[KB2670838] Windows 7 プラットフォーム更新プログラムについて

今回は一つの更新プログラムについてご紹介します。
KB2670838: Windows 7 プラットフォーム更新プログラム

この更新プログラムは下記のようなものを更新して、Windows の機能とパフォーマンスを向上させます。
Direct2D、 DirectWrite、 Direct3D、 Windows Imaging Component (WIC)、 Windows Advanced Rasterization Platform (WARP)、 Windows アニメーション マネージャー (WAM), XPS ドキュメント API、 H.264 ビデオ デコーダー、 JPEG XR コーデック

また、Internet Explorer 10 をインストールする際にも事前に必要となる更新プログラムです。
2 月 11 日から配信を開始していて、みなさんの多くのコンピューターにはすでにインストールされていると思います。

 

ただし、配信当初はインストール後に下記のような現象に遭遇される方がいて、お問い合わせをいただくこともありました。

  • Internet Explorer が起動できない
  • Windows Live メールが起動できない
  • 「Aero プレビューを有効にする」 が表示されなくなった

これは Intel と AMD のグラフィックボードが共存している環境で起きている問題です。現象の詳細は下記のページで紹介しています。
https://support.microsoft.com/kb/2834140

上記のページでは機械翻訳部分もあるのでわかりにくいかと思いますので、少し説明を追加しておきますね。

 

  1. KB2670838 はインストールしたほうがいいのか?
    はい。インストールしなくてもセキュリティ上のリスクなどはありませんが、Direct2D などの機能向上が見込まれるのでインストールすることをお勧めします。
    また、Internet Explorer 10 をインストールするためには必要な更新プログラムとなります。

  2. KB2670838 をインストール後に、Internet Explorer が起動できないなどの問題はどのコンピューターにも起きるのか?
    いいえ。Intel と AMD のグラフィックボードが共存している環境で、具体的なコンピューターの型番は下記のページに記載があります。
    https://support.microsoft.com/kb/2670838
    後半の「Dell のシステム」以降の部分に該当機種の型番が記載されています。ただし、記載のあるコンピューター以外でも該当する機種や構成が存在する可能性はあります。

  3. KB2670838 インストール後に、Internet Explorer が起動できないなどの問題が起きた場合にはどのような対処方法が必要なのか?
    KB2670838 はインストールしたままで KB2834140 をインストールしてください。これにより現象は解消できます。

 

なお KB2670838 が正常にインストールできていない場合、Internet Explorer 10 が正常に起動できない場合もあるようです。
その場合は、KB2670838 を再度インストールしてみてください。