SC2012 VMM 管理者必携!? 調査用ツール


こんにちは。 システムセンター サポート担当の住です。

今回は、公開されたばかりの System Center 2012 Virtual Machine Manager (SC2012 VMM) 用の調査ツールについて、ご紹介いたします。

System Center 2012 – Virtual Machine Manager Component Add-ons and Extensions
http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?id=29309

英語版のみの提供となりますが、上記のページから以下のツールがダウンロードできます。

  • MPS Report (SC2012 VMM 用の情報収集ツール)
  • SC12VMMCA (これまでの VMMCA に該当する、構成検証ツール)
  • VMMStateRecoveryTool (仮想マシンの状態を回復するツール)
  • VMMCA_KBCheck List (VMMCA 用の最新 KB リスト)

今回は、この中の MPS Report ツールと SC12VMMCA について、インストール手順や注意事項などをご紹介します。


 MPS Report によるトレースと構成情報の収集

MPS Report ツールは、これまでにも幾つかのバージョンが公開されており、SCVMM 2008 R2 用のものもありました。
今回のバージョンは、 SC2012 VMM に対応しているのはもちろんですが、これまでの MPS Report と大きく異なる点として、“グラフィック インターフェース” を採用しています。
これにより、ユーザーの操作性が飛躍的に向上しました。 また従来の MPS Report では、トレース ログが採取できても、デコードが出来なかった為、ユーザーが自分で障害の発生原因を特定する事が出来ませんでしたが、今回のバージョンでは トレース ログ (ETL) をテキスト ベースのログにデコードできるように改善されました。
他にも様々な改善が盛り込まれており、調査用ツールとして十分な性能が備わりました。

前提条件:
対象オペレーティング システムは、Windows Server 2008 R2 (VMM サーバー / 管理コンソール) と、Windows 7 (VMM 管理コンソール) です。
対象言語は、英語のみです。日本語環境では、トレース実行時や、データの収集時に正常に動作しない事があります。日本語環境の方は、OS の表示言語を「English」に切り替えてご使用ください。

言語パックのインストールや表示言語の切り替え方法に関しては、以下のページを参照してください。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd799270(WS.10).aspx

Hyper-V ホストやリモートでの管理コンソールなど、リモートのコンピューターから情報を集める為に、今回から PSExec を使用するように変更されました。 MPS Report をインストール、実行するコンピューターに、予め “Psexec” ツールのインストールが必要になります。

下記サイトよりPSExec ツールを先にダウンロードし、展開しておいて下さい。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/bb897553

MPS Report ツールの詳細については以下の技術情報をご覧ください。
http://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/9124.vmm-troubleshooting-tools-scvmm2012-mpsreports.aspx (英語)


インストール手順

  1. 上記ダウンロード サイト上の[Download] ボタンをクリックします。
  2. ファイルの実行または保存を聞かれたら、「実行」をクリックします。
  3. ソフトウェアの実行を聞かれたら、「実行する」をクリックします。
  4. ライセンス条項をよく読んで、[Yes] をクリックします。
  5. [Browse…] をクリックし、ツールのインストール先のフォルダーを指定して、[OK] をクリックします。
  6. [OK] をクリックします。
  7. PSExec ツールがインストールされていない環境では、以下のサイトから PSExec ツールをダウンロードして展開し、PSExec.exe を手順 5 で指定した MPS Report の展開先フォルダーにコピーします。
    http://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/bb897553
  8. インストールしたフォルダーをエクスプローラーで開きます。
  9. 「MPSRpt.exe」を右クリックして「管理者として実行」をクリックします。
     ※初回のみ EULA が表示されますので、「Agree」を押します。
  10. 現象が発生しているホストや、リモートの管理コンソール、P2V ソース コンピューターや SSP サイトなど問題に関連しているサーバーを「Add Machine」ボタンで追加します。
  11. Enable Tracing」ボタンを押して、全てのマシン上でトレースを開始します。
    ※ 環境によっては、エラーが発生する場合があります。後述の「注意」をご覧ください。
  12. 現象を再現させます。
  13. Disable Tracing」ボタンを押して、全てのマシン上でのトレースを停止します。
    ※ 環境によっては、エラーが発生する場合があります。後述の「注意」をご覧ください。
  14. Collect」ボタンを押します。
  15. Trace Collection Settings ダイアログで、Trace Session Name を分かりやすい名前を入力します。
  16. "Convert Traces to Text Format" にチェックをいれて、[OK] ボタンを押します。
  17. メニュー バー上の右から三番目の「レポートの作成」アイコンをクリックします。
  18. Reports ダイアログで Virtual Machine Manager 欄の[+] ボタンを押して、全てのログにチェックを入れます。
  19. Other Reports 欄の [+] ボタンを押して、全てのログにチェックを入れます。
  20. Report Session Name 欄に、レポート名(判別しやすいように、VMM サーバーのマシン名+日付等の名前をお勧めします)を入力します。
  21. [Generate] ボタンを押して、レポートを作成します。
  22. 収集する情報の数や、圧縮の有無、テキスト化の有無によって、10 ~ 20 分ほどかかる場合があります。
  23. 有償サポート等にお問い合わせいただく際には、MPSrpt.exe を実行したフォルダと同じフォルダに、手順 17 で指定した名前の ZIP ファイルが生成されているので、必要に応じてサポート担当者に送付します。 

