SharePoint 2013 の「アップグレード評価サイト コレクション」について (後編)

こんにちは、SharePoint サポートの原橋です。 前回の投稿に引き続き、SharePoint 2013 の「アップグレード 評価サイトコレクション」についての記事となりますが、今回の投稿では、SharePoint 2013 でアップグレード評価サイト コレクションの作成に失敗するという事象についてご案内いたします。   <目次> 1. アップグレード評価サイト コレクションの作成に失敗する事例 2. アップグレード評価サイト コレクションの作成に失敗することによる影響と対処法 3. 補足 : アップグレード評価サイト コレクションの作成に失敗した際の診断ログ 1. アップグレード評価サイト コレクションの作成に失敗する事例 [アップグレード評価サイト コレクションの作成] ボタンをクリックすると、通常であれば 1 日から 2 日ほどお待ちいただくことにより、アップグレード評価サイト コレクションの作成が完了します。 しかし、「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブによって、要求を出したサイト コレクションのコピーに失敗した場合は、後続の「アップグレード サイト コレクション ジョブ」タイマージョブがアップグレード処理を行うことが出来ません。これにより、アップグレード評価サイト コレクションが作成されないという事例が報告されております。   「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブが失敗する場合は、コピーされたサイト コレクション内に、全体で 260 文字を超えるパスを持つファイルやフォルダーが存在する状況が発生したことが原因として挙げられます。   通常であれば、サイト コレクション内に全体で 260 文字を超えるパスを持ったファイルやフォルダーを作成することが出来ません。意図的に 260 文字を超えるパスを持ったファイルやフォルダーの作成を試みた場合は、以下のような “指定したファイルまたはフォルダーの名前が長すぎます” といったエラーが発生し、作成に失敗します。…

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SharePoint 2013 の「アップグレード評価サイト コレクション」について (前編)

こんにちは、SharePoint サポートの原橋です。 今回の投稿では、SharePoint 2013 の「アップグレード 評価サイトコレクション」という機能についてご紹介いたします。   <目次> 1. アップグレード評価サイト コレクションについて 2. アップグレード評価サイト コレクションの作成方法 3. アップグレード評価サイト コレクションの作成処理 1. アップグレード評価サイト コレクションについて SharePoint 2013 では、SharePoint 2010 から移行されたサイト コレクションについては、SharePoint 2010 からユーザーインターフェース (UI) を引き継いで使用することが可能です。 SharePoint 2010 から SharePoint 2013へのアップグレードでは、コンテンツ データベースを新しいバージョンにアップグレードしても、サイト コレクションはアップグレードされません。サイト コレクションの管理者がサイト コレクションをアップグレードする時期を決定できるように、アップグレード プロセスが分けられています。 そのため、SharePoint 2010 モードのサイト コレクションを SharePoint 2013 の UI に移行するためには、サイトの所有者または管理者によって、明示的にアップグレードを行う必要があります。 SharePoint 2013 では、SharePoint 2010 モードのサイト コレクションを…

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オンプレミスの SharePoint にて、更新プログラムの適用に失敗する場合のトラブルシュート (SharePoint 2010/2013)

こんにちは、SharePoint サポートの前田です。   今回は、オンプレミスの SharePoint 2010/2013 にて、累積的な更新プログラムの適用に失敗する場合のトラブルシュートに関する内容です。 現在の SharePoint のファーム バージョンに対して適切なバージョンの累積的な更新プログラムのインストールを試みた場合も、まれにインストールが失敗する場合があります。 そういった場合に、トラブル シュートを行うための手順をご紹介いたします。 また、トラブルシュートを実施した結果、更新プログラムのインストールが完了した場合、必ず製品構成ウィザードのご実施頂きますようお願いいたします。   -目次 1. パッケージの不足 2. 構成データベース内のバージョン情報の不整合 3. 言語パックの適用状況   1. パッケージの不足、破損 SharePoint 2013 の場合、.exe ファイルを保存したディレクトリに .cab ファイルが保存されていないことによって、インストールに必要となるファイルが不足しており、インストールが失敗します。 また、ダウンロードしたパッケージが何らかの理由で破損した場合もインストールが失敗します。   <対応方法> SharePoint 2010 に更新プログラムを適用する場合、更新プログラムのダウンロード ページに表示される、.exe ファイルを再度ダウンロードします。 SharePoint 2013 に更新プログラムを適用する場合、更新プログラムのダウンロード ページに表示される、.exe ファイルと .cab ファイルをすべてダウンロードします。   1) 更新プログラムのダウンロード ページへ移動し、必要となるファイルをすべてダウンロードします。   例 タイトル : Microsoft SharePoint Enterprise Server 2013 (KB4011251)…

