DPM 2010 による Hyper-V の Live Migration (CSV) 環境のバックアップ時、VSS ハードウェア プロバイダを使った場合の注意事項について


(2011/12/16 追記: 当設定内容は、VSS ソフトウェア プロバイダ使用時のバックアップの安定性向上の為にも有効となります。設定の意味をご確認の上、適用を行うかご判断下さい。)


こんにちは。System Center サポート部の石井です。

今回は、DPM 2010 により、CSV 環境のバックアップを行った場合に VSS ハードウェア プロバイダを使用した場合の注意事項についてご紹介いたします。

前回までのおさらいです。

DPM 2010 から CSV 環境のバックアップを行う際の注意事項については、当ブログや、System Center FAQ (http://technet.microsoft.com/ja-jp/systemcenter/om/gg675258) にてお伝えしておりました。

ご参考:
Q Hyper-V バックアップ (オンライン バックアップ、オフライン バックアップ、DPM へのデータの転送) の方法を教えてください。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/systemcenter/dm/gg675302

Q Live Migration 環境バックアップの考慮事項と事前設定手順を教えてください。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/systemcenter/dm/gg675329

前述の System Center FAQ の “Q Live Migration 環境バックアップの考慮事項と事前設定手順を教えてください ” にてご紹介いたしました通り、VSS のソフトウェア プロバイダを使用した場合、バックアップにかかる時間の増大や、Live Migration 環境への負荷の増大が発生することがバックアップ時のネックとなります。
ハードウェア プロバイダを使うことのメリットを復習しておくと、以下となります。

 -> バックアップ中の、リダイレクト I/O が発生しない。(バックアップ開始時、2 分程度のみリダイレクト I/O が発生する。)
 -> 同時に、1 ホストあたり 3 VM までバックアップ可能

つまり、CSV 上の VM のバックアップ時にかかる時間や、負荷は非常に小さいものとなります。マイクロソフトとしても Live Migration 環境については VSS のハードウェア プロバイダの使用を推奨しています。

さて、本題の、VSS のハードウェア プロバイダの使用時の注意点です。

対象の Hyper-V クラスタにおいて、ストレージの VSS のハードウェア プロバイダがインストールされ、セットアップされていれば DPM 2010 から特に設定など無くハードウェア プロバイダを利用することが可能ですが、その際に、以下の設定もあわせて実施していただきますようお願いいたします。、


設定手順
==============

1. 下記をテキスト エディタにコピー ペーストし、.reg 形式にて保存して下さい。

——– ここから ———
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft Data Protection Manager\Agent\CSV]
“CsvMaxRetryAttempt”=dword:000000C8
“CsvAttemptWaitTime”=dword:0002bf20
——– ここまで ———

2. 各 Hyper-V ホストにて、上記 reg ファイルを実行し、レジストリを記録します。

3. DPMRA サービスが起動されている場合、念のためサービスを再起動して下さい。

※ 上記で設定されるレジストリは以下の意味を持ちます。

CsvMaxRetryAttempt: DPM が CSV ボリュームをクエリするリトライ回数です。既定は 1 回のみですが、今回は 200 回を指定しています。
CsvAttemptWaitTime: CSV ボリュームをクエリするリトライ間の時間です。単位はミリ秒で、今回は 3 分を指定しています。


補足:
上記の設定が必要となる理由は、VSS のハードウェア プロバイダを使用したとしても、バックアップ開始時のスナップショットの作成については 2 分程度の時間を要するため、完全に同時には並列のバックアップが出来ないからです。
つまり、上記リトライ回数を設定していないと、別ノードから、1 つの LUN 上の 2 つの VM を同時にバックアップしようとしたところ、片方の VM のスナップショットの作成中の状態で、もう片方 の VM のスナップショットが作れないので、片方は失敗してしまうという状況になります。
このリトライ回数を設定すると、スナップショット作成中のビジー状態の場合、後で再度リトライするという動きが可能となります。 

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