こんにちは。SharePoint サポートチームの荒川です。 以前に投稿された「SharePoint 2013 Active Directory セキュリティ グループを使用した権限設定時の留意点」について、お客様から色々とご質問をいただきましたので、今回の投稿では、この件についてもう少し詳しく解説したいと思います。 前回の投稿では、SharePoint 2013 において Active Directory セキュリティ グループを経由してサイトに権限登録されたユーザーがしばらくの間サイトにアクセスできない場合があることについて説明しました。 たとえば、以下の状況について考えてみます。 1. 以下の 2 つのユーザーアカウントを AD 上に作成します。 contoso\user01 contoso\user02 2. SharePoint サイトに user01 と user02 の権限を付与していない状態で、試しに user01 でサイトにアクセスしてみます。当然、サイトからはアクセス拒否を示すエラーメッセージが返されます。 3. 各ユーザーをそれぞれセキュリティ グループ contoso\group01 に追加します。 4. サイトに group01 のアクセス権限を付与してから、user01 と user02 それぞれでサイトへのアクセスを試みます。 この結果どうなるかというと、user01…
Project Server のビュー表示がタイムアウトする場合の対処方法について
こんにちは、SharePoint サポートの森村です。 オンプレミス版の Project Server 2016/2013/2010/2007 にて発生しうる現象への対処方法についてご紹介いたします。 目次 1. 現象例 2. 詳細、および対処方法 3. 補足情報 1. 現象例 Project Server の Project Web App サイト上にて、例えば [タスク] や [プロジェクト センター] 等のビューを表示する際に、30 秒~数分程度待った後に、下記のような「不明なエラーが発生しました」というエラーが表示される場合があります。 この場合は SQL Server 上の処理がタイムアウトしている可能性が高い状態となります。 図 1 : Project Server 2010 の [タスク] ページでのエラー画面例 (不明なエラーが発生しました、と表示されます) 2. 詳細、および対処方法 Project Server 製品では、SQL Server 上にデータを保存しております。 Project Web App サイト上にてプロジェクトのデータ等を表示する場合、SQL Server…
Project Online と Project Lite の違いについて
こんにちは、SharePoint サポートの森村です。 Project Online に関連するサブスクリプションはいくつかありますが、「Project Lite 単体では Project Online の機能を使用開始できない」、等の注意点があります。 本記事では主に上記のような Project Online と Project Lite の違いについてご紹介いたします。 2017 年 2 月 10 日追記 2016 年 8 月にサブスクリプション名が変更となっております。最新の情報については下記の関連ブログ記事をご参照ください。 タイトル : Project Online 関連のサブスクリプションについて アドレス : https://blogs.technet.microsoft.com/sharepoint_support/2016/12/19/project-online-related-subscriptions/ 目次 1. 関連するサブスクリプションの一覧 2. 各サブスクリプションについて 3. Project Online と Project Lite の違いについて 4. 補足情報 1. 関連するサブスクリプションの一覧 Office 365 上の Project…
コミュニティ サイトのコンテンツ展開における制限事項 (サイト テンプレート、エクスポート)
こんにちは SharePoint サポートの森 健吾 (kenmori) です。 今回の投稿では、SharePoint Online および SharePoint Server 2013 において、コミュニティ サイトのコンテンツ展開における制限事項を記載いたします。 コミュニティ サイトは、SharePoint 環境にフォーラム機能を提供するサイトのテンプレートです。この機能を部署ごとに作成し、大規模に横展開したいと要望する方もいらっしゃるかもしれません。 タイトル : SharePoint Server 2013 のコミュニティの概要 アドレス : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj219805.aspx しかし、コミュニティ サイトおよびコミュニティ サイト機能を有効化したサイトをテンプレート化して横展開することはできません。また、同サイトをエクスポート・インポートで展開することもできません。 コンテンツ展開は、リリース直前に本番環境を構築する際に行うことになります。この事実を知らない状況で、サイトの展開プロジェクトを進めた場合、サイト テンプレートを作成後・展開直前に気づくと大変ですので、このような情報をお伝えするに至りました。 コミュニティ サイト機能がテンプレートに対応していない理由 コミュニティ サイト機能は、機能の実現のために特殊な実装を行っております。例えば、ユーザーが画面上では設定できない CAML 構文などを使用しています。また、コミュニティ サイト機能によって展開される標準のディスカッション掲示板には、ユーザーが [アプリの追加] で追加できる標準のディスカッション掲示板にはない特殊な設定があります。 これらの特殊な実装が、ユーザー コンテンツを標準的に出力するよう実装している "テンプレートとして保存" 処理や、"エクスポート・インポート" 処理に対応していません。そのため、サイト テンプレートからサイトを作成した際や、エクスポート・インポート でサイトを作成した際に、テンプレート内のデータがサイトに応じて置き換わらないことで、適切にコンテンツを再生成することができず、下記に記載するようなエラーが発生し、一部の機能が使用できません。 サイト テンプレートの場合 1) サイドリンク バーの [カテゴリ] をクリックし、カテゴリを選択して絞り込んで標準のディスカッションを表示しようとすると、掲示板を表示できません。…
