Microsoft Virtual Machine Converter Solution Accelerator がリリースされました。

日本マイクロソフト System Center Support Team の宮崎です。今回は、System Center Virtual Machine Manager (以下、SCVMM) に関連する話題として、Microsoft Virtual Machine Converter Solution Accelerator を紹介します。
このツールは、VMWare 上で動作している仮想マシンを Hyper-V に移行するためのツールです。SCVMM にも同様の機能がありますが、このツールはなんと無料です。また SCVMM と比較して移行機能に特化している分、よりトラブルも発生しにくくなっています。もし SCVMM で仮想マシンの移行処理が失敗する場合には、こちらのツールを試してみることでうまく行く可能性もあります。
このツールは以下のサイトで公開しています。

"Microsoft Virtual Machine Converter Solution Accelerator"
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=34591

このツールは以下の機能を提供します。

a. VMWare ホスト上で動作する仮想マシンを Hyper-V に移行する。具体的には、VMWare 側の仮想マシンに接続されている仮想ディスクを Hyper-V 用に変換するとともに、メモリや CPU に関する設定も移行する。移行先の Hyper-V には、Windows Server 2012 上の Hyper-V も含まれる。
b. VMWare 用の仮想ディスクを Hyper-V 用の仮想ディスクに変換する。
c. VMWare vSphere のバージョン 4.1 と 5.0 をサポートする。ただし、VMWare ホストが vCenter 4.1 か vCenter 5.0 で管理されていれば、vSphere 4.0 もサポートする。 
d. すべての処理がコマンドから実行できる。スクリプトを作成することで、変換処理を自動化することも出来る。
e. ウィザードに基づいて処理を実施することも出来る。
f. 変換の過程で VMWare 用のツールをアンインストールして、クリーンな形で Hyper-V 用の仮想マシンに変換する。
g. ゲスト OS としては、Windows Server 2008 R2 、Windows Server 2008 、Windows Server 2003 SP2 および Windows 7 をサポートする。
h. 変換対象の OS が Windows Server 2003 SP2 である場合には、変換の過程で統合コンポーネントを自動的にインストールする。

詳細な使い方や前提条件等については、上記のサイトに記載している Syste requirements や、ツールと併せてダウンロード可能なドキュメント (Microsoft Virtual Machine Converter Administration Guide 、MVMC_Plugin_for_vSphere_Client_ReleaseNotes 、MVMC_ReleaseNotes.docx) をご参照ください。

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