Azure Migrate のプレビューをリリース

執筆者: Shon Shah (Principal Program Manager Lead, Azure Migrate)

このポストは、11 月 27 日に投稿された Launching preview of Azure Migrate の翻訳です。

 

Microsoft Ignite 2017 において、Azure への移行を支援するガイド、情報、メカニズムを提供する新たなサービスとして、Azure Migrate が発表されました。このサービスはこれまで限定プレビューとして提供され、アクセス申請をしていただいたお客様にお試しいただきながら、フィードバックを収集してまいりました。皆様からのご意見を真摯に受け止めると共に、貴重なお時間を割いてフィードバックをお寄せいただいたことに感謝申し上げます。

このたび、この Azure Migrate のプレビューが開始され、アクセス申請をしていただかなくてもどなたでもサービスを使用できるようになりました。

Azure Migrate では、VMware で仮想化された Windows や Linux の仮想マシン (VM) を、エージェントを使用せずに検出できます。また、エージェントを使用した検出にも対応しています。これにより、1 つの VM または VM グループの依存関係を視覚化し、多層アプリケーションを容易に識別することができます。

アプリケーションを中心とした検出は移行の足掛かりとしては有効な手法ですが、情報に基づいて意思決定を行うには不十分です。Azure Migrate なら、次のような 3 つの疑問をすばやく評価して解決することができます。

・    対応状況: VM が Azure での実行に適しているかどうかを確認します。

・    適切なサイズ選び: CPU、メモリ、ディスク (スループットおよび IOPS)、ネットワークの使用履歴から、Azure VM の適切なサイズを判定します。

・    コスト: Azure Hybrid Benefit などの割引を考慮しつつ、Azure で発生する経常的なコストを計算します。

評価項目はこれだけではありません。サーバーについては Azure Site Recovery (ASR)、データベースについては Azure Database Migration Service (DMS) というように、ワークロードに特化した移行サービスを提示する機能もあります。ASR では、アプリケーションを考慮したサーバー移行によって移行時のダウンタイムを最小限に抑えることが可能で、移行テスト時にも環境に影響を与えません。DMS はオンプレミスの SQL データベースを Azure に移行するためのソリューションで、ガイドに従って簡単に使用できます。

移行完了後は、Azure Security CenterAzure Cost ManagementAzure Backup などの Azure サービスを使用すれば、VM を確実に保護すると共に適切に管理することができます。

Azure Migrate は追加料金が不要で、運用環境へのデプロイメントがサポートされ、米国中西部リージョンで提供されます。Azure Migrate が提供されていないリージョンでも、このサービスを使用して移行することができます。たとえば、移行プロジェクトを米国中西部で作成して、米国西部 2 や英国西部、東日本の VM を検出し評価することもできます。

まずは、Azure ポータルで移行プロジェクトを作成してください。

Azure Migrate (preview)

関連情報

·         最新の詳細情報については、こちらのドキュメント (英語) を参照してください。

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·         ご意見がありましたら、UserVoice (英語) までお寄せください。フォーラム内の意見への投票もお願いいたします。

 

Azure への移行作業に Azure Migrate をお役立ていただけますと幸いです。