【★ミ】 IT やってる人って英語で苦労してる人多いね

やっぱり日本人として日本語で当たり前と叫びたいでしょう。でも IT の現実は結構 海外製品あるいはオープンソースだって外国の人とのコミュニケーションとかがあったりするわけで頑張ってる人ほどこれで苦労しているケース結構よく目にする。日本の技術者がグローバル化してもっと日本のプレゼンスを上げるにはひょっとすると今後中国語も大事かもしれないけどインターネットに大量に流れている情報は英語がやっぱり多いですよね。

私は子供のころに父の仕事の関係でニューヨークに6年くらい住んでました。なので耳トレが自然にできてしまった関係でそういう皆様からズルいとかいいなぁという話をよくもらいます。うん。正直ラッキーだったと思う。でもね、日本に帰ってきてから社会科とか、音楽とか、それこそ道徳とか、跳び箱とかね。まあぶっちゃけ大変だった面も多いのよ。みんなが当たり前だと思うことが結構当たり前じゃないわけで、箸の上げ下げは今度は母のおかげなんですけど、ちゃんとできていることを不思議に思われたりとか。

そんな私も要は小学校までが Native 環境で、あとは日本の英語教育で過ごしてきました。昨日 物江とこの話題をしたので書いているわけですが、私なりに英語学習というものについてなんかうまく整理できたのでここに書いてみたいと思います。実は IT 仕事でのスキル評価と同じような発想です。あくまでも自分流なのできっちりとしたツッコミは勘弁!

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1.しゃべり : まあ Speaking ですね。いわゆる会話ができること。
2.文 法 : 正しい語句の並び、それから時間軸で文章を組み立てること。
3.ヒアリング: これは耳でどれだけ正しく単語を理解できるか。
4.読 む : 印刷されたあるいは表示された文章を読解できること。
5.書 き : 頭の中から、あるいは書かれた日本語を英語の文章にして書くこと。
6.語 彙 力: いわゆるボキャブラリーです。Vocabulary。

少なくとも私の周囲ではやはり「4と5はできるけど...」とこれまでの人生では多かったかなと思います。どんなスキルを上げる場合でも、基本的に「自分を知る」というのが大事だとよく言われます。皆さんはご自身の英語がそれぞれのパラメーターで10点満点だとすると、どれがどうでしょうか?

私は幼少のころの経験で1に抵抗がなく、3も苦労していないのでズルいとよく言われているんでしょう。でもって2、4、5は帰国後の日本の英語教育+様々な生活習慣で補ってきました。特に外国人の会話や映画のセリフなどをよく聞くと気づきますが、実はネイティブな人は2が実は苦手です。いわゆるSVOCとかですね。ちょっと思い出しました?教科書に書いてあったやつ。

ちなみに米国の普通の小学校で経験したことを前にも書いたかもしれませんが、ちょっと書いておきます。日本では書道とか漢字の書き取りとかがよく行われますよね。米国の小学校では Spelling Bee というのがあり、私は得意でした。これが何かというと、なんか方式は暗算系に近いんですが、お題の字数が長めの単語を先生が言います。それの綴りをいかに正しく、早くいうことを競います。だから先生が「ペン」というと「P-E-N」と答えるわけですね。それが決勝くらいまでいくと「エクストローディネリー」「E-x-t-r-a-o-r-d-i-n-a-r-y」となったり、IT用語とかだと「インターナショナライゼーション」「I-n-t-e-r-n-a-t-i-o-n-a-l-i-z-a-t-i-o-n」となるわけですね。これが結構今に活きている気がします。誰かが書いた英語の文章を見て、綴りがおかしいかどうかのチェックがすごい早く気づきます。今思えば、これが6のトレーニングになっているんですね。

もう少しいうと、実は6に関しては接頭語とか接尾語を知っていることというのが大事です。いわゆる In-ternet、Extra-net、Intra-net の前につくような単語ですね。Im-port とか Ex-port とかも一緒です。これによって片方を知っていると一気に3つ、あるいは4つに語彙が増えます。知っているのではなくて、意味が想像できるようになるんですね。あとは単語の変形を語尾を知っておくことで6が強化されます。-able(xxできる)とか、-er(人称に変換する)とかまあ色々とあります。それこそ「俺の知っている単語数はxxx」と把握するだけでも結構いいかもしれませんけどね。私はわかりませんが。。。

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私は自慢じゃないですが、好きじゃないと本当に続かないタイプなので今までもちょっとここでの話とは違うけどフランス語の教科書を山盛り持っていたり、ピアノの本やDVDをかなり持ってます。でもどれも本格的に身についていません。だから自然にできるようになるにはやっぱり好きにならないといけないんだと思うんです。

なので、私の生活習慣で実はさりげなくできていることが役に立つのであれば、、、と思って書きます。でもやっぱり根っこで英語に対して抵抗が無いのでできていることも多いのでそれぞれに対していやぁと思うかもしれません。

