「孤立した」パブリック フォルダーを特定する機能の紹介

(この記事は 2015 年 10 月 9 日に Exchange Team Blog に投稿された記事 Introducing Public Folder “Lost and Found” functionality の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)   概要 Exchange Server 2016 と Office 365 のいずれにおいても、削除したパブリック フォルダー メールボックスを復元した場合に、復元されたセカンダリ パブリック フォルダー メールボックスの中に、新規作成のプライマリ パブリック フォルダー メールボックスには存在しないパブリック フォルダーが含まれている可能性があります。 もう少し詳しくご説明しましょう。 パブリック フォルダーは、1 つ以上のパブリック フォルダー メールボックスに格納されています。1 つ目のパブリック フォルダー メールボックスは、「プライマリ」パブリック フォルダー メールボックスと呼ばれます。続くパブリック フォルダー メールボックスは、すべて「セカンダリ」パブリック フォルダー メールボックスと呼ばれます。これらのセカンダリ パブリック フォルダー メールボックスは、パブリック フォルダー階層の更新情報をプライマリ パブリック…


メッセージ追跡ログを CSV ファイルに出力する方法

こんにちは。Exchange サポート チームの小間です。今回はメッセージ追跡ログを CSV ファイルに出力する方法をご紹介します。 Exchange 2007 以降、Exchange 管理シェルの Get-MessageTrackingLog コマンドでメッセージ追跡ログを検索して表示することが出来ます。また、PowerShell には Export-Csv コマンドが用意されており、CSV ファイルへのデータの出力も可能です。 これらを組み合わせることで検索したメッセージ追跡ログを CSV ファイルに保存することが出来ます。例えば以下のようにコマンドを実行して、変数に保存したメッセージ追跡ログの内容を CSV ファイルに保存したとします。   $Logs = Get-MessageTrackingLog -MessageSubject “Test Mail”  $Logs | Export-Csv C:\Logs.csv -Encoding Default -NoTypeInformation ところが保存した CSV ファイルを開くと、以下のように正しく情報を読むことが出来なくなっています。以下の例では、P 列の Recipients などが「System.String[]」となってしまっています。   これは PowerShell (Exchange 管理シェル) の内部で Recipients のデータ型が配列になっており、配列の内容をそのままでは Export-Csv コマンドで出力することが出来ないためです。配列の内容を CSV にエクスポートするには、Select コマンドを併用します。例えば Recipients の内容をすべて出力するには以下のようにコマンドを実行します。…


Edge サーバーを振り返る エピソード 1

こんにちは。Exchange サポートの竹本です。 今回は意外と知っているようで見落としがちな Edge サーバーについてのおさらいです。Exchange 2013 で HUB の役割がなくなり、2016 では CAS の役割もなくなりました。しかし!エッジ トランスポート サーバーは未だ顕在している、重要な役割です。 – そもそも エッジ トランスポート サーバーとは~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~これは皆さまご存知かと思いますが、エッジ トランスポート サーバーは Exchange 役割の中で唯一、境界ネットワーク (DMZ) に置くことができるサーバーであり、Exchange 組織とインターネット間で発生するすべての受信および送信メッセージ (メールフロー) を処理します。また、メッセージ保護やセキュリティ向上を目的としたトランスポート エージェントも組み込まれているため、内部 Exchange 組織がインターネット上の脅威 (ウィルスやスパムなど) にさらされるリスクを最小限に抑えることが可能です。主な機能概要は以下でも紹介しておりますので、ご参照ください。* エッジ トランスポート サーバーには、リバース プロキシ サーバーや CAS サーバーのように、クライアントからの HTTP リクエストを処理する機能はありません。あくまでもトランスポート サーバーとして機能します。  Title : エッジ トランスポート サーバー URL : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb124701.aspx なおエッジ トランスポート サーバーは、組織の Exchange サーバーと一切特別な関係を持たないスタンドアロン…


EWS Managed API の GetUserAvailability 実行時に NullReferenceException の例外が発生する現象について

今回は EWS Managed API の ExchangeService.GetUserAvailability メソッドを使用して空き時間情報の取得を試みた際に System.NullReferenceException の例外が発生する現象についてご紹介いたします。本現象は Exchange Web Service を直接使用しているアプリケーションでは発生いたしませんが、EWS Managed API を使用しているアプリケーションでは取得対象が Exchange 2007 / 2010 / 2013 / 2016 や Exchange Online のいずれの場合でも発生することを確認しておりますのでご注意ください。 現象EWS Managed API ではユーザーの空き時間情報を取得する方法として ExchangeService.GetUserAvailability メソッドが提供されています。本メソッドにて大部分のユーザーについては空き時間情報を正常に取得出来ていますが、特定のユーザーに対して実行すると毎回以下の例外が発生して空き時間情報の取得に失敗します。 ・System.NullReferenceException Message: オブジェクト参照がオブジェクト インスタンスに設定されていません。Source : Microsoft.Exchange.WebServicesStackTrace:    場所 Microsoft.Exchange.WebServices.Data.EwsUtilities.ParseEnumValueList[T](IList`1 list, String value, Char[] separators)    場所 Microsoft.Exchange.WebServices.Data.WorkingPeriod.TryReadElementFromXml(EwsServiceXmlReader reader)    場所 Microsoft.Exchange.WebServices.Data.ComplexProperty.InternalLoadFromXml(EwsServiceXmlReader reader, XmlNamespace xmlNamespace,…


Exchange ブログ 2015 年 11 月のまとめ

2015 年 11 月の Exchange ブログをまとめてみました。あなたが見逃しているかもしれないブログも一覧でご覧になることができますので、この機会にぜひご覧ください。 11 月 6 日: Exchange Server のパフォーマンス問題のトラブル シューティング (Exchange Server Support) 11 月 8 日: Kerberos 認証を使用する場合の Exchange 2016 の共存 (Japan Office Official Blog) 11 月 8 日: Exchange 2013 ハイブリッド サーバーの証明書更新における注意事項 (Exchange Server Support) 11 月 10 日: メールボックス監査ログの活用 (Exchange Server Support) 11 月 11 日: Exchange サーバーで BitLocker を有効化する方法 (Japan Office Official Blog) 11 月 11 日: Exchange 2010 との共存環境における Exchange 2016 のクライアント接続 (Japan Office…


Exchange Online のリモート PowerShell におけるエラー ハンドリング

こんにちは。Exchange サポート チームの小間です。今回は Exchange Online に接続する PowerShell でエラー ハンドリングを行う方法をご紹介します。 Exchange Online の管理を PowerShell スクリプトとして記述して実行している管理者の方は多いと思いますが、その時に必要となるのがエラー ハンドリングです。例えば Get-Mailbox コマンドの引数に存在しないユーザー名を指定して実行してしまった時、コマンドの実行はエラーになりますのでエラー時は別の処理を行いたいという要件があると思います。その場合は以下のように try-catch 構文を使用するのが一般的ですが、Exchange Online のリモート PowerShell では意図した通りに catch ブロックに処理が移りません。Get-Mailbox コマンドに ErrorAction パラメーターで Stop を指定しても動作が変わりません。(参考として Exchange Server 2010 以降に接続するリモート PowerShell では Get-Mailbox コマンドに ErrorAction パラメーターで Stop を指定することで、この方法でも意図した通りに動作します。) # sample01.ps1 param([Parameter(Mandatory=$true,ValueFromPipeline=$true)]$UserName) try{    Get-Mailbox $UserName    Write-Host “成功”}catch{    Write-Warning “失敗”} なお上記のスクリプトでは省略していますが、Exchange Online に…


Forefront 製品のサポート終了に伴う FSSP のアンインストール方法について

こんにちは、Exchange/Forefront サポート チームの伯谷です。 今年も残り一カ月となり、遂に一部の Forefront 製品のサポートが今月で終了となります。12 月に入ってから数日ですが、サポートには Forefront を停止したい/Forefront をアンインストールしたいというお問い合わせを複数いただいおります。特に最近は for SharePoint の Forefront 製品のお問い合わせが多いため、今回のブログでは、前回に引き続き for SharePoint の製品に関してアンインストール手順をご紹介します。 なお、これまでもご紹介している以下の Blog の “よく寄せられる質問” は for SharePoint の Forefront 製品も同様ですのでご一読ください。 Title: Forefront Protection 2010 for Exchange Server をご利用中のお客様へ移行準備開始のお願いURL: http://blogs.technet.com/b/exchangeteamjp/archive/2015/01/29/still-using-forefront-protection-2010-exchange-server-make-move-soon.aspx – 手順1. Forefront Security for SharePoint (以下 FSSP) をアンインストールする対象のサーバーにログオンし、以下の 3 つのサービスを停止します。    FSCController   IIS Admin Service   World Wide Web Publishing Service 2. コマンド プロンプトにて、FSSP…


