MS クラウド ニュースまとめ – Azure Stack – App Service の一般提供 他 (2017/11/08)

このポストは、11 月 8 日に投稿された Cloud Platform Release Announcements for November 8, 2017 の翻訳です。

 

この記事では、クラウド プラットフォーム チームが進める一連の新しい更新をまとめてご紹介します。

マイクロソフトでは、ユーザーの皆様によるクラウドの利用をサポートする取り組みを日々行っています。私たちは幅広い製品ポートフォリオを通じてマイクロソフトならではの最新技術、総合的なモバイル ソリューション、開発ツールを提供しており、ユーザーの皆様にはこれらをご活用いただくことで皆様が本来持つ力を余すところなく発揮していただきたいと考えております。今回お届けする最新リリース情報は以下のとおりです。

  • Azure Analysis Services のスケールアウト機能
  • Power BI Desktop – Esri Plus の一般提供
  • Power BI Report Server – 2017 年 10 月の更新プログラム
  • Azure API Management – 時間単位の課金と Basic 料金レベルを開始
  • Azure Stack – App Service の一般提供
  • Azure Batch – 優先度の低い VM をサポート
  • プレビュー版 System Center の更新プログラム
  • Azure Log Analytics – ExpressRoute 接続の監視機能のパブリック プレビュー
  • Azure Cosmos DB での Storage Explorer サポートのパブリック プレビュー
  • Azure SQL Database の学習と適応 – クエリ自動チューニングの一般提供
  • Azure SQL Database のトランザクション レプリケーションの一般提供

Azure Analysis Services のスケールアウト機能

2017 年 11 月 1 日より、Azure Analysis Services でスケールアウト機能が利用できるようになりました。これにより、Azure Analysis Services インスタンスのクエリ レプリカ数をインタラクティブに設定して、多数の同時実行ユーザーを高速なクエリ パフォーマンスでサポートすることができます。また、スクリプトを使用して、ピーク時の負荷に合わせて BI ソリューションを自動でスケールアウトしたり、ワークロードが減少したときに Azure Analysis Services のレプリケートをスケールバックしたりできます。料金は使用したリソースの分を支払います。さらに、処理とクエリを分離することで、セマンティック モデルのユーザー エクスペリエンスを細かく制御できます。クエリのスケールアウト機能により、Azure Analysis Services で要求の高いソリューションに対応できるようになります。

Azure Analysis Services は Microsoft SQL Server Analysis Services の分析エンジンを基盤とし、セマンティック データ モデルをクラウドでホストできるため、ユーザーは Excel、Power BI などのツールからデータ モデルに接続し、レポート作成やアドホック分析を行うことができます。詳しくは Azure ブログの記事 (英語)Azure Analysis Services ページをご覧ください。

Power BI Desktop – Esri Plus の一般提供

Power BI は、さまざまなパートナー各社と連携して、あらゆるニーズに応えるソリューションを提供しています。2017 年 6 月に、GIS の大手企業である Esri と共同で、ArcGIS Maps for Power BI の一般提供を開始しました。Power BI と ArcGIS の統合により、ビジネス ユーザーは、これまで専用ツールに限られていた地図や高度な GIS 技術を使用してデータを活用できるようになりました。そして今回、Power BI Desktop の 2017 年 11 月のリリースより ArcGIS Maps for Power BI の新しい Plus サブスクリプションの一般提供を開始します。これにより、さらに多くの地図、世界の統計データ、検証済みの整形されたデータ、位置情報などを視覚化し、将来の計画や意思決定に活用できるようになります。詳しくはこちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

Power BI Report Server – 2017 10 月の更新プログラム

2017 年 11 月 1 日に、Power BI Report Server の更新プログラムをリリースしました。SQL Server Analysis Services 以外のデータ ソースのサポートや、Excel ワークブックの表示および操作など、便利なセルフサービスの BI 機能が追加されています。

2017 年 6 月に Power BI Report Server がリリースされ (英語)、SQL Server Analysis Services のデータ ソースに接続して、オンプレミスで Power BI レポートを作成、公開できるようになりました。

今回は、Power BI Desktop で作成した Power BI レポートにあらゆるデータ ソースからデータをインポートして、Power BI Report Server に公開できるようになりました。

また、Power BI Report Server 内の Excel ワークブックを Web で表示できるようになりました。これにより、Power BI レポート、ピクセル レベルの精細なレポート、モバイル向けレポート、Excel ワークブックなど、あらゆるマイクロソフト BI コンテンツの公開および表示を 1 か所で行うことができます。

Azure API Management – 時間単位の課金と Basic 料金レベルを開始

Azure API Management は、API を安全に、確実に、そして大規模に発行するためのサービスです。管理ポータルのビジネスやログの分析結果を活用しながら、社内チーム、パートナー、および開発者間の API 使用を推進します。このサービスでは、エンドツーエンドの API 管理に必要な以下のツールを提供します。