●DVD を繰り返し見る(日本語音声→日本語字幕→英語字幕→英語音声のみ)効果:3(英語音声)+4(英語字幕)+6(英語字幕)

前にも書きましたが、私は海外ドラマ好き・ハリウッド映画好きです。もちろん日本のドラマとかも好きですが、そっちもどちらかというと時間をうまく使う上でリアルタイムにはあまり見ずにあとでDVDでごっそり見ます。英語ものも同じです。時間が無い時は日本語字幕出していることもあるのですが、子供の時から多重音声の場合には副音声を、すごいしゃべりが速い場合には英語字幕を、頑張れる時、寝ながらみるときは英語音声のみと使い分けています。私も韓国映画でチャレンジしたことがあるので皆さんの気持ちもわかります。ポイントは一回さらっと見るのではなくて、繰り返し見ることです。ストーリーを知り、セリフを知り、それからもう元の言葉でのセリフを知るというステップを踏むんです。元々の動機は俳優の生の声と声優のギャップが嫌だったことがモチベーションなんですが、おかげで耳が日々鍛えられています。逆にそういう時間をとりすぎて、面白い芸人さんとかあまり知らなくて悲しい時もあるんですけれど。アメリカに出張した際にはCNNつけっぱなしとかもやってますけどね。

●音読をする 効果:全部 ★

実は英語の複雑な技術文書を読む時に私は会社ではしにくいので家に持ってかえって音読することが多いです。これはおまけに発声練習にもなるので、実は一番おススメです。時間はかかるけど、お金はかからないですし。前に書いた Spelling Bee も実は綴りを言わせることで、音を耳に刻んでいる効果があると思っています。それと同じで、自分の直近に役立つ文章を声を出して読むというのは面白いくらい様々な効果を生んでくれます。恥ずかしいとか言ってないで一回ぜひトライしてみてほしいです。やっているうちにある文章を自分で書いた時に語句の並びがおかしいことに気付くとか、綴りがおかしいとか気づくようになるかもしれません。

●英語の歌のレパートリーを持つ 効果:主に1+3+6

スカしたやつだという周囲の批評はおいておいて、これもお奨めです。できればカラオケの字幕なしで歌える曲を増やしましょう。カラオケが上手い人はマイク使いが上手いと言われますが、それ以外にも耳がいい、あるいはトレーニングをしているのだと私は思います。英語の歌を歌うプロセスを踏むと結構色々なことをやることになります。今度は大学での話になるのですが、音楽系のサークルに入ってました。完璧に英語の歌を歌いこなす仲間が一人いました。もちろん音感もすごかったのですが、発音もすごいんです。これのポイントもバカにせずに繰り返し歌詞カードを見ながらひたすら一緒に歌うことです。バンド経験があってコピーをやった人はやったことがあるとは思うんですけどね。ちなみに私は聞き取りができるので率先してマイナーなバンドの場合に普通付属されていないので歌詞カードを当時のワープロで作って配ってました。普通歌詞カードで歌うだけでは発音は同じになりません。当たり前ですよね。でも彼は発音を音として、普通 hey と書いてあることも「ヘイ」とただ流してしまうのではなく、「ヘェイッ」にしていく訓練をかなりしてみんなの前に登場してくるわけです。さらっと歌詞通りに来る人とここで大きな差になって聞こえます。また歌詞にはかなり普段使わない言葉も入ることもあり、6のトレーニングにも明らかになります。

●海外のサイトで買い物する機会を増やす 効果:4+6

最近これ多いかもしれません。要はどういう風に買い物をするのかのプロセスがわからないので一生懸命読むことになります。海外でしか売っていないものをどうしても買いたい。これは欲求としてはなかなかパワフルなのでそれに引きずられること間違いなし。(笑)

●外国人とコミュニケーションする機会を増やす 効果:4+5+6

いわゆる本家フォーラムに直接書き込んだり、英語のメーリングリストに積極的に入る。これは IT をやっているとふんだんに機会があります。あきらめずに繰り返しやる。そして音読と組み合わせるといいと思います。やっぱり最初からあきらめてできる人をポインターにしてしまうことが多いんですが、自分でこなすことでこれは大きなパワーになります。最初は勇気がいるけれど、あるテーマに共通の関心を持った人が多いので用語も共通の言葉が多く登場することからやっぱりいいでしょうね。

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まあちょっと英語の先生にすると生意気なことを書いていますが、どれも結構いいかなーって思ってます。社交的な人は少し内向になってしまうかもしれないけど、英語のパワーつけたい人であればご理解いただけるかなと思います。もちろん世の中には外国人のパートナーを探して日常をその言葉だらけにして成功している人も結構いますけれど、みんながそうできるわけじゃないのでどれでもいいし、複数できるならやってみるとどうでしょうか。(*^_^*)