注意:
MPS Report は、英語環境でのみ動作検証がされているため、英語環境以外の環境では、正常に動作しない事があります。
MPS Report を実行している Windows Server 2008 R2 の表示言語が「日本語」の場合は、表示言語を「英語」に変更の上、ご利用ください。 
非英語環境で上記手順 11, 13 でエラーが発生した場合の対処方法についてお知らせします。

手順 11. "Last Error" の列に "Plugin WMI Failed with Error" が表示されていたら、以下の方法で手動でトレースを開始します。

  1. 管理者権限でコマンド プロンプトを起動します。
  2. MPS Report をインストールしたフォルダーに移動します。
  3. 以下のコマンドを実行します。
     > logman start VMM
  4. 他のトレース(HyperV, BITS, WinRM, Cluster, WMI) を有効にしている場合は、上のコマンドの VMM の部分を入れ替えて全て実行します。
  5. ホスト コンピューターなど、他のコンピューターを追加している場合は、続けて以下のコマンドを実行します。
     > psexec \\<Remote Server Name> logman start VMM
  6. 他のトレース (HyperV, BITs, Cluster, VMM) を有効にしている場合は、上のコマンドの VMM の部分を入れ替えて全て実行します。

手順 13. "Last Error" の列に "Plugin WMI Failed with Error" が表示されていたら、後述の方法で手動でトレースを停止します。

  1. 管理者権限でコマンド プロンプトを起動します。
  2. MPS Report をインストールしたフォルダーに移動します。
  3. 以下のコマンドを実行します。
     > logman stop VMM
  4. 他のトレース(HyperV, BITS, WinRM, Cluster, WMI) を有効にしている場合は、上のコマンドの VMM の部分を入れ替えて全て実行します。
  5. ホスト コンピューターなど、他のコンピューターを追加している場合は、続けて以下のコマンドを実行します。
     > psexec \\<Remote Server Name> logman stop VMM
  6. 他のトレース (HyperV, BITs, Cluster, VMM) を有効にしている場合は、上のコマンドの VMM の部分を入れ替えて全て実行します。
     

各データは、以下の場所に収集されます。

<MPS Report インストール フォルダー>\CollectedTraces

この下の、「Trace Session Name」で指定された名前のフォルダにトレース データが、「Report Session Name」で指定された名前のフォルダーにその他のログ データが、それぞれ格納されます。
※ それぞれの指定を空欄にした場合は、GUID 形式で自動でフォルダ名が作成されます。

実際にこれらのトレース ログをつかって、どのように障害対応をしていくのかについては、別の機会に紹介します。


VMMCA による構成情報の収集

このツールは、SCVMM サーバーや、Hyper-V ホストに必要な未適用の修正プログラムや、ファイアー ウォールの例外設定など、必要な構成が設定されているか確認する為のツールです。
このツールも、これまでの VMMCA ツールとは、ユーザーインターフェースが大きく異なります。

ダウンロード及びインストール手順は以下になります。

  1. アーキテクチャに応じたツールを上記サイトよりダウンロードします。.
  2. ダウンロードしたパッケージをインストールする前に、以下のサイトから Microsoft Baseline Configuration Analyzer (MBCA) 2.0 をダウンロード、インストールしておく必要があります。
     > http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?displaylang=en&id=16475
  3. MBCA 2.0 のインストールが終了したら、以下の手順を一回ずつ実行します。
     ・ ダウンロードした、VMMCA パッケージをダブルクリックします。
     ・ ライセンスに同意して、インストール処理を続けます。
  4. 「スタート」メニューから「すべてのプログラム」 - 「Microsoft Baseline Configuration Analyzer 2.0」をクリックします。
  5. “Select product” のボックス横の下向き三角をクリックして、リストから「System Center 2012 – Virtual Machine Manager Configuration Analyzer」を選択します。
  6. 「Start Scan」をクリックします。
  7.  SCVMM サーバーと、管理されているリソース(Hyper-V サーバーや、セルフ サービス ポータルなど) 全体を検証する場合には、“Analyze VMM Environment” の “Enabled” にチェックをいれ、 VMM Server ボックスにVMM サーバーのサーバー名を入力します。

    それぞれ個別のサーバーをチェックする場合には、"Analyze Individual Server” の “Enabled” にチェックをいれ、Individual Server ボックスにサーバー名を入力します。
  8. 「Start Scan」 をクリックします。

注意: VMMCA のルールは Windows PowerShell ベースで実行されていますので、予め以下の手順にて PowerShell のリモート スクリプトを実行する権限を付与してください。

  1. 「スタート」メニューから「管理ツール」 - 「Windows PowerShell Modules」をクリックします。
  2. 以下のコマンドを実行して、セキュリティ ポリシーを変更します。
     > Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
  3. 実行ポリシーの変更について確認を求められた場合は、[Y] で回答します。

情報収集時は、高負荷状態(50% - 90%)が 2~3分ほど続きます。 パフォーマンスに関してシビアな環境では、注意が必要です。
VMM Environment で環境全体を検証する場合には、さらに時間がかかる場合があります。
VMM Environment で環境全体を検証する場合には、各サーバー上で PowerShell のセキュリティ ポリシーを変更してください。
収集された情報は、「レポート」として表示されます。サポート エンジニアに渡す場合などは、「Export Report」をクリックして、レポートをファイル(XML)に保存してください。

では、また。

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