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SharePoint Foundation 2010 で検索サービスを構成した直後にカスタム列の検索結果が返されない事象について

こんにちは。SharePoint サポートの清です。   今回の投稿では、SharePoint Foundation 2010 の環境でカスタム列の検索結果が返されない事象についてご案内いたします。 SharePoint Foundation 2010 では検索機能として、SharePoint Foundation Search V4 (SPSearch4) サービスがインデックス、クエリの役割を提供しております。今回は、このサービスをご利用いただく際に発生する場合がある事象です。 なお、SharePoint Server 2010 の環境で Search Service Application を作成することでご利用いただける検索機能は SharePoint Server Search 14 (OSearch14) サービスで実現されており、本事象には該当いたしません。   現象 ユーザーがカスタム列のデータを検索すると、SharePoint Foundation 2010 で検索サービスが構成された直後に期待どおりの結果が返されません。   原因 検索サービスが構成された直後は、検索スキーマはまだ完全に読み込まれていません。 検索スキーマを参照できない場合、クロールされたプロパティは管理プロパティに正しくマップされません。 その結果、カスタム列のコンテンツは検索インデックスに書き込まれず、ユーザーは検索結果ページで期待される結果が得られない事象が発生します。   補足) 検索スキーマには、クロールされたプロパティから管理プロパティへのマッピングおよび管理プロパティの設定が含まれており、クロールされたプロパティと管理されたプロパティがどのようにマップされるかを制御するために使用されます。 管理プロパティのみが検索インデックスに保持されるので、コンテンツがクロールされた後、コンテンツの内容やメタデータを検索できるようにするには、管理プロパティにクロールされたプロパティをマップする必要があります。   解決方法 この問題を解決するには、システム管理者が検索サービスを構成した後にサービスの再起動とフル クロールを実施します。   管理者として SharePoint Foundation 2010 のサーバーにログオンし、OS…

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サイト コレクションの使用済み記憶域サイズについて (Online/オンプレミス)

こんにちは。SharePoint サポートの井上です。 サイト コレクションの使用済み記憶域サイズが、サイト コレクションの記憶域メトリックスページで確認できる合計サイズの総和と大きく異なる場合がございます。   以下の記憶域メトリックスページの例では、サイト コレクションの使用済み記憶域サイズが約 10 GB になりますが、合計サイズの総和は約 2 MB となり、それぞれが示す値が大きく異なることがご確認いただけます。     サイト コレクションの使用済み記憶域サイズの動作について サイト コレクションの使用済み記憶域サイズには、ごみ箱に存在するサブサイトの容量が含まれますが、記憶域メトリクスページにはごみ箱に存在するサブサイトの情報が表示されないため、上述の様な状況は発生しうる動作となります。 このため、同様の現象を確認された場合は、初めにごみ箱にサブサイトが存在しないかをご確認ください。 なお、見落としやすい動作として、ごみ箱にはサイト コレクションの管理者のみがアクセスできる、第 2 段階のごみ箱が存在します。 サブサイトを削除すると、第 2 段階のごみ箱に直接サブサイトが移動するため、ユーザーのごみ箱からは削除したサブサイトが見えない動作となります。 サイト コレクションの使用済み記憶域から手動で開放するためには、サイト コレクションの管理者にて第 2 段階のごみ箱からアイテムを削除します。   ごみ箱の動作の詳細については、以下の公開情報をご確認ください。 タイトル : サイト コレクションのごみ箱から、削除したアイテムを復元する アドレス : https://support.office.com/ja-jp/article/5fa924ee-16d7-487b-9a0a-021b9062d14b   上記の動作は、SharePoint Online、オンプレミス共に同様になります。   今回の投稿は以上です。 本情報の内容は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

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PSCONFIGUI.EXE と PSCONFIG.EXE はどちらを使うべきか

