サービス終了まで残り 4 か月: Access Control Service

執筆者: Anna Barhudarian (Principal PM Manager, Cloud Identity)

このポストは、2018 年 6 月 25 日に投稿された 4 month retirement notice: Access Control Service の翻訳です。

 

Access Control Service (ACS) は、正式にサービスを終了いたします。現在ご利用中のお客様は、2018 年 11 月 7 日まで引き続きご利用いただけますが、それを過ぎると ACS サービスが停止し、すべての要求がエラーとなります。

今回は、ACS サービスの終了に関する当初の発表記事 (英語) の補足事項をお届けします。
 

影響を受けるユーザー

上記の影響を受けるのは、Azure サブスクリプションで ACS 名前空間を 1 つでも作成しているお客様です。たとえば、Service Bus のお客様が Service Bus の名前空間の作成時に ACS 名前空間を間接的に作成したケースなどが該当します。アプリやサービスで ACS を使用していない場合は、特別な対応は必要ありません。
 

必要な対応

ACS を使用している場合は、移行の計画が必要になります。最適な移行パスは、ACS を使用しているお客様の既存のアプリやサービスの状況ごとに異なります。サポートが必要な場合は、移行ガイドをご利用ください。ほとんどの場合、移行の際にコードを変更する必要があります。

アプリやサービスで ACS を使用しているかどうかは、後述の方法で確認できます。2018 年 4 月に Azure Portal での ACS サービスの提供が終了してからは、名前空間の一覧を確認するためには Azure サポートに問い合わせる必要がありました。しかし、今後はその必要はありません。
 

Access Control Service PowerShell の提供を開始

ACS PowerShell は、Azure クラシック ポータルの ACS 機能を丸ごと置き換えたものです。詳細については、PowerShell ギャラリーの指示に従ってダウンロード (英語) してご確認ください。
 

ACS 名前空間の一覧を表示して削除する方法

ACS PowerShell をインストールしたら、以下の簡単な手順に従って ACS 名前空間を特定し、削除することができます。

1. Connect-AcsAccount コマンドレットを使用して、ACS に接続します。

2. Get-AcsSubscription コマンドレットを使用して、利用可能な Azure サブスクリプションの一覧を表示します。

3. Get-AcsNamespace コマンドレットを使用して、ACS 名前空間の一覧を表示します。

ACS 名前空間が表示される可能性が高いのは、Azure のお客様が 2014 年以前に Azure Service Bus にサインアップしたケースです。これらの名前空間は、–sb という拡張子によって識別できます。Service Bus チームは移行ガイドを提供しており、今後も同チームのブログ (英語) で最新情報をご案内する予定です。

4. Disable-AcsNamespace コマンドレットを使用して、ACS 名前空間を無効にします。

この手順はオプションです。移行が完了したと思われる場合は、名前空間を削除する前に無効にすることをお勧めします。無効にすると、要求に対して https://{名前空間}.accesscontrol.windows.net から 404 エラーが返されます。無効にしなかった場合、名前空間は変更されず、Enable-AcsNamespace コマンドレットを使用して復元することができます。

5. Remove-AcsNamespace コマンドレットを使用して、ACS 名前空間を削除します。

この手順を実行すると、名前空間が完全に削除されて復元できなくなります。
 

問い合わせ先

ACS 終了の詳細については ACS 移行ガイドをご確認ください。お客様に適した移行オプションが見つからない場合、または ACS の終了に関するご質問やご意見がございましたら、acsfeedback@microsoft.com までご連絡ください。