Exchange 2010 半角カナによる文字化けについて


半角カナを含むメッセージに返信・転送などを行う際に発生する文字化けについてご案内いたします。

もともと以下のサポート技術情報 (KB) 952583 が公開されており、既に本 KB の対処方法を実施いただいている環境もあるかと思います。

Title:Exchange Server 2007 SP1、Exchange Server 2010、または Exchange Server 2010 SP1 環境でメッセージに応答したり、メッセージを転送したりすると、日本語の DBCS 文字が壊れる
URL:http://support.microsoft.com/kb/952583/ja

本現象は、メッセージに半角カナが含まれる場合に、メッセージのコードページの情報を含む PR_INTERNET_CPID プロパティへ 50222 の値が設定されるものの、Outlook にてこの 50222 を日本語のコードページと認識されないため、返信・転送の際に文字化けが発生するという現象になります。

ただ、上記の KB にある対処方法 (EdgeTransport.exe.config ファイルの編集) では、トランスポート サービスによって 50222 が設定されることを防ぐことが可能ですが、Exchange 2010 SP1 以降では、RPC Client Access (RCA) サービスや OWA などによっても 50222 がセットされる場合があることが確認されました。
そのため、上記 KB952583 の対処方法を実施しても、引き続き文字化けが発生する場合があります。
(Exchange 2007 には該当しません)

Exchange 2010 SP2 RU2 では、それら RCA サービスや OWA の動作による現象にも対応するための新しい修正が行われております。
半角カナによる文字化けでは多くのお客様にご迷惑をおかけしており大変申し訳ありませんが、以下の対処方法を実施していただけますようお願いいたします。

(2012/09/07 追記)
Exchange 2010 SP2 RU2 以降では、以下のコマンドレットを実行することで、トランスポートサービス、RCA サービス、OWA のすべてにおいて50222 が設定されることを防ぐことができます。
また、以下の対処方法に集約されたため、KB952583 対処方法は SP2 RU2 以降では無効となることを確認しております。
これまで KB952583 の対処方法を既に実施のお客様も含め、SP2 RU2 以降を適用する際には併せて以下の対処を実施いただけますようお願いいたします。

対処方法
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1. 以下のサイトより SP2 RU2 をダウンロードし、Exchange 2010 SP2 環境に対して RU2 以降を適用します。

Title: Exchange Server 2010 Service Pack 2 用の更新プログラムのロールアップ 2 (KB2661854)
URL: http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=29427


なお、SP2 RU2 以降には修正は含まれておりますので、可能であれば最新のロールアップ適用をご検討ください。
2012/7/3 現在で Exchange 2010 の最新のロールアップは、Exchange 2010 SP2 RU3 となります。

Title: Exchange Server 2010 Service Pack 2 用の更新プログラムのロールアップ 3 (KB2685289)
URL: http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=29899


2. ロールアップを適用後、Exchange 管理シェルにて以下のコマンドレットを実行します。

Set-OrganizationConfig -PreferredInternetCodePageForShiftJis:50220

Get-RemoteDomain | Set-RemoteDomain -PreferredInternetCodePageForShiftJis:50220


(2012/08/03 追記) 上記内容のKB が公開されましたので、こちらもご参照ください。

Title: Exchange Server 2010 SP1 または SP2 環境でメッセージに応答したり、メッセージを転送したりすると、日本語の DBCS 文字が壊れる
URL: http://support.microsoft.com/kb/2642153


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(以下 2012/7/11 追記)

補足
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Exchange 2003 と共存、または Exchange 2003 から移行してきた環境ではりモート ドメインの設定時に以下のように失敗する可能性がございます。


[PS] C:\>Get-RemoteDomain | Set-RemoteDomain -PreferredInternetCodePageForShiftJIS: 50220
このオブジェクトでは、プロパティ PreferredInternetCodePageForShiftJis を設定できません。この設定には、オブジェクトのバージョンが 0.1 (8.0.535.0) 以降の必要があります。オブジェクトの現在のバージョンは 0.0 (6.5.6500.0) です。


これは、リモート ドメインに対応する Active Directory オブジェクトの msExchVersion に値が設定されていないことが原因となります。
本現象は ADSI エディターなどを利用して対象オブジェクトの msExchVersion を手動で設定することにより回避することができます。
お手数ですが、該当する場合には、以下に手順にて現象を回避くださいますようお願いいたします。

手順
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ADSI エディターは Windows Server のインストール CD、または、下記サイトから入手が可能な Support Tools に含まれております。また、Windows Server 2008 以降では ADSIEdit ユーティリティは “Active Directory ドメイン サービス ツール” 機能をインストールする際に含まれております。
Windows Server 2008/2008 R2 上に Exchange Server 2007/2010 がインストールされたコンピュータには既に “Active Directory ドメイン サービス ツール” はインストールされています。

Title: Windows Server 2003 Service Pack 1 32-bit Support Tools
URL: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=6EC50B78-8BE1-4E81-B3BE-4E7AC4F0912D&displaylang=en

1. [管理ツール] から [ADSI エディター] を起動します。
2. [操作] メニューより [接続] を選択します。
3. [接続ポイント] 欄から [既知の名前付けコンテキストを選択する] にて [構成] を選択して [OK] をクリックします。
4. 左ペインから以下の階層にある [Internet Message Formats] を選択します。

   CN=Configuration
     |– CN=Services
       |– CN=Microsoft Exchange
         |– CN=<組織名>
          |– CN=Global Settings
            |– CN=Internet Message Formats 

5. 右ペインから対象となるリモート ドメインのプロパティを開きます。
   ※ ここに表示されるすべてのリモート ドメインのプロパティをそれぞれご変更ください。

6. msExchVersion に 4535486012416 を設定します。
7. [OK] をクリックしてプロパティ画面を閉じます。

Active Directory の複製後に再度以下のコマンドレットを実行ください。

Get-RemoteDomain | Set-RemoteDomain -PreferredInternetCodePageForShiftJIS: 50220 


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