ハイブリッド環境で行うトラブル シューティング – 空き時間/予定表参照 –

こんにちは。Exchange サポート チームの竹本です。 Exchange サーバー / Exchange Online のハイブリッド構成についてはこれまでにもこの Blog にて多く紹介させていただいてきましたが、今回は空き時間情報や予定表共有がうまくいかない場合の第一歩について、ご紹介したいと思います。 ハイブリッド環境で発生する問題は要因が非常に多岐にわたるため、残念ながら確実なトラブル シューティング方法やステップのようなものがありません。そのため今回ご紹介させていただくのは、あくまでもまず第一に確認いただきたい事、そして弊社にてご支援させていただく際に採取いただきたい情報についてがメインとなっております。   – まずは状況を整理 この問題に限った話ではありませんが、何よりも重要なことは事象を正確に把握することです。A) だれが、B) だれの、C) 何を、D) どのようにして、取得しようとしているのか。まずは整理しましょう。 例えば以下のような形です。(もちろん、以下は一例ですので他にもパターンはあります。) 1) A) オンプレミス Exchange 2010 ユーザーが、B) Exchange Online のユーザーの、C) 空き時間を、D) OWA (スケジュール アシスタント) から取得できない 2) A) オンプレミス Exchange 2010 ユーザーが、B) Exchange Online のユーザーの、C) 予定表を、D) Outlook (左ペインの “共有の予定表”) から取得できない 3) A) Exchange Online のユーザーが、B) オンプレミス Exchange 2010…


Exchange Online と Outlook の認証キャッシュについて

ADFS (Active Directory Federation Services) やサード パーティーの IP プロバイダーを使用するシングル サインインの構成においては、Outlook クライアントから Exchange Online に接続をする際に、認証処理のためにこれらの認証サーバーに対して問い合わせが発生します。(シングル サインオンを利用しない場合は Office 365 の Azure AD にて認証処理が完結しています。) しかしながら、クラウド サービス側やクライアント側で認証処理に成功したキャッシュが残っている場合は、認証サーバーへの問い合わせを省き、過去の認証キャッシュを利用して接続を完了させる動作がございます。 今回はこの認証キャッシュの動作について説明します。「従来の認証の場合」 そして 「先進認証 (Modern Authentication) の場合」 の 2 つに分けてご紹介します。 従来の認証の場合 Exchange Online の動作として、最大 24 時間キャッシュを保存します。サーバー側で保持できる容量を超えた場合に古いキャッシュから削除されることから、Exchange Online のサーバー側の使用状況によって保持時間は異なります。 その他 Outlook と Exchange Online の接続において認証キャッシュが使用できる条件は複合的な要素を含むため、すべてのシナリオを標準化してご案内することは困難ですが、実際に認証キャッシュが使用できる期間は24 時間以内で前後します。 また、前述の通り Exchange Online 側で保持する認証キャッシュが有効な間は、認証サーバー (ADFS など) の認証なしでログインすることができます。 以下は認証フローの参考図となります。…


