Exchange Server 2013 RTM CU2 更新版


こんにちは、Exchange サポート チームの小間です。今回は Exchange Server 2013 RTM CU2 の更新版についてご案内します。

既に Exchange Server 2013 RTM CU2 (712.22) がリリースされていますが、パブリック フォルダー メールボックスを移動すると設定済みのフォルダー権限が失われる不具合が報告されています。


Exchange Server 2013 RTM CU2 (712.22) の不具合について


1. New-MoveRequest コマンドレットでセカンダリのパブリック フォルダー メールボックスを移動した場合、セカンダリのパブリック フォルダー メールボックスからすべてのパブリック フォルダーのフォルダー権限が失われ、既定の権限に置き換わります。元の権限は以下のコマンドでパブリック フォルダー メールボックスの完全同期を実行することで復元できます。

Update-PublicFolderMailbox -InvokeSynchronizer <Public Folder Mailbox> -FullSync

2. New-MoveRequest コマンドレットでプライマリのパブリック フォルダー メールボックスを移動した場合、すべてのパブリック フォルダーのフォルダー権限が失われ、既定の権限に置き換わります。

既定の権限では、Authenticated Users に作成者の権限が与えられます。

既に Exchange 2013 RTM CU2 (712.22) をインストールしている場合、パブリック フォルダー メールボックスを移動しないことを推奨します。パブリック フォルダー メールボックスを移動しなければこの現象は発生しません。この問題に対する修正を含む Exchange Server 2013 RTM CU2 (712.24) がリリースされ、ダウンロード センターから入手できるようになっています。

TITLE: Exchange Server 2013 の累積更新プログラム 2 (KB2859928)
URL: http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=39609


Q & A


Q: 既に Exchange 2013 RTM CU2 (712.22) をインストールしてパブリック フォルダー メールボックスを移動している場合は、どうしたらよいですか?
A: セカンダリのパブリック フォルダー メールボックスを移動した場合、以下のコマンドを実行することで権限を復元できます。プライマリのパブリック フォルダー メールボックスを移動した場合、手動で権限を再設定する必要があります。Exchange 2013 RTM CU2 (712.24) をインストールするまで、これ以上パブリック フォルダー メールボックスを移動しないでください。

Update-PublicFolderMailbox -InvokeSynchronizer <Public Folder Mailbox> -FullSync

Q: プライマリのパブリック フォルダー メールボックスとは何ですか?
A: プライマリのパブリック フォルダー メールボックスは、組織で RootPublicFolderMailbox と定義されているパブリック フォルダー メールボックスです。RootPublicFolderMailbox の GUID は、Get-OrganizationConfig コマンドレットで確認できます。

Q: セカンダリのパブリック フォルダー メールボックスとは何ですか?
A: セカンダリのパブリック フォルダー メールボックスは、組織で RootPublicFolderMailbox と定義されていないパブリック フォルダー メールボックスです。

Q: この不具合について、ほかに解説はありますか?
A: 以下のようなパブリック フォルダーの階層について考えます。データベースは Database1 と Database2 があり、どちらも Exchange 2013 RTM CU2 (712.22) が適用されているサーバーにあります。パブリック フォルダー メールボックスはすべて Database1 にあります。

階層 フォルダの場所
\Root Folder プライマリのパブリック フォルダー メールボックス
  \Child Folder 1 セカンダリのパブリック フォルダー メールボックス 1
  \Child Folder 2 セカンダリのパブリック フォルダー メールボックス 2
  \Child Folder 3 セカンダリのパブリック フォルダー メールボックス 3

 この時、プライマリのパブリック フォルダー メールボックスを Database1 から Database2 に移動すると、プライマリのパブリック フォルダー メールボックスが保持するそれぞれの子フォルダーの権限が既定の権限に置き換わります。この変更は、他のすべてのセカンダリのパブリック フォルダー メールボックスに複製されます。

セカンダリのパブリック フォルダー メールボックス 1 を Database1 から Database2 に移動すると、セカンダリのパブリック フォルダー メールボックス 1 が保持する \Root Folder、\Child Folder 2、\Child Folder 3 の権限が既定の権限に置き換わります。しかし完全同期を実行することで元の権限の設定に上書きます。

Q: 以前のバージョンの Exchange との混在環境で、パブリック フォルダーを以前のバージョンの Exchange がホストしています。この問題は発生しますか?
A: いいえ、この問題は Exchange 2013 のパブリック フォルダーでのみ発生します。ユーザーのメールボックスの移行後にパブリック フォルダーの移行を行うことができます。

Q: この問題は、通常のメールボックスの移動に関係ありますか?
A: いいえ、この問題はパブリック フォルダーの移動にのみ関係します。

Q: この問題は、次のブログ記事で紹介されている auto-split process で移動した Exchange Online のパブリック フォルダーに関係ありますか?
TITLE: Public Folders and Exchange Online
URL: http://blogs.technet.com/b/exchange/archive/2013/05/02/public-folders-and-exchange-online.aspx
A: いいえ、auto-split では New-PublicFolderMoveRequest コマンドレットでフォルダーの移動を行います。このコマンドレットは権限の設定を保持します。


Exchange 2013 RTM CU2 (712.24) のインストールと更新


運用環境へ展開する前に、検証環境をご用意いただき十分なテストを行っていただくことを推奨します。

まだ Exchange 2013 RTM CU2 (712.22) をインストールしていない場合、以下のブログ記事の Upgrading/Deploying Cumulative Update 2 セクションの手順でインストールすることができます。

TITLE: Now Available: Updated Release of Exchange 2013 RTM CU2
URL: http://blogs.technet.com/b/exchange/archive/2013/07/09/released-exchange-server-2013-rtm-cumulative-update-2.aspx

既に Exchange 2013 RTM CU2 (712.22) をインストールしている場合、コマンド プロンプトで以下のコマンドを実行することで更新することができます。また、セットアップ ウィザードを利用して更新することも可能です。

setup.exe /m:upgrade /IAcceptExchangeServerLicenseTerms

パブリック フォルダーのご利用状況にかかわらず、Exchange 2013 RTM CU2 (712.24) への更新を強く推奨します。

今後も当ブログおよびサポート チームをよろしくお願いいたします。

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