Exchange ブログ 2016 年 8 月のまとめ

2016 年 8 月の Exchange ブログをまとめてみました。あなたが見逃しているかもしれないブログも一覧でご覧になることができますので、この機会にぜひご覧ください。 •8 月 8 日: Exchange 2013 のメール フローについて (Exchange Server Support) •8 月 8 日: OWA において DIV タグが過剰に入れ子構造になっているメールを IE11 で閲覧すると、IE11 が異常終了する事象について (Exchange Server Support) •8 月 9 日: Exchange サーバーが使用するプロキシ設定 ~ Exchange 管理シェル・Exchange 管理センターに接続できない編 ~ (Exchange Server Support) •8 月 22 日: Exchange 2013、2016 での MAPI over HTTP…


Exchange Server 2010 にてハブ トランスポートとメールボックス サーバーの役割が共存する DAG 環境のメールフローについて

今回は Exchange Server 2010 のマルチロール (DAG) 構成のメールフローについてご紹介します。 Exchange Server 2010 において以下の条件に合致する場合、メッセージは自身のサーバーではなく、別のサーバーへ優先して発信されます。 これは後述の弊社公開情報にて記載されている通り、メッセージ配信時の冗長性を担保するための想定された動作となります。 – 条件 ・ Active Directory サイト内に複数ハブ トランスポートの役割がインストールされたサーバーが存在する。 ・ サーバーが DAG (Database Availability Group) のメンバーである。 ・ メールボックスとハブ トランスポートの役割がインストールされている。   – 参考情報 Title: DAG を使用する場合の、ハブ トランスポートとメールボックス サーバーの役割の共存 URL: https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Ff699049(v=EXCHG.141).aspx   なお、Exchange Server 2010 では Set-MailboxServer コマンドにて、以下のように SubmissionServerOverrideList パラメーターに発信先 ハブ トランスポート サーバーを明示的に指定することが可能です。 Set-MailboxServer –Identity <ハブ トランスポート…


複数 の DC が存在する環境下でConnect-Mailbox コマンド を実行する際の注意事項

こんにちは、Exchange サポートの山木です。 Exchange を運用する上で、メールボックスの無効化 (Disable-Mailbox) や切断されたメールボックスへの接続 (Connect-Mailbox) を日々の業務で行うことがあると思います。 お客様環境に複数の DC が存在する環境下で Connect-Mailbox コマンドで切断されたメールボックスへの接続を行う場合は、コマンド実行後に必ず Clean-MailboxDatabase コマンドを実行するようにして下さい。 詳細は後述いたしますが、手順によっては該当メールボックスの DisconnectDate が更新されない場合があり、メールボックスの接続確認をしばらく行わなかったり、削除済みメールボックス保存期間 (既定 : 30 日) を短く設定している場合にはメールボックスが意図せず削除されることがあります。 切断されたメールボックスの削除タイミングについて ==================================== メールボックスを無効 (Disable-Mailbox) にすると、対象のユーザー オブジェクトから Exchange 関連の属性が削除され、データベース上のメールボックスは切断されたメールボックスになります。 メールボックスの切断後は、削除済みメールボックス保存期間 (既定 : 30 日) が経過するまではデータベース上に保持されるため、データベースから削除されるまでは管理者によって切断されたメールボックスへの接続 (Connect-Mailbox) を行うことができます。 この際、サーバーがメールボックスを保持するかどうかを判断している属性が DisconnectDate であり、DisconnectDate の日時から削除済みメールボックス保存期間 (既定 : 30 日) が経過したメールボックスを Exchange サーバーは削除する動作となります。 DisconnectDate は Disable-Mailbox や Remove-Mailbox…


Exchange 2013、2016 での MAPI over HTTP のメールボックス単位での有効化について

既にご存知の方も多いかと存じますが、Exchange 2013 SP1 以降から MAPI over HTTP を利用することができます。MAPI over HTTP は従来の Outlook Anywhere (RPC over HTTP) と同様に通信プロトコルには HTTPS を利用しますが、Outlook Anywhere のように単に RPC をラップしたものではなく、レガシーの RPC コンポーネントへ依存することなく、直接 HTTP によって MAPI のコミュニケーションを実現するものとなります。 MAPI over HTTP については以下の資料を参考ください。 Outlook Connectivity with MAPI over HTTP https://blogs.technet.microsoft.com/exchange/2014/05/09/outlook-connectivity-with-mapi-over-http/ MAPI over HTTP in Exchange 2016 https://technet.microsoft.com/en-us/library/dn635177(v=exchg.160).aspx Configure MAPI over HTTP https://technet.microsoft.com/EN-US/library/mt634322(v=exchg.160).aspx Exchange 2013 SP1…