Restore-DatabaseAvailabilityGroup 実行時の 0x46 エラーについて

災害対策を目的として、異なる Active Directory サイト間で DAG を構成しているお客様も多くいらっしゃるかと思います。 仮にプライマリー サイトで災害が発生し、セカンダリー サイトにデータベースを切り替えて運用する必要が出てきたとします。 DAC モード (データセンターのアクティブ化調整モード) を設定している場合、Stop-DatabaseAvailabilityGroup コマンドでプライマリー サイトのメールボックス サーバーを停止としてマークし、Restore-DatabaseAvailabilityGroup コマンドで停止としてマークしたメールボックス サーバーをクラスターから除外して、セカンダリー サイトでデータベースを稼働させることができます。   今回のブログではこの Restore-DatabaseAvailabilityGroup コマンド実行時に発生するエラーについてご紹介します。 Restore-DatabaseAvailabilityGroup コマンドを実行すると、内部的には ForceQuorum が実行され、クラスター サービスを強制的に再起動させます。 そして、Stop-DatabaseAvailabilityGroup コマンドにて停止としてマークしたメールボックス サーバー除外し、クォーラムを再構成して、セカンダリー サイトで DAG を稼働します。   しかしながら、このコマンドで実行される一部の処理は独立しており、他の処理の終了を待機しない場合があります。つまり、セカンダリ サイトのメールボックス サーバーのクラスタ サービスが起動途中の段階で次のノードの除外が実行される可能性があり、このような場合、以下のような 0x46 のエラーが発生し Restore-DatabaseAvailabilityGroup コマンドの実行に失敗します。   +++++++++++ 警告: サーバー ‘mbx01’ の状態はデータベース可用性グループ ‘dag01’ で停止になっていますが、クラスターから削除できませんでした。エラー: サーバー側のデータベース可用性グループに関する管理操作に失敗しました。エラー: 操作が失敗しました。CreateCluster エラーは静的アドレスが正しく設定されていないために発生した可能性があります: クラスターの操作中にエラーが発生しました。エラー:…


Exchange ブログ 2016 年 6 月のまとめ

2016 年 6 月の Exchange ブログをまとめてみました。あなたが見逃しているかもしれないブログも一覧でご覧になることができますので、この機会にぜひご覧ください。 •6 月 6 日: Exchange 2010 SP3 RU13 適用による OWA のハイパーリンクに関する問題 (Exchange Server Support) •6 月 28 日: System Center Operations Manager で Exchange Server 2016 を監視する (Japan Office Official Blog) •6 月 28 日: 四半期ごとの Exchange の更新: 2016 年 6 月の更新プログラムをリリース (Japan Office Official Blog) •6 月 30…


トランザクション ログが削除されずにディスク領域が圧迫されたときの対処方法

Exchange Server ではデータベースへの変更が行われる際に、まず初めにトランザクション ログにその変更内容が記録され、その後、その内容がデータベースへ書き込まれます。 このため、例えばあるタイミングで採取したバックアップ ファイルと、それ以降のトランザクション ログがあれば、トランザクション ログをバックアップしたデータベース ファイルに反映させることで、最新の状態にすることが可能です。 トランザクション ログはデータベースの更新があるたびに記録されるため、一般的に多くのログが出力されます。 日々 Exchange Server をご利用いただく中で、トランザクション ログによるディスクの空き容量が圧迫されることを防止するため、一般的には以下のいずれかを実行し、古いトランザクション ログを削除いただいているかと存じます。 ・バックアップを採取する。 ・データベースの循環ログを有効にする。 トランザクション ログの詳しい説明や上記を実施することで、どのようにトランザクション ログが削除されるのかについての説明は割愛させていただきますが、何らかの要因でトランザクション ログの削除がされなくなり、気が付いた時にはディスクの空き領域が圧迫され、データベースがマウントできなくなった、というお問合せを多くいただきます。 今回のブログでは、データベースへ反映済みのトランザクション ログを確認し、別のディスクへ移動や削除しても問題ないトランザクション ログを判断する方法についてご案内いたします。 データベースへ反映済みのトランザクション ログの確認方法 トランザクション ログと同じフォルダにあるチェックポイント ファイル (.chk ファイル) を確認することで、データベースへ反映されているトランザクション ログを確認することが可能です。 以下の手順は、Exchange 2007, Exchange 2010, Exchange 2013, Exchange 2016 といずれのバージョンでも同様となります。 – 確認手順 1. Exchange サーバーで Exchange 管理シェルを起動します。 2. 次のコマンドを実行し、チェックポイント ファイルの情報を表示します。 Eseutil…


