DPM の前提条件となる OS の更新プログラムの適用に失敗する際のトラブルシュート


こんにちは。System Center サポート チームの石井です。

 

今回は、DPM 2010 の修正プログラムや、保護に必要な前提条件プログラムの適用時、該当する Windows の修正プログラムが適用出来ないという事象についてのトラブルシュート方法をご紹介します。

 

DPM サーバーへの DPM 2010 やロールアップ修正プログラムのインストール、あるいは、保護対象への保護にあたっては、Windows OS の修正が必要となるパターンがあります。

 

例としては、以下のような前提条件プログラムがございます。

 

最近のロールアップとなる、2011 3 月の修正を適用する場合には、Windows Server 2008 R2 だと KB 2223201Windows Server 2008 だと KB 2279787 の適用が必要となります。

– Hyper-V の保護を行う場合には、保護対象の Hyper-V サーバーに対して、Windows Server 2008 R2 だと KB 975354 の適用が必要となります。

(※ 上記のパターンが全てではありません。詳細な前提条件プログラムについては、本ブログの最後にて後述いたします。)

 

この際、実際に該当の修正プログラムを適用しようとすると、以下のようなエラーが発生することがあります。

 

Windows Update スタンドアロン インストーラー

この更新プログラムはお使いのコンピューターには適用できません。

 

原因について

 

結論から申し上げますと、この事象は、既に該当の修正プログラムに含まれるファイルよりも新しい修正プログラムが、適用対象に存在する場合に発生します。

 

DPM は、前提条件プログラムの有無を確認する際に、以下コマンドの出力結果に相当する内容のみを確認しています。

 

> wmic qfe list

(※ コマンド プロンプトを管理者権限で起動し、上記を実行すると、そのコンピュータ上で適用されている修正プログラムの番号がリストされます。)

 

一方、修正プログラムの適用時には、置き換えが必要なファイルのバージョン情報を確認し、既に存在するファイルが新しいものである場合に、適用を行わないものが存在します。

(厳密には、Windows の修正プログラムが全てそういう動作であるわけではなく、修正プログラム実行時、適用の可否を検出するロジックに依存します。)

 

現時点では、この事象は、2011 3 月のロールアップの前提条件となる KB 2223201 や、Hyper-V 保護の前提条件となる KB 975921 の適用時に発生するようです。

 

トラブルシュート方法について

 

該当の前提条件の修正よりも新しいバイナリを確認し、いったんアンインストールいただき、前提条件の修正とアンインストールした修正を順番に再インストールしていただくことが回避策となります。

 

このため、適用対象のマシンから、前提条件の修正よりも新しいバージョンのファイルと、修正プログラムの修正プログラム番号 (KB 番号) を確認する必要があります。

 

方法の一例としては、以下となります。

 

1. 前提条件の修正プログラムの KB 番号のウェブサイトを参考します。

 

例として、KB 975921 の場合でご説明すると、この修正プログラムの Knowledge Base (KB) より、Vssvc.exe というファイルのファイル バージョンは “6.1.7600.20532” であることが確認出来ます。

 

You may be unable to perform certain disk-related operations after an exception when a hardware provider tries to create a snapshot in Windows Server 2008 R2 or in Windows 7

http://support.microsoft.com/kb/975921/ja (日本語機械翻訳版)

http://support.microsoft.com/kb/975921/en-us (英語版)

-> File name: Vssvc.exeFile version: 6.1.7600.20532 と記載されています。

 

2. 該当のファイル名を、適用対象より検索します。(大抵の OS のファイルは Windows\System32、もしくは Windows\System32\drivers 配下にございます。)

 

3. 該当のファイルをエクスプローラーから [右クリック] – [プロパティ] を参照し、[詳細] ペインより、ファイル バージョンをご確認下さい。

こちらのバージョンの最後の数字が、適用したい KB のバージョン番号より新しい場合には、こちらの該当の KB 番号をアンインストールする必要があります。

 

例として、この場合、Vssvc.exe のファイル バージョンは 6.1.7600.20550 であることが確認できました。

 

4. 該当のファイル名、ファイル バージョン番号でインターネット検索を行います。

 

http://www.bing.com/ より、キーワード “vssvc.exe” “6.1.7600.20550” にて検索すると、以下サイトがヒットします。

 

VSS snapshot creation may fail after a LUN resynchronization on a computer that is running Windows 7 or Windows Server 2008 R2

http://support.microsoft.com/kb/976099/ja (日本語機械翻訳版)

http://support.microsoft.com/kb/976099/en-us (英語版)

-> File name: Vssvc.exeFile version: 6.1.7600.20550 の修正であることが確認出来ました。

 

実際に、この KB 番号に該当するものがシステム上に存在するかについては、Windows OS [プログラムと機能] より確認いただいても結構ですし、“wmic qfe list” コマンドにて修正プログラムのリストを表示し、該当の有無を確認いただくことも可能です。

 

5. 該当の KB をアンインストールし、前提条件プログラムから順番に再インストールしてゆきます。

 

※ 修正プログラムのアンインストール、再インストールにはシステム再起動が必要ですので、ご注意下さい。

 

上記を完了すると、修正プログラムのインストール リストに、無事 DPM の前提条件となるプログラム番号がリストされるため、DPM からの前提条件チェックをパスすることが可能となります。

 

補足:

現時点で、弊社にてお問い合わせいただいている事例は以下 2 パターンです。

 

A. DPM サーバー側で、KB 2223201 を適用したいが、KB 2299380 が既に適用されているため、失敗する。

B. Hyper-V サーバー側で、KB 975921 を適用したいが、KB 976099 が既に適用されているため、失敗する。

 

いずれも、より新しい KB に該当する修正をアンインストールいただくことで改善しております。

この事象の発生理由から、上記 KB 番号によらず、より新しいバージョンのファイルがリリースされると同様の問題が発生する可能性がありますので、上記方法をご参考いただいてトラブルシュートいただければ幸いです。

 

 

参考情報:

前提条件ソフトウェアについて、詳細は、以下をご参考下さい。

 

DPM Server Software Prerequisites

http://technet.microsoft.com/en-us/library/ff399021.aspx

 

Protected Computer Software Requirements

http://technet.microsoft.com/en-us/library/ff399140.aspx

 

DPM 2010 のロールアップ修正プログラム 2 (2011 3 月版) リリースのお知らせ

http://blogs.technet.com/b/systemcenterjp/archive/2011/03/07/dpm-2010-2-2011-3.aspx

 

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