Exchange サーバーが使用するプロキシ設定 ~ Exchange 管理シェル・Exchange 管理センターに接続できない編 ~

8 月にも入り、Exchange サポート チームでもメンテナンス作業に関するお問い合わせをいただくことが多くなりました。 このようなメンテナンス作業において、作業後に Exchange の動作確認を行おうとしたところ Exchange 管理シェルや Exchange 管理センターに接続できないというトラブルを経験された方もいらっしゃるかと思います。 Exchange の設定は特に変更していない場合、ドメイン コントローラーと時刻がずれてしまっている場合や HTTP Keep-Alive が無効になっているケースが主な要因として挙げられます。 今回のブログでは、この中でもプロキシ設定についてご紹介します。   Exchange サーバーの使用するプロキシ設定 Exchange サーバーで WinHTTP 接続を行う場合、Exchange 独自の設定 (Set-ExchangeServer コマンドの -InternetWebProxy 設定) の他、サーバーの設定も使用します。 また、Exchange 管理シェルと Exchange 管理センターへの接続では使用するプロキシ設定は異なります。 プロキシ設定の確認ポイントについて、以下の通りそれぞれご紹介します。   Exchange 管理シェルに接続できない Exchange 管理シェルは、netsh コマンドを用いて行ったプロキシ設定を使用します。 Exchange の運用にプロキシの使用が不要な場合には設定を解除し、引き続きプロキシを使用する場合には Exchange サーバーへの接続の除外設定を行います。 ・設定を解除する ・除外設定を行う   Exchange 管理センターに接続できない 一方、Exchange 管理センターは Internet Explore…


OWA において DIV タグが過剰に入れ子構造になっているメールを IE11 で閲覧すると、IE11 が異常終了する事象について

今回は、OWA で特定のメールを閲覧した際に、IE11 が異常終了する事象についてご紹介します。   1. 事象について オンプレミス製品の Exchange Server および Exchange Online の OWA において、DIV タグが過剰に入れ子構造になっているメールを IE11 で閲覧すると、IE11 が異常終了する場合があります。   2. 原因について DIV タグが過剰に入れ子構造になっているメールを IE11 で閲覧した際、IE11 がタグを処理する過程でスタック オーバーフローが発生し、処理が継続できない状態になります。 本事象は OWA に限って発生する事象ではなく、DIV タグが過剰に入れ子構造になっている WEB ページを閲覧した場合にも、同様の事象が発生します。 OWA では、過去のメールに対して “全員に返信” や “転送” を行う度に、本文中の DIV タグが増加する動作となるため、繰り返し “全員に返信” や “転送” を行うと、今回ご紹介の事象が発生しやすくなります。 ※”全員に返信” や “転送” 時の DIV タグの増加量は元のメールによって異なりますが、通常は DIV タグが数個程度増加するのみとなり、直ちに問題となるわけではありません。 動作検証においては、700…


Exchange 2013 のメール フローについて

Exchange 2013 サーバー内でトランスポートに関わるサービス プロセスは MSExchangeSubmission、EdgeTransport、MSExchangeDelivery、MSExchangeFrontEndTransport となります。 ・ MSExchangeSubmission (Microsoft Exchange メールボックス トランスポート発信 サービス) ・ EdgeTransport (Microsoft Exchange Transport サービスのワーカー プロセス) ・ MSExchangeDelivery (Microsoft Exchange メールボックス トランスポート配信 サービス) ・ MSExchangeFrontEndTransport (Microsoft Exchange フロントエンド トランスポート サービス) この中で、メッセージ データを保持できるキューを持っているのは、EdgeTransport のみです。つまり、他のサービスはあくまで一時的に通るにすぎず、EdgeTransport 以外のサービスで「メッセージが留まる」ということはありません。 ここでは、各サービス間でのメッセージのフローについて紹介いたします。 まずサーバー 1 台環境での既定のメール フローを確認は以下のようになります。 以下は組織内から、組織内または外部へのメッセージの配信経路となります。 ※ 送信コネクタの “FrontendProxyEnabled” は False のパターンです (既定)。 この時受信したメッセージの Received ヘッダーは以下のようになります。 Received…


Exchange ブログ 2016 年 7 月のまとめ

2016 年 7 月の Exchange ブログをまとめてみました。あなたが見逃しているかもしれないブログも一覧でご覧になることができますので、この機会にぜひご覧ください。 •7 月 5 日: Restore-DatabaseAvailabilityGroup 実行時の 0x46 エラーについて (Exchange Server Support) •7 月 14 日: Exchange Online と Outlook の認証キャッシュについて (Exchange Server Support) •7 月 22 日: ハイブリッド環境で行うトラブル シューティング – 空き時間/予定表参照 – (Exchange Server Support)


ハイブリッド環境で行うトラブル シューティング – 空き時間/予定表参照 –

こんにちは。Exchange サポート チームの竹本です。 Exchange サーバー / Exchange Online のハイブリッド構成についてはこれまでにもこの Blog にて多く紹介させていただいてきましたが、今回は空き時間情報や予定表共有がうまくいかない場合の第一歩について、ご紹介したいと思います。 ハイブリッド環境で発生する問題は要因が非常に多岐にわたるため、残念ながら確実なトラブル シューティング方法やステップのようなものがありません。そのため今回ご紹介させていただくのは、あくまでもまず第一に確認いただきたい事、そして弊社にてご支援させていただく際に採取いただきたい情報についてがメインとなっております。   – まずは状況を整理 この問題に限った話ではありませんが、何よりも重要なことは事象を正確に把握することです。A) だれが、B) だれの、C) 何を、D) どのようにして、取得しようとしているのか。まずは整理しましょう。 例えば以下のような形です。(もちろん、以下は一例ですので他にもパターンはあります。) 1) A) オンプレミス Exchange 2010 ユーザーが、B) Exchange Online のユーザーの、C) 空き時間を、D) OWA (スケジュール アシスタント) から取得できない 2) A) オンプレミス Exchange 2010 ユーザーが、B) Exchange Online のユーザーの、C) 予定表を、D) Outlook (左ペインの “共有の予定表”) から取得できない 3) A) Exchange Online のユーザーが、B) オンプレミス Exchange 2010…