こんにちは、SharePoint サポートの川添です。 今回の投稿では、Senior Escalation Engineer Stefan Gossner さんが投稿している以下の記事をベースに、PSCONFIGUI.EXE と PSCONFIG.EXE の相違について説明したいと思います。なお、本投稿は、作者の許可を得て投稿、一部追記しています。 Why I prefer PSCONFIGUI.EXE over PSCONFIG.EXE PSCONFIG.EXE と PSCONFIGUI.EXE は、いずれも構成ウィザードとして知られる、コマンドベースラインのツール、GUI ベースのツールという相違があります。 PSCONFIGUI.EXE は、SharePoint で更新プログラムの適用後に実施するいくつかのタスクを実施する UI ベースの構成ウィザードです。 PSCONFIG.EXE は、より詳細なオプションを指定することのできるコマンドラインツールであり、そのオプションの指定次第では UI ベースの構成ウィザードよりも短時間で完了することもあります。 一方、コマンドラインツールである PSCONFIG.EXE は、その性質上どの操作を実施するかは、実施するユーザーが指定するオプションに依ります。多くの場合、PSCONFIG.EXE を実施する場合に、以下のオプションを指定して実施することがあります。 PSCONFIG -cmd upgrade -inplace b2b -wait しかしながら、このコマンドは、PSCONFIGUI.EXE で実行される操作のサブセットを実行するのみです。例えば、このオプションでは、Web Application の _app_bin にあるファイルは更新されません。PSCONFIG.EXE で実行できるオプションには、以下のようなものがあります。オレンジでマークされた操作は、更新プログラムを適用した後に、PSCONFIGUI.EXE を実施した場合に自動的に実施される操作です。 Usage: psconfig.exe -cmd [Parameters] psconfig.exe -help…


SharePoint Server の更新プログラムの適用方法について

こんにちは、SharePoint サポートの川添です。 SharePoint には、Service Pack や Cumulative Update、Public Update 等の各種の更新プログラムの種類があります。いずれの更新プログラムにおいても、基本的な適用方法は同じですので、今回の投稿の中で、SharePoint Server の更新プログラムの適用方法について説明します。 更新プログラムの詳細については、以下のブログ記事にて詳細に解説してありますので、併せてご参照ください。 SharePoint 修正プログラム詳解 (SharePoint patching demystified)   更新プログラム適用の概要 SharePoint の更新プログラムの適用手順は、1). 更新モジュールの適用、2). データベース スキーマの更新、ファイルシステム上のセキュリティ設定、必要なバイナリ― ファイルの再配置、フィーチャーの更新等の 2 ステップから更新されます。TechNet の記事にも更新プログラムの適用はバイナリファイルのインストールと、サーバー側でのアップグレードの 2 つを実施する必要がある点について記載されています。この 2 つ目のステップを実施するのが、構成ウィザードになります。そのため、更新プログラムの適用を完全に完了するには、上記 2 つのステップを完了する必要があります。   ポイント CU適用の基本的な流れは以下になります。 ①CUインストールによるバイナリの更新 => ②構成ウィザードの実施によるデータベーススキーマ更新 このうち②には時間がかかる場合があるため取り急ぎ①まで先に実施した後②の実施を先延ばしにすることもできます。   補足 : この構成ウィザードを実施するサーバー側の更新ステップでは、環境により時間がかかる場合があります。そのため、SharePoint 2010 以降では、ステップ 1 となる、更新モジュールの適用を完了した後、システムの運用上の要件、制約により、構成ウィザードを実施するまでの間の期間を置くことができようになりました。これは、下位互換性 (Compatibility Range) がサポートされるようになったためです。この期間は、設定があるわけではありませんが、合理的な期間 (数日 -…


SharePoint 2007 から SharePoint 2010 へのコンテンツ データベース移行時に発生する WARNING について

こんにちは、SharePoint サポートの丹羽 (ニワ) です。   SharePoint 2007 の延長サポート終了を 2017 年 10 月 10 日に控え、SharePoint 2016 や SharePoint 2013 への移行をご検討いただいている方も多くいらっしゃるかと思います。 今回の投稿では、SharePoint 2007 からのアップグレードに伴って必要となる、SharePoint 2010 へのコンテンツ データベースの移行の際に発生する現象と対処方法を紹介させていただきます。     発生する現象 SharePoint 2007 から SharePoint 2010 に Mount-SPContentDatabase コマンドを用いてコンテンツ データベースの移行を実施した際に、以下のようにコマンドが正常に終了した場合にも、コマンドを実行した SharePoint 2010 サーバーの Upgrade ログに WARNING が出力されます。   Mount-SPContentDatabase コマンドは正常に終了するものの…     Upgrade ログに WARNING が出力されています。 — ここから…