四半期ごとの Exchange の更新: 2016 年 6 月の更新プログラムをリリース

(この記事は 2016 年 6 月 21 日に Exchange Team Blog に投稿された記事 Released: June 2016 Quarterly Exchange Updates の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)   Exchange チームは、Exchange Server 2016 と Exchange Server 2013 の累積更新プログラムの最新版を公開しました。今回の更新プログラムには、お客様からご報告いただいた問題についての通常の修正に加えて、最新の機能も含まれています。Exchange Server 2016 の累積更新プログラム 2 と Exchange Server 2013 の累積更新プログラム 13 は、Microsoft ダウンロード センターで入手可能です。 .Net 4.6.1 のサポート 今回の更新プログラムでは、Exchange Server 2016 および 2013 で .Net 4.6.1 がサポートされました。Exchange を削除しなくても、.Net 4.5.2…


System Center Operations Manager で Exchange Server 2016 を監視する

(この記事は 2016 年 6 月 13 日に Exchange Team Blog に投稿された記事 Monitoring Exchange Server 2016 with System Center Operations Manager の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)   Exchange Server 2016 の展開準備を進めているお客様から Exchange Server 2016 用 System Center Operations Manager (SCOM) (英語) Management Pack のリリース時期についてお問い合わせを頂いていますが、Exchange Server 2016 Management Pack をリリースする予定はありません。 この記事で、詳細についてご説明します。 「データセンターで得た教訓: 可用性管理 (英語)」の記事で説明したように、Exchange Server の監視方法が Exchange Server 2013 から大幅に変更されました。可用性管理機能の リリースにより…


Exchange 2010 SP3 RU13 適用による OWA のハイパーリンクに関する問題

今回は、Exchange 2010 SP3 RU13 で確認できた OWA 利用時に発生する問題についてご案内します。 Title: Exchange Server 2010 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ 13 (KB3141339) URL: https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=51496 RU13 を適用すると、下図のようにメッセージ本文中に日本語の文字列を含むファイル サーバーへのハイパーリンクがある場合、そのリンクをクリックしてリンク先へリダイレクトされる際に不正な文字列が URL に表示され正しく画面が遷移しません。 この動作は、Internet Explorer でのみ確認しております。なお、http:// から始まる URL へのハイパーリンク内に日本語を含むことには問題ございません。 本記事の執筆時点 (2016 年 6 月 6 日) において、この問題についての修正は予定されていないため、日本語の文字列を含むファイル サーバーへのハイパーリンクを業務でご利用のお客様は、RU13 の適用を差し控えていただけますようお願いいたします。 お客様にご不便をお掛けしますことを、お詫び申し上げます。


Exchange ブログ 2016 年 5 月のまとめ

2016 年 5 月の Exchange ブログをまとめてみました。あなたが見逃しているかもしれないブログも一覧でご覧になることができますので、この機会にぜひご覧ください。 •5 月 10 日: Outlook クライアントにおける [ヘッダーをダウンロード] 機能の利用について (Exchange Server Support) •5 月 10 日: オンプレミス環境にて Exchange Online Protection からの受信を IP アドレスをもとに制限している場合の注意事項 (Exchange Server Support) •5 月 11 日: Office 365/ADFS 環境における、OWA のサインアウトについて (Exchange Server Support) •5 月 17 日: OWA 上で作成中のテキスト形式のメッセージが下書きに保存されない (Exchange Server Support) •5 月 18 日: こんなトラブルには Autodiscover にも注目 (Exchange Server Support)…


最新パブリック フォルダーへの移行に伴う問題に対処するための KB3161916 を公開

(この記事は 2016 年 5 月 11 日に Exchange Team Blog に投稿された記事 KB3161916 Published to address issue with migrating from legacy to modern public folders の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)   現在 Exchange 2010/2007 の古いパブリック フォルダーから Exchange Online または Exchange 2016/2013 の最新パブリック フォルダーへの移行作業が最終段階に入っていらっしゃるお客様は、サポート技術情報 KB3161916 (機械翻訳) をお読みください。マイクロソフトは、(まれなケースと思われますが) データを損失する可能性のあるシナリオを特定しました。最新パブリック フォルダーへの移行が完了し、データ損失の可能性が疑われるお客様は、サポート サービスにサポートをご依頼ください。   Exchange チーム   ※ 本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。