の RDS… Read more

ユーザー プロファイル ディスク使用時に 一部メニューが英語表記になってしまう事象について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの今入です。 Windows Server 2012 R2 環境において、リモート デスクトップ サービスを展開しており、ユーザー プロファイル ディスク (UPD) を使用している環境で、スタート メニューやコンテキスト メニューの一部が英語表記になってしまう事象があります。 英語表記になる箇所は、以下の通りです。 [コンテキスト メニュー] – [送る] 内の一部項目 [スタート メニュー] – [すべてのアプリ] – [Windows アクセサリ] の一部 [スタート メニュー] – [すべてのアプリ] – [Windows 簡単操作] [スタート メニュー] – [すべてのアプリ] – [Windows システム ツール] の一部 今回は、この英語表記になってしまう事象の原因と対処方法について、解説します。 ユーザー プロファイル ディスクについて 原因 対処方法   ユーザー プロファイル… Read more

Windows Server バックアップにおける容量と世代管理について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの野村です。 今回は Windows Server バックアップにおける容量と世代管理についてご紹介します。   Windows Server バックアップは OS 標準で搭載されている機能です。 GUI とコマンド (Wbadmin.exe) によるバックアップ・リストアができます。 バックアップ データの保存形式として仮想ディスク (VHD または VHDX 形式) を使用し、VSS (ボリューム シャドウ コピー サービス) の機能を用いて複数世代のバックアップを保持できます。 バックアップ データの格納先として、[バックアップ専用のハードディスクにバックアップする]、[ボリュームにバックアップする] と [共有ネットワーク フォルダーにバックアップする] を指定できますが、格納先の種類により保持可能なバックアップの世代数が異なります。 バックアップ格納先での容量の圧迫を避けるために、バックアップの容量・世代数を制限したいとのお問い合わせをいただくことがあります。 本ブログでは、この世代数の管理の違いについてご案内いたします。     ============================= 保持可能なバックアップの世代数について ============================= それぞれのバックアップ格納先における世代管理について纏めると、以下の表のようになります。 バックアップ格納先 世代 世代数の変更 バックアップ格納先の容量が圧迫した場合の動作 [バックアップ専用のハードディスクにバックアップする] 最大 512 世代保存 変更不可 シャドウ コピーを保存する容量が足りないと最も古い世代から自動的に削除 (※)… Read more