権限を削除した場合の動作について

こんにちは。SharePoint サポートの井上です。   今回の投稿では、SharePoint で権限を削除した場合の動作についてご案内いたします。   概要 SharePoint では特定のオブジェクト (リスト、フォルダー、など) からユーザーの権限を削除した場合、下位の全ての固有の権限が設定されているオブジェクトからも、該当のユーザーに関する権限が削除される動作となります。 本動作は製品で想定される動作であり、製品の動作制限となりますので、動作を十分に御理解の上、運用をご検討ください。 なお、Online、On-Premise 共に同様の動作となります。   サンプルシナリオ 例として以下のような構成を考えます。 * リスト、フォルダーについて権限の継承を無効にし、ユーザーAに対して、それぞれのオブジェクト (カスタム リスト、フォルダー) に固有の権限を付与しているとします。   この状況において、カスタム リストに割り当てられたユーザーAの固有の権限を削除すると、Folder、SubFolder に付与されたユーザーAの固有の権限も同時に全て削除されます。   本動作の詳細 ユーザーが階層化されたオブジェクト (フォルダー/アイテムなど) にアクセスする場合、SharePoint の内部動作において、アクセス先の上位のオブジェクトの情報取得が生じます。 上記のサンプルシナリオの場合、ユーザーが “SubFolder” にアクセスすると SharePoint の内部動作では “SubFolder” の上位オブジェクトである “カスタム リスト”、”Folder” についての情報取得も実施されるため、上位オブジェクトに関する情報が取得できない場合にはエラーが発生する動作が想定されます。 “カスタム リスト” からユーザーAの権限を削除すると、結果として下位オブジェクト (“Folder”、”SubFolder”) へのアクセスもできなくなるため、”Folder”、”SubFolder” からもユーザーAの権限が削除される動作になる事を確認しています。   参考情報 以下の情報はオンプレミスの SharePoint を対象にしていますが、SharePoint Online でも同様にご参考にいただけます。…

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SharePoint Server 2016 に Office 2016 をインストールした際の事象について

こんにちは。SharePoint サポートの 門 (かど) です。 今回は SharePoint Server 2016 に、Office 2016 をインストールした際の事象についてご報告します。   [概要] SharePoint Server 2016 がインストールされている Windows Server に Office 2016 をインストールすることにより、SharePoint Server 2016 が正常に動作しなくなることが確認されました。   [詳細] SharePoint Server 2016 に Office 2016 をインストールした場合、w3wp.exe が起動する際にロードする内部モジュールが不正な状況となり、新規アプリケーション プール w3wp.exe が起動できなくなることを確認しております。 一例として、以下のような動作となることを確認しております。 ・Office 2016 のインストール直後から、SharePoint 2016 管理シェルが正常に起動しなくなります。   ・Office 2016 のインストール直後には SharePoint Server 2016 サイトへのアクセスは可能ですが、SharePoint Server…

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Search Query Tool のご紹介

こんにちは。SharePoint サポートの清です。 今回は、検索結果の管理プロパティの値などを確認する場合に有用なツール(Search Query Tool)を紹介したいと思います。   SharePoint 2013 以降のバージョンでは、検索 REST サービスを使用して、検索結果を取得することができます。 Search Query Tool は、この仕組みを利用したツールとなり、SharePoint 2013, SharePoint 2016, SharePoint Online で使用できます。 codeplex のツールのサポートは提供しておりませんが、Search Query Tool はインストール不要で簡単にプロパティ値を確認することや、対象のアイテムがクロールされているかの判断にもご利用いただける便利なツールですので、必要に応じてご活用いただければ幸いです。   <目次> 1. ダウンロード方法 2. Search Query Tool の使用方法   1. ダウンロード方法 ================ ツールのダウンロード先は以下です。 タイトル : SharePoint 2013 Search Query Tool アドレス : http://sp2013searchtool.codeplex.com/ 1) 上記リンクより、紫色の [download] ボタンをクリックし、SharePoint 2013…

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PSCONFIGUI.EXE と PSCONFIG.EXE はどちらを使うべきか