  • ユーザー ロールのプロビジョニング
  • 使用プランとクォータの策定
  • ペイロード変換のためのポリシーの適用
  • 調整、分析、監視、アラート

Azure API Management では、お客様からのフィードバックにお応えして、2017 年 12 月 1 日に 3 つの重要な更新を実施します。

  • 課金方法を日単位から時間単位に変更します。これにより、API Management を利用しやすくなり、運用のコスト効率も高まります。2017 年 12 月 1 日に、既存のお客様は自動的に時間単位の課金に切り替えられ、請求額は現在と同じかさらに低くなります。
  • Developer、Standard、Premium の料金レベルに、新たに Basic レベルが加わります。気軽に運用環境で API Management の利用を始められるよう、低コストに設定されています。
  • Standard レベルで Azure Active Directory をサポートします。

API Management について、詳しくは概要および料金のページをご覧ください。

Azure Stack – App Service の一般提供

このたび、Azure Stack で Azure App Service および Azure Functions をデプロイして運用できるようになりました。Azure Stack で Azure App Service を利用すると、エンタープライズ クラスの PaaS とサーバーレス モデルを使用した強力なクロスプラットフォーム アプリケーションを構築することができます。今回のリリースにより、パブリック クラウド、仮想ネットワーク、オンプレミスなど、指定した環境に App Service から既存のアプリをデプロイできるようになりました。詳しくはこちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

Azure Batch – 優先度の低い VM をサポート

Azure Batch | 料金

優先度の低い VM を、通常のオンデマンド VM よりも大幅に低い料金で利用できるようになりました。中断可能なバッチ アプリケーションや、実行時間の制限が少ないジョブなどに、優先度の低い VM を利用すると、ワークロードの実行コストを大幅に削減したり、同じコストで規模を拡大したりすることが可能です。多くのバッチ処理ワークロードは、優先度の低い VM を使用するメリットがあります。Azure Batch では、簡単に優先度の低い VM を割り当てて管理でき、割り込み発生時も適切に対処されるようになっています。

プレビュー版 System Center の更新プログラム

プレビュー版 System Center 初の半期チャネル リリースを、Evaluation Center でダウンロードできます。この更新プログラムでは、皆様からのフィードバックが反映された新機能や強化機能、あらゆるコンポーネントのセキュリティ更新やバグ修正をいち早くお届けします。System Center 2016 の機能をベースに、最新バージョンの Windows Server のサポートと、Windows Server 2016 の追加サポートを提供します。また、Linux 監視機能の強化と VMware バックアップの効率化により、ユーザー エクスペリエンスとパフォーマンスが向上しています。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。

Azure Log Analytics – ExpressRoute 接続の監視機能のパブリック プレビュー

Azure 専用接続を利用しているお客様は、Azure Log Analytics の Network Performance Monitor ソリューション (英語) を使用して、ExpressRoute 回線の正常性、稼働状況、容量を監視できるようになります。これにより、Office 365 や Dynamics CRM などの基幹業務アプリケーションやサービスに、途切れることなく高い帯域幅で安全にアクセスすることができます。

Azure Cosmos DB での Storage Explorer サポートのパブリック プレビュー

Azure Storage Explorer のデスクトップ データ管理ツールを Azure Cosmos DB でサポートします。これにより、高速で応答性の高いクロスプラットフォーム データ管理エクスペリエンスが実現し、Azure Cosmos DB ポータルと同様に Mac、Windows、Linux 上の Azure Cosmos DB を管理できるようになります。今回のパブリック プレビューでは、複数アカウントの Cosmos DB のエンティティ管理、データの操作、ストアド プロシージャやトリガーの更新が可能になります。この発表の詳細は Azure ブログの記事 (英語) をご覧ください。

Azure SQL Database の学習と適応 クエリ自動チューニングの一般提供

人工知能による自動チューニング機能を Azure SQL Database に標準装備

Azure SQL Database の自動チューニング (英語) では、人工知能を活用して、安全に管理された状態でチューニング アクションを継続的に監視、把握、適用することで、大規模データベースの安定時およびピーク時のクエリ パフォーマンス問題の可能性を詳細に把握することができます。自動インデックス管理やプランの回帰修正といった完成度の高い機能が、新たな標準として提供されます。詳しくはこちらのドキュメント (英語) をご覧ください。

Azure SQL Database のトランザクション レプリケーションの一般提供

Azure SQL Database に対するトランザクション レプリケーションでは、オンプレミスから Azure SQL Database の方向のみにデータをレプリケートするため、最小限のダウンタイムでオンプレミスの SQL Server データベースを Azure SQL Database に移行することができます。詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください。