仮想環境上の SharePoint ファームのバックアップについて


こんにちは、SharePoint サポートの西村です。

今回は仮想環境の SharePoint ファームのバックアップについて投稿したいと思います。

 

Hyper-V をはじめとする仮想環境上に SharePoint ファームを構築することも大分一般的となり、私たちもお問い合わせをいただくことが増えてきました。

一般的な SahrePoint ファームのバックアップ・