サイトコレクションが勝手に削除されてしまう
SharePoint を運用していると、知らない間にサイトコレクションが削除されてしまったというお問い合わせをいただくことがあります。 このような場合、まずは今回説明する「休止サイトの削除」設定を確認することをお勧めします。 休止サイトの削除設定について サーバーの全体管理サイトで [アプリケーション構成の管理] – [サイトの使用と削除の確認] に移動すると以下の設定項目が確認できます。 この設定画面では、使用されていないサイト コレクションをチェックして、サイト所有者に電子メール通知を送信したり、サイトを自動的に削除するための設定を行えます。 「使用されていないサイト コレクションを確認し、以下に指定した頻度で通知する」で指定した時刻は、タイマージョブの管理画面より確認できる「休止サイトの削除」タイマージョブの実行時刻と連動しており、タイマージョブによって休止サイトの状態がチェックされます。 既定ではこの機能は無効になっていますが、管理者がこの設定を有効にしており、且つ、「使用が確認されない場合、自動的にサイト コレクションを削除する」設定を有効にしていた場合、サイトコレクションが勝手に削除されてしまう原因となります。 「使用が確認されない場合、自動的にサイト コレクションを削除する」設定を有効にしていた場合には、以下のような電子メールがサイト コレクションの管理者に送信されます。 サイトコレクションの管理者は、受け取った電子メールに記載された、サイトを再アクティブ化するためのリンクをクリックすることでサイトの期限を延長できます。 特に注意しなければならないのは、この機能が有効になっていると、ユーザーが頻繁にアクセスして使用しているサイトであっても、サイト コレクションの管理者が明示的にサイトを再アクティブ化しない限り、使用されていないサイトとみなされてしまうことです。 したがって、本設定が有効になった環境でサイト コレクションを引き続き利用するためには、ユーザーの使用状況にかかわらず、サイト コレクション管理者が必ず通知メールのリンクからサイトの延長申請を行わなければなりません。 サイトコレクションの管理者が電子メールを無視したり、サイト コレクション管理者の電子メールアドレスが設定されていないなど、何らかの理由で電子メールを受け取れずアクションを行わないままでいると、SharePoint は所定の回数警告メールを送った後、「休止サイトの削除」タイマージョブにより対象のサイト コレクションが削除されてしまいます。 SharePoint 管理者が明確な意図を持って休止サイトの削除設定を行っている場合は問題ありませんが、意図せず設定されていた場合、突然サイトコレクションが削除されて驚いてしまうというといったことが起こりえますので、本設定を行う際には十分に影響を理解したうえで実施してください。 (参考) SharePoint 2013 で使用されていないサイト コレクションを管理する https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc262420.aspx 補足1 休止サイトの判断基準となる有効期限は以下のタイミングでのみ更新されます。 ・サイト コレクションを作成したとき ・サイト コレクションの管理者が通知メールに含まれるリンク (…/_layouts/useconfirmation.aspx) にアクセスしたとき ユーザーがサイトにアクセスしたり、ドキュメントをアップロードしてもこの値は更新されないため、休止サイトの削除が有効になっている環境ではサイト…
削除したサイトコレクションを復元したい
SharePoint 2010 以降のバージョンでは、サイト コレクションを削除した際にコンテンツ データベースからすぐには削除されず、削除済みとしてマークして、「段階的なサイトの削除」タイマージョブによって段階的に削除されるようになりました。 このような動作変更の背景には、以前のバージョンにおいて、巨大なサイト コレクションを削除した際にデータベースのブロッキングの原因となる場合があったことが挙げられます。 ※詳細については Bill Baer氏のブログ Gradual Site Delete in SharePoint 2010 をご参照ください。 また、SharePoint 2010 SP1 以降および SharePoint 2013 では、、削除済みとしてマークされたサイト コレクションを復旧するための各種コマンドも提供されています。 ※削除されたサイト コレクションを復元するためのユーザー インターフェイスは提供されていないため、コマンドから実施する必要があります。 ・Get-SPDeletedSite ・Restore-SPDeletedSite ・Remove-SPDeletedSite ・Move-SPDeletedSite (SharePoint 2013 のみ) 削除されたサイト コレクションがコンテンツ データベース内に残留する期間は、Web アプリケーションの全般設定のごみ箱に関する設定項目で変更できます。 既定では Web アプリケーションの設定においてごみ箱の機能が有効になっており、削除されたサイト コレクションは 30 日間保持される設定になっています。 なお、注意点として、段階的なサイトの削除はユーザー インターフェイスから削除した場合および、休止サイトの削除機能 (詳細はこちら) によりサイト コレクションが削除された場合には有効になりますが、Remove-SPSite コマンドにより PowerShell…
2015 年 5 月の CU がリリースされました
2015 年 5 月の CU がリリースされました。 – 参考リンク May 2015 CU for SharePoint 2013 has been releasedhttp://blogs.technet.com/b/stefan_gossner/archive/2015/05/12/may-2015-cu-for-sharepoint-2013-has-been-released.aspx May 2015 CU for SharePoint 2010 has been releasedhttp://blogs.technet.com/b/stefan_gossner/archive/2015/05/12/may-2015-cu-for-sharepoint-2010-has-been-released.aspx