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2015 年 10 月度の Office 2010 更新プログラム (KB3055034) と 2015 年 11 月度のセキュリティ更新プログラム MS15-116 (KB3101521) 適用後、Office 2010 がクラッシュする問題が修正されました

こんにちは Office サポートの荒井です。 以下の blog 記事で説明しておりました 2015 年 10 月度の Office 2010 更新プログラム (KB3055034) と、2015 年 11 月度のセキュリティ更新プログラム MS15-116 (KB3101521) を起因としたOffice 2010 アプリケーションが強制終了する問題について、日本時間で、本日 12 月 9 日 (水) に、Office 2010 更新プログラムとサポート技術情報 (KB3114399) が公開され修正されました。 タイトル : 2015 年 10 月度に公開された KB3055034 適用後、Office 2010 アプリケーションがクラッシュする問題について アドレス : http://blogs.technet.com/b/sharepoint_support/archive/2015/11/11/issue-of-kb3055034-office-2010.aspx 本問題に該当されるお客様は、以下の手順により Office 2010 更新プログラムを入手いただき、適用いただけますようお願いいたします。 弊社製品の動作により、お客様にはご不便とご迷惑をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。   ===================================================== – Office 2010 更新プログラムとサポート技術情報 (KB3114399) の詳細 =====================================================…

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“エクスプローラーで開く” のトラブルシュート

こんにちは。SharePoint サポートの渡邉です。今回はお問い合わせが多い “エクスプローラーで開く” (SharePoint 2007 では エクスプローラ ビュー) の機能に関する内容です。この機能はドキュメント ライブラリを Windows のエクスプローラーのような UI で操作を出来るため、多くのお客様にご利用いただいております。一方で、WebDAV プロトコルでファイルの操作を行うため、通常の SharePoint のファイル操作とは異なるモジュールが使用して機能を実現しております。そのため、様々な要因により、機能が使用できない場合があります。この記事では、“エクスプローラーで開く” のトラブルシュートの方法についてご紹介いたします。 – 目次1. 機能紹介2. 問題が発生したら3. 回避策 1. 機能紹介この機能では、SharePoint のドキュメント ライブラリに対して、WebDAV でアクセスします。そのため、ファイルの追加や削除、変更をエクスプローラーやネットワーク ドライブを使用して操作することが出来ます。具体的な操作方法などは下記の公開情報をご覧ください。 タイトル : ビデオ: [エクスプローラーで開く] を使ってライブラリ ファイルをコピーまたは移動する アドレス : <https://support.office.com/ja-jp/article/%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA-%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%A7%E9%96%8B%E3%81%8F-%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%92%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%AF%E7%A7%BB%E5%8B%95%E3%81%99%E3%82%8B-c27bc6f3-7b38-4c29-b947-5d00c7153384> 2. 問題が発生したら通常、弊社サポートでは “エクスプローラーで開く” の機能に関する調査を実施する場合、初めにヒアリングを実施し、ヒアリングした内容をもとに後述の 3. 回避策 に記載した内容をご案内しております。回避策実施後も現象が回避しない場合には、問題を切り分け、調査を実施します。これは "エクスプローラーで開く" の機能が、WebClient サービス、Office Client 製品、SharePoint 製品、IIS 製品などの様々な製品の技術から成り立っているためです。"エクスプローラーで開く" の機能について調査する場合、ネットワーク、認証情報の他、各製品の動作状況を詳細に確認して調査を行う必要があります。調査を行う項目が多いため、通常、調査に期間が長くなることが予想されます。そのため、より迅速な解決を目的とし、回避策の実施を先行してお願いしております。 3. 回避策実際に解決した事例の多い回避策の一覧をご紹介します。お客様環境の状況により有効な回避策は異なりますが、それぞれについてご確認いただくことで現象が回避できることがありますので、ご参照いただければ幸いです。また回避策を実施しても回避しない場合には、弊社サポートまでお問い合わせくださいますようお願いいたします。問題の切り分けと情報採取を行い、解決をご支援いたします。なお記載の順序は概ね動作要件の確認、サーバー側での確認、クライアント側での確認です。どの回避から実施いただいても問題ありませんが、環境により有効な回避策は異なります。そのため、上から順に確認いただくことをおすすめいたします。…

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