DPM による Exchange 2010 DAG のバックアップ時の注意点について


こんにちは。System Center サポート部の石井です。

今回は DPM より、Exchange 2010 の DAG 環境をバックアップする際の注意事項についてご紹介します。
(現状、Exchange 2010 DAG に対応している DPM のバージョンは 2010 のみです。今後リリース予定の DPM 2012 でも、原則として同様の設定が必要となります。)


1. ノードは最低 2 つバックアップすることを推奨いたします。

必須の条件ではありませんが、ベストプラクティスとなります。
もし、ノードを 1 つのみバックアップしている場合、何らかの理由で該当のノードがダウンし、別ノードのみの運用となった場合にバックアップが一切不在の状態となります。

また、複数のノードをバックアップする場合には、保護グループを分けて、同時に複数ノードへのバックアップ ジョブが走らないようにスケジュールを分けて頂いた方が良い場合がございます。
これは、同時に複数ノードにてバックアップ処理が走ることで、VSS Writer の処理が稀にノード間で競合し、片方のジョブが VSS エラーにて失敗する場合があるためです。
(環境やノード数によって、頻度は変化しますので、様子をみて構成いただいても結構です。)


2. 必ず、1 つのノードに対して完全バックアップを取得するようにして下さい。

3 台以上のDAG ノードをバックアップしていたとしても、完全バックアップは 1 台のみ行って下さい。
完全バックアップの設定は、”保護グループの作成 (もしくは変更) ウィザード” 上の、”Exchange DAG 保護の指定” にて行います。
前述の通り、保護グループを分けていただいたとしても、同一の DAG 内の 1 台のみ、完全バックアップします。

DAG 環境では、DPM から 1 つのノードに対して完全バックアップを実行した際に、他ノードも同時にログが切り捨てられます。完全バックアップを取得しない場合、ログが切り捨てられないため、ディスクを圧迫することが懸念されます。
尚、バックアップ対象の DAG ノードがアクティブであるかパッシブであるかを意識する必要はございません。アクティブ・パッシブの切り替えが発生しても、DPM から問題無くバックアップを継続出来ます。




3. 完全バックアップを取得する特定のノードが障害にてダウンした場合、その期間中はログの切り捨てがされないたログが切り捨てられない状況が続きます。

該当のノードの復旧の見込みが、ログが肥大化する前に期待出来るようであれば、特に DPM から作業をする必要はありません。ノードが復旧後に DPM から完全バックアップを取得し、ログが切り捨てられます。
Exchange サーバー上のデータベースの変更量やディスクの空き容量によりますが、ログが切り捨てられない状況が続くとディスクを逼迫し、Exchange や OS の正常動作を妨げるため、ノード復旧については、可能な限りお急ぎ下さい。

また、ノードの復旧の見込みが立たない場合や、ノードを破棄する場合には、DPM から完全バックアップを行うノードを、”保護グループの変更” ウィザードより再設定いただく必要があります。
完全バックアップの対象を変更し、生存しているノード側で一度でも採取すれば、他の DAG グループの該当 DB のログは切り捨てられます。


補足:

以下 Q&A 集においては、アクティブ・パッシブに応じて DAG の完全バックアップを切り替える、という設定をご案内しておりますが、これは誤りとなり、本ブログの内容が正しい内容となります。
Q&A 集につきましては、追って訂正を行わせていただきますが、現時点では、本ブログ ポストの情報通り設定をお願いいたします。

Q. SQL と Exchange の高速完全バックアップと増分バックアップ、Exchange 2010 DAG のバックアップについて教えてください。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/systemcenter/dm/gg675332

 

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