こんにちは。
システムセンターサポート担当の住です。
これまでに、VMM 管理者が遭遇しやすい障害状況などについて、「SCVMM の落とし穴」として、トラブルシュートや管理の方法等をお伝えしてまいりました。
過去の投稿についてはこちらをご覧ください。
今回は第四弾として VMM SSP 2.0 に関する情報をお伝えします。
VMM SSP 2.0 は、今夏公開された SP1 にて完全日本語対応となりました。
導入された方も多いのではないでしょうか。
今日はそんな VMM SSP 2.0 経由で仮想マシン (VM) へ接続する際に発生する可能性のある問題についてです。
[現象]
Windows XP SP3 クライアントから VMM SSP 2.0 (および SP1、以下単に SSP2.0 と表記します) を経由して仮想マシンに接続すると、認証エラーが発生する場合があります。
[原因]
この現象は、SSP 2.0 経由で 仮想マシンに接続する際に、リモートデスクトップクライアント (RDC) の機能が使用されるために発生します。
RDC で接続を行う際には、ネットワークレベル認証を行うため、CredSSP の機能が必要になります。
Windows XP SP3 では CredSSP 機能が実装されているのですが、既定で無効に設定されています。
このため、SSP 2.0 経由で仮想マシンに接続する際にエラーとなり、接続に失敗します。
[解決方法]
Windows XP SP3 クライアントから、SSP2.0 経由で仮想マシンに接続する際には、予め CredSSP 機能を有効にしておく必要があります。
以下の技術情報の “Fix it” を実行して、自動で設定することが出来ます。
KB 951608
Windows XP Service Pack 3 で資格情報のセキュリティ サポート プロバイダー (CredSSP) の説明 (機械翻訳)
Windows Vista や、Windows 7 クライアントから接続する際には問題なく接続できるのに、Windows XP 環境からのみ接続に失敗する際には、上記解決策をお試し下さい。
ちなみにですが、実は SSP 1.0 でも CredSSP の有効化は必要です。 SSP 1.0 経由で VM に接続する場合は、以下の様なエラーがでるので、CredSSP の有効化が必要だと直ぐにわかります。
「Hyper-V ホストを経由するこのバーチャル マシンへの接続 を使用できません。このコンピュータで CredSSP が有効になっていません。・・・」
それでは、また次回。