SQL Server 2008 Service Pack 1 提供開始

マイクロソフトの斎藤です。

SQL Server 2008 Service Pack 1 (SP1) のダウンロード提供を本日より開始しましたのでお知らせします。

SQL Server 2008 SP1 には、2008年 8月の製品開発完了後に確認されたすべての不具合を修正するモジュールが同梱されており、2ヶ月に一回定期的に提供されている累積的な更新プログラム パッケージ  1 (CU1) から同 3 (CU3) の内容を包含しています。

また、今回の SP1 では、管理者の負荷を軽減するために、下記 2 つの機能があらたに提供されます。

■ Service Pack 適用業務の工数削減のためのスリップ ストリーム イメージの作成が可能
従来の Service Pack では、一旦製品版をインストール後、Service Pack を追加で適用する必要がありました。この作業は SQL Server インスタンスの追加毎にも必要で Service Pack を適用する業務を行う管理者の負担になっていました。
今回の SQL Server 2008 SP1 では、単一のセットアップで SQL Server 2008 の製品版と SP1 のインストールを同時に行うことを可能とするスリップ ストリーム イメージを作成することができ、新規インストール時およびインスタンス追加時の作業工数を削減すること可能になっています。

■ Report Builder 2.0 を ClickOnce アプリケーションとして配布が可能
Report Builder 2.0 は、2008年 10月より提供を開始した SQL Server 2008 Reporting Services に対応したレポート作成ツールです。Report Builder 2.0 は、2007 Office system と同様のリボン インターフェースや、データベースへの選択クエリを自動生成するツールを搭載し、専門的な開発ツールや SQL 言語に不慣れなインフォメーション ワーカーでも、セルフサービスによる本格的かつグラフィカルなレポートの作成を可能にします。
従来 Report Builder 2.0 は、管理者によって各クライアント PC に個別にインストールする必要がありましたが、今回の SP1 で提供される Report Builder 2.0 では、.NET Framework の ClickOnce の機能に統合され、初回起動時に自動的にクライアント PC にインストールすることが可能になっています。

新しい開発プロセスを採用することによって、製品出荷時点から高い品質を提供している SQL Server 2008 ですが、今回の SP1 の提供によって更に高い品質を提供できるようになります。是非 SP1 をダウンロード頂き、適用をお願いいたします。