こんにちは、SharePoint サポートの川添です。 今回の投稿では、Senior Escalation Engineer Stefan Gossner さんが投稿している以下の記事をベースに、PSCONFIGUI.EXE と PSCONFIG.EXE の相違について説明したいと思います。なお、本投稿は、作者の許可を得て投稿、一部追記しています。 Why I prefer PSCONFIGUI.EXE over PSCONFIG.EXE PSCONFIG.EXE と PSCONFIGUI.EXE は、いずれも構成ウィザードとして知られる、コマンドベースラインのツール、GUI ベースのツールという相違があります。 PSCONFIGUI.EXE は、SharePoint で更新プログラムの適用後に実施するいくつかのタスクを実施する UI ベースの構成ウィザードです。 PSCONFIG.EXE は、より詳細なオプションを指定することのできるコマンドラインツールであり、そのオプションの指定次第では UI ベースの構成ウィザードよりも短時間で完了することもあります。 一方、コマンドラインツールである PSCONFIG.EXE は、その性質上どの操作を実施するかは、実施するユーザーが指定するオプションに依ります。多くの場合、PSCONFIG.EXE を実施する場合に、以下のオプションを指定して実施することがあります。 PSCONFIG -cmd upgrade -inplace b2b -wait しかしながら、このコマンドは、PSCONFIGUI.EXE で実行される操作のサブセットを実行するのみです。例えば、このオプションでは、Web Application の _app_bin にあるファイルは更新されません。PSCONFIG.EXE で実行できるオプションには、以下のようなものがあります。オレンジでマークされた操作は、更新プログラムを適用した後に、PSCONFIGUI.EXE を実施した場合に自動的に実施される操作です。 Usage: psconfig.exe -cmd [Parameters] psconfig.exe -help…


SharePoint Server の更新プログラムの適用方法について

こんにちは、SharePoint サポートの川添です。 SharePoint には、Service Pack や Cumulative Update、Public Update 等の各種の更新プログラムの種類があります。いずれの更新プログラムにおいても、基本的な適用方法は同じですので、今回の投稿の中で、SharePoint Server の更新プログラムの適用方法について説明します。 更新プログラムの詳細については、以下のブログ記事にて詳細に解説してありますので、併せてご参照ください。 SharePoint 修正プログラム詳解 (SharePoint patching demystified)   更新プログラム適用の概要 SharePoint の更新プログラムの適用手順は、1). 更新モジュールの適用、2). データベース スキーマの更新、ファイルシステム上のセキュリティ設定、必要なバイナリ― ファイルの再配置、フィーチャーの更新等の 2 ステップから更新されます。TechNet の記事にも更新プログラムの適用はバイナリファイルのインストールと、サーバー側でのアップグレードの 2 つを実施する必要がある点について記載されています。この 2 つ目のステップを実施するのが、構成ウィザードになります。そのため、更新プログラムの適用を完全に完了するには、上記 2 つのステップを完了する必要があります。   ポイント CU適用の基本的な流れは以下になります。 ①CUインストールによるバイナリの更新 => ②構成ウィザードの実施によるデータベーススキーマ更新 このうち②には時間がかかる場合があるため取り急ぎ①まで先に実施した後②の実施を先延ばしにすることもできます。   補足 : この構成ウィザードを実施するサーバー側の更新ステップでは、環境により時間がかかる場合があります。そのため、SharePoint 2010 以降では、ステップ 1 となる、更新モジュールの適用を完了した後、システムの運用上の要件、制約により、構成ウィザードを実施するまでの間の期間を置くことができようになりました。これは、下位互換性 (Compatibility Range) がサポートされるようになったためです。この期間は、設定があるわけではありませんが、合理的な期間 (数日 -…


SharePoint Server 2016 のコンテンツ データベースに追加された pjdraft 等のスキーマについて

こんにちは、SharePoint サポートの森村です。 今回の投稿では、先日リリースされた SharePoint Server 2016 のコンテンツ データベースに関する情報をご案内します。 SharePoint Server 2016 では、新たに Project Server 2016 の機能も含まれております。(その他、SharePoint Server 2016 の新機能の詳細についてはこちらをご確認ください。) このため、コンテンツ データベースに Project Server 関連のスキーマが追加されております。 追加されたスキーマについて SharePoint Server のコンテンツ データベースの内容を SQL Server Management Studio 等でご確認いただく方もいらっしゃるかと思います。 SharePoint Server 2016 のコンテンツ データベースでは、新たに Project Server 2016 が使用するスキーマとして、pjdraft、pjpub、pjrep、pjver で始まるテーブルが多数追加されております。また、pjdiag で始まるビュー等も追加されております。 Project Server のライセンスの有無に寄らずこれらのスキーマは存在しますが、これらを削除することはできません。 また、SharePoint Server が使用するデータベースのスキーマを変更、削除することは、サポート外の操作となります。このため、手動でのテーブル削除なども実施しないようご注意ください。 なお、Project Server 2016 の機能を実際にご利用いただく際には…