Outlook 2016: Exchange 管理者向けの情報

(この記事は 2015 年 11 月 19 日に Exchange Team Blog に投稿された記事 Outlook 2016: What Exchange admins need to know の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)   9 月末にリリースされた Office 2016 には、新しいバージョンの Outlook デスクトップ クライアントが含まれています。Outlook 2016 のエンド ユーザー向けの変更点についてこちらの記事で概要を説明していますので、まだお読みでない方はぜひご確認ください。今回の記事では、Exchange 管理者に関係する Outlook 2016 の変更点について詳しく説明します。企業での展開計画にお役立てください。 MAPI-HTTP と自動検出機能 他のすべての Outlook のリリースと同様に、今回も複数の更新が実装されており、パフォーマンスの向上や、アカウント接続時やメールの同期時に発生する一般的な問題の減少が可能です。今回の更新により、メッセージのダウンロード、メッセージ リストの表示、休止状態から再開後の新規メールの表示などにかかる時間が短縮されています。過去 2 回のリリースを通じて、下記のように Outlook がメール アカウントに接続し Exchange と同期する方法が大幅に変更されています。 Outlook 2016 では自動検出機能が必須に: Outlook 2016 では、自動検出機能が構成されていないと Exchange Server…


Active Directory サイトを活用した Exchange 導入

(この記事は 2015 年 11 月 18 日に Exchange Team Blog に投稿された記事 Exchange Active Directory Deployment Site の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)   新しい Exchange サーバーを導入するときは、考慮すべきことがいくつかあります。そのうちの 1 つが、現在サポートされている新しいバージョンの Exchange サーバーを稼動中の運用環境に導入するときに、Active Directory (AD) 展開のサイト設計オプションを活用すると作業がスムーズになるという点です。 新しい Exchange サーバーを導入すると、そのサーバーによって AD 内のレコードにサービス接続ポイント (SCP) (英語) が追加され、環境の構成しだいでは新しいサーバーがクライアントからの要求に応答できるようになります。しかし、既定の自己署名証明書はクライアントから信頼されていないため、Outlook でエンド ユーザーに証明書のエラーが表示されるようになる可能性があります。この最良とは言えないエクスペリエンスを、簡単に防ぐことができます。 自動検出 (英語) 要求を送信する有効な SCP がある場合、要求を受信するサーバーがランダムに AD サイト内で選択されます。受信した Web トラフィックをロード バランサーによって制御することはできますが、要求を「受信」するサーバーが応答を「送信」するサーバーと同じであるという保証はありません。そのため、Outlook で証明書に関する警告がポップアップ表示される可能性があります。 この問題を回避しようとして、信頼された有効な証明書を備えていない Exchange サーバーの AutodiscoverServiceInternalUri の値を「空白のまま」にしても、必ずしもそのサーバーを使用するクライアントにサーバーが応答できなくなるとは限りませんのでご注意ください。そのため、Outlook で証明書の警告が表示される可能性もあります。 この状況の回避方法 AD…


Office 365 Exchange Online Archiving が SEC Rule 17a-4 の要件に準拠

(この記事は 2015 年 11 月 10 日に Office Blogs に投稿された記事 Office 365 Exchange Online Archiving now meets SEC Rule 17a-4 requirements の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)   Office 365 のインプレース アーカイブ機能は、お客様のストレージの容量節約に大きく貢献しています。マイクロソフトの革新的なインプレース機能とシームレスなアーカイブ エクスペリエンスは、市場で数多くの方々にご利用いただいています。現在、Office 365 では、数百万のアーカイブ メールボックスがアクティブに使用されています。 ほとんどの場合は既存のアーカイブ ソリューションで問題ありませんが、お客様によっては、記録保持に関する業界独自の規制要件に準拠することが必要な場合があります。たとえば、銀行や証券 会社などの金融サービス企業では、米国証券取引委員会 (SEC) の規則 17a-4 の電子データ保持に関する要件を遵守することが求められます。規則 17a-4 では、記録保持の期間、形式、品質、利用可能性、説明責任、およびその他の項目について定められています。多くの場合、アーカイブ ソリューションが規則 17a-4 の要件に対応しているかどうかが、SEC の規制遵守が必要なお客様にとってテクノロジを採用する鍵となります。 Exchange Online Archiving (EOA) サービスはこのようなお客様の規制遵守の義務に対応しており、このことを十分にご理解いただくために、特に規則 17a-4 の要件について説明する Exchange Online Archiving のホワイトペーパーを公開しました。 このホワイトペーパーでは、規則…