Chrome ブラウザーの動作変更による SharePoint および Project 製品への影響について
こんにちは、SharePoint サポートの森村です。Chrome ブラウザーの動作変更による SharePoint Online / SharePoint Server 2013 や、関連製品である Project Online / Project Server 2013 への影響についてご案内いたします。 本投稿の SharePoint Server 2013 / SharePoint Online に関する内容については別のブログ投稿にもとづいております。元の投稿 (英語) につきましては、下記のサイトをご確認ください。 タイトル : Unable to open SharePoint documents in local client (rich client) from Chrome due to NPAPI plug-in missing アドレス : http://blogs.technet.com/b/office_integration__sharepoint/archive/2015/04/24/unable-to-open-sharepoint-documents-in-rich-client-from-chrome.aspx 本投稿ではさらに Project Online / Project…
リスト ビューのしきい値によって発生する現象と対処策
こんにちは SharePoint サポートの森 健吾 (kenmori) です。 今回の投稿では、リスト ビューのしきい値によって発生する現象をご説明します。 前回の投稿では、リスト ビューのしきい値が実装されている理由についてご案内いたしました。 タイトル : リスト ビューのしきい値に関する FAQ アドレス : https://blogs.technet.microsoft.com/sharepoint_support/2015/04/14/faq/ リスト ビューのしきい値はホスティング環境などで様々なユーザーが利用する環境下において、データベース サーバーおよび SharePoint の安定稼働を守るために、一度に多数のレコードにアクセスする可能性のある操作をデータ アクセス前にブロックするという処理によって問題を根本的に対処する仕組みです。 リスト ビューのしきい値の影響を最小限にするためには、リストまたはライブラリにフォルダーを作成し、フォルダー内にアイテムを 5000 件以上格納しないよう運用します。この方法で、しきい値から生じるほとんどの制約を回避できます。 今回の投稿では、より具体的に実際にどのようなシナリオで、どのようにブロックされるかについて簡単にご説明し、しきい値の影響を受けない運用方法についてご紹介します。本投稿の内容は、2015 年 5 月時点での SharePoint Online の動作をベースに検証した結果をもとにしておりますが、一部の動作は今後変更になる可能性がございますのでご了承くださいますようお願いいたします。 なお、リスト インフラストラクチャを使用したすべてのカスタム ソリューションも同様に影響を受けるため、今回の記事ですべてを網羅することはできませんが、標準機能で通常運用するにあたり可能な限り発生する現象をお伝えします。 リスト ビューのしきい値の影響を受けない操作 まずは、リスト ビューのしきい値の影響を全く受けない操作を下記に例示します。上記の通り、すべての影響を受けない操作を列挙しているわけではありません。 ・アイテムの追加、変更、削除、バージョン管理 (5000 アイテムを超えての操作も問題ありません) ・リスト、ライブラリの検索ボックスの使用 ・スプレッドシートへのエクスポート ・Access で開く (分割したデータ操作のため、しきい値を超えた操作が可能です、50000 アイテムまで操作可能です) ・OneDrive for Business 同期クライアントへの同期…
タイマー サービスのリサイクル ジョブについて
SharePoint 2010 以降、既定で 1 日に 1 度、SharePoint タイマーサービスのプロセス (OWSTIMER.EXE) が自動的に再起動されるようになりました。 SharePoint タイマーサービスでは SharePoint 既定のサービスだけでなく、ユーザーによるカスタム コードが実行される場合があります。SharePoint の以前のバージョンでは、カスタム コードの実装の問題などによりメモリーリークが発生したり、SharePoint タイマーサービスでホストされている他のサービスを巻き込んでファーム全体に問題を引き起こす可能性がありました。このような状況を避けるため、以前のバージョンでも定期的な SharePoint タイマー サービスの再起動が推奨されていましたが、SharePoint 2010 以降では、「タイマー サービスのリサイクル」タイマー ジョブにより自動で定期的にタイマー サービスが再起動されるようになっています。 SharePoint 2013 の場合、既定では毎日早朝 6 時に、タイマー サービスがリサイクルされるように設定されています。この設定は後から変更することもできますし、必要に応じてタイマー ジョブを無効にすることもできます。 タイマー サービスのリサイクル ジョブが実行されると、タイマー サービスは自身を再起動するために、SharePoint Administration Service に対して再起動を実施するようにリクエストします。サービスが再起動される方法は、Restart-Service や NET STOP と同様の一般的なサービスの再起動プロセスになりますが、実際にサービスを再起動するまでには、いくつかの予備動作によって既存のサービスへの影響を最小限にとどめるように工夫されています。 以下に、タイマー サービスがリサイクルされるまでのプロセスを解説します。 タイマー サービスのリサイクルが開始されると、最初に警告フェーズに入り、その後カウント ダウン フェーズに入ります。これらのフェーズに入ったことを確認するには、SharePoint 診断ログを確認します。 タイマー サービスが警告フェーズに入ると、SPPausableJobDefinition…