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SharePoint Server 2016 のオフライン インストール

こんにちは。 SharePoint サポートの渡邉です。   先日オンプレミスの新バージョンとなる SharePoint Server 2016 がリリースされました。 インターネットにつながった環境であれば、インストーラーから製品をそのままインストールすることができますので、ぜひ新しい SharePoint をお試しください。 インストーラーは下記の URL よりダウンロードいただけます。またインストール時に必要なプロダクト キーは “インストール方法” の + (プラス) を展開していただくことで、評価版のプロダクト キーを入手いただけます。 また SharePoint Server 2016 製品のサポートは 2016 年 5 月以降に開始予定です。   タイトル : SharePoint Server 2016 アドレス : https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=51493   オフラインでインストールをご検討中の方 ============================ 下記の必要なソフトウェアを事前にダウンロード、インストールいただくことで、インターネットにサーバーを接続せずにインストールできます。 オフラインでインストールする際の一助となれば幸いです。   .NET Framework 3.5 のインストール手順 ——————————————— SQL Server と SharePoint…

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SharePoint 2016 RTM がリリースされました

SharePoint 2016 RTM がリリースされました。 SharePoint 2016 RTM トライアル版は以下のリンクより入手いただけます。 Download SharePoint 2016 RTM trial https://aka.ms/GetSharePoint2016 Download SharePoint 2016 RTM language packs https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=51492 (関連情報) SharePoint 2016 has been released to manufacturing (RTM) – GA in early May https://blogs.technet.microsoft.com/stefan_gossner/2016/03/14/sharepoint-2016-has-been-released-to-manufacturing-rtm-ga-in-early-may/ SharePoint 2016 RTM and the Future of SharePoint event https://blogs.office.com/2016/03/14/sharepoint-2016-rtm-and-the-future-of-sharepoint-event/ What’s new for admins in SharePoint Server 2016 https://blogs.office.com/2016/03/14/whats-new-for-admins-in-sharepoint-server-2016/…


SharePoint Server 2016 IT Preview について

SharePoint サポートの多田 信吾 (タダ シンゴ) です。 SharePoint の次期バージョンである SharePoint Server 2016 の IT Preview がリリースされております。Preview バージョンにおけるサポートサービスはございませんが、ぜひインストールして動作確認していただければ幸いでございます。 タイトル : SharePoint Server 2016 Preview アドレス : http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=48712   現時点で公開されている新情報について ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 現時点で公開されている SharePoint Server 2016 IT Preview の新情報について紹介します。   ・SharePoint Online でも提供されている App Launcher (画面左上のアプリ一覧のダイアログ) が追加されます。 ・アップロードできるファイルのサイズが最大 10 GB までサポートされます。 ・コンプライアンスに関する機能が追加されます。具体的にはドキュメント保持ポリシーやコンプライアンス関連のサイトテンプレートが追加されています。 ・SharePoint Online と連携したハイブリット検索機能が追加されました。この機能は、SharePoint Server 2013 に対しても、更新プログラムという形で提供されます。  …

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ナビゲーション リンクが新規ウィンドウで開かない

SharePoint Support の川添です。 今回の投稿では、SharePoint Server 2013 において、ナビゲーション リンクが新規ウィンドウで開かない現象について説明します。 SharePoint Server では、通常の Web ページと同様にサイド リンク ナビゲーションやトップリンク ナビゲーション (グローバル ナビゲーション) を、利便性のために設定することができます。SharePoint の [サイトの設定] から、新規ウィンドウで開くように設定した場合、通常はリンクをクリックすると、リンク先のページが新規ウィンドウで開きます。 しかしながら、ダウンロード最小化戦略 (Minimum Download Strategy : MDS) を有効にしている環境では、新規ウィンドウで開く設定が有効にならずに、同じウィンドウで遷移します。 原因 この理由は、MDS が有効な環境では、Anchor 要素の新規ウィンドウで開く属性である target="_blank" 属性が有効でないためです。実際の環境にて、サイドリンクの属性情報を見てみます。以下は、サイドリンクの属性情報ですが、Anchor 要素に target="_blank" 属性が設定されていることがわかります。しかしながら、MDS 機能が有効であるために、この設定が有効になりません。 <div id="zz16_V4QuickLaunchMenu" class=" noindex ms-core-listMenu-verticalBox" onclick="return AjaxNavigate$OnClickHook(event, this);"><ul id="zz17_RootAspMenu" class="root ms-core-listMenu-root static"><li class="static"> <a class="static menu-item ms-core-listMenu-item…