イベント ID 2115 のトラブルシュートについて


日本マイクロソフト System Center Support Team の宮崎です。今回は新しく公開された技術情報を紹介したいと思います。

SCOM 2007 を使う上であまり見たくないイベントのひとつに、HealthService をソースとする ID 2115 のイベントがあります。このイベントはルート管理サーバーもしくは管理サーバーの Operations Manager イベント ログに記録されます。

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イベントの種類: 警告
イベント ソース: HealthService
イベント カテゴリ: なし
イベント ID: 2115
日付:  2012/04/24
時刻:  0:00:004
ユーザー:  N/A
コンピュータ: Server
説明:
管理グループ HogeHoge のバインド データ ソースがワークフローにアイテムをポストしましたが、180 秒以内に応答がありませんでした。ワークフローにパフォーマンスまたは機能の問題があります。
ワークフロー ID: ******************************************
インスタンス: Hoge.contoso.com
インスタンス ID: {******************************************}
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このイベントが直接意味するところは、データベース (OperationsManager および OperationsManagerDW) に対するデータ挿入の失敗です。なんらかの理由でデータベースにデータを挿入することが出来ずに SCOM が悲鳴をあげています。このイベントを放置しておくとルート管理サーバーや管理サーバーでデータの滞留が発生し、最終的には監視機能全体が止まってしまうこともあります。イベント ログにこのイベントが記録されていたら早めに対処するようにしましょう。

さてこのイベントを見つけたら、どうしてデータ挿入に失敗しているのかという点を調べます。よくあるのはパフォーマンスの問題ですが、認証系の設定に問題があることもあります。この辺を切り分ける上で手助けとなる情報が、以下の技術情報にまとめられています。

“How to troubleshoot Event ID 2115 in Operations Manager” (英語)
http://support.microsoft.com/kb/2681388

詳細については上記サイトの内容を確認してもらえればと思いますが、代表的なシナリオとして以下の 6 パターンを紹介しています。

シナリオ 1
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署名データ (signature) を収集する一部のルールに問題があることで 2115 の発生に至ったパターンです。2115 イベントに出力されているワークフロー ID から問題のあるルールを特定し、データベースのチューニングが必要であるとの結論に至っています。


シナリオ 2
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データベースに接続できないことで 2115 の発生に至ったパターンです。ID 29200 のイベントも併せて考慮することでデータベースに接続できていないことを特定し、ルート管理サーバーからデータベースへの接続性に関するトラブルシュートを実施しています。


シナリオ 3
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データ ウェアハウス SQL サーバー認証アカウントの問題で 2115 の発生に至ったパターンです。ID 7000 のイベントも併せて考慮することで、上記のアカウントに問題があることを特定し、設定を見直すことで解消に至っています。


シナリオ 4
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HDD の処理性能がボトルネックとなって 2115 の発生に至ったパターンです。パフォーマンス ログを取得して裏づけをとっています。


シナリオ 5
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データ ウェアハウス アカウントのプロファイルを管理サーバーに対して設定していないことで 2115 の発生に至ったパターンです。このパターンは、通常ルート管理サーバーのみの構成では発生しません。プロファイルの設定を追加することで解消に至っています。


シナリオ 6
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HP MPIO FF DSM XP v3.01 に LUN が設定されていないことが原因で 2115 の発生に至ったパターンです。HPPerfProv.dll のファイル名を変更して OS を再起動するか、LUN を最低ひとつ作成することで解消に至っています。


コミュニティにおけるマイクロソフト社員による発言やコメントは、マイクロソフトの正式な見解またはコメントではありません。

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