確実なクラウド移行計画: Azure Migrate の一般提供を開始

執筆者: Shon Shah (Principal Program Manager Lead, Azure Migrate)

このポストは、2018 年 2 月 28 日に投稿された Confidently plan your cloud migration: Azure Migrate is now generally available! の翻訳です。

 

数か月前にご紹介した、Azure 移行に関するガイドやインサイトを提供する支援サービス、Azure Migrate (英語) の一般提供を開始いたします。

Azure Migrate は、アプライアンスベースのエージェントレスなオンプレミス環境の評価を、追加料金なしで提供するサービスです。現在は VMware で仮想化した Windows と Linux VM に対応しており、今後 Hyper-V 環境もサポートされる予定です。多層アプリケーションを特定するために、マシン間の相互依存性を視覚化する、エージェントベースの評価もオプションで利用可能です。このサービスでは、次の 3 つの観点で移行を計画します。

  • 適応性: 多層アプリケーションをホストするマシンが Azure で実行するのに適しているかを評価
  • サイジング: マシンの構成や使用状況に基づいて、適切な Azure VM サイズを判断

Azure Migrate

 

既に多くのお客様が運用環境に Azure Migrate を導入して、移行を進めていらっしゃいます。プレビュー版をお試しいただいた皆様の貴重なフィードバックに感謝申し上げます。以下、プレビュー以降に追加された新機能と変更点をご紹介します。

  • 構成ベースのサイジング: CPU、メモリ、ディスクの使用率に基づく既存のサイジング方法に加えて、CPU コアやメモリ サイズの構成に基づく「現状の」マシンのサイズを判定します。
  • 評価に対する信頼度: 使用状況のデータ ポイントが多いか少ないかを、星の数で比較して評価します。
  • 無料の依存性の視覚化: 多層アプリケーションのネットワーク依存性の視覚化に使用する Service Map は、無料で利用可能です。

Service Map

  • 移行先リージョンの拡大: 中国、ドイツ、インドのリージョンのマシンを移行先として評価できるようになりました。移行プロジェクトを作成できるリージョンは、米国中西部または米国東部のみですが、30 か所のリージョンへの移行計画を立てることができます。

「計画なくして成功なし」という言葉がありますが、Azure Migrate を活用すれば、確実な移行計画が可能になります。皆様からのご意見を反映して、移行計画を支援する機能を継続的に充実させてまいります。もちろん、計画だけでなく、実際の移行作業に関する効率的なエクスペリエンスも提供いたします。現在 Azure Site Recovery (英語)Azure Database Migration Service などのサービスをご利用いただけます。これらの便利なサービスは、今後すべて Azure Migrate に統合される予定です。そして、お客様の Azure 移行に関するあらゆるニーズに応える、真のワン ストップ サービスを実現したいと考えています。

利用を開始するには、Azure ポータルで移行プロジェクトを作成してください。また、以下の情報もご参照ください。

  • ご不明な点は、フォーラム (英語) に質問を投稿するか、Microsoft サポートまでお問い合わせください。
  • フィードバックは UserVoice (英語) までお寄せください。他のアイデアへのご意見もお待ちしております。

Azure Migrate をぜひご活用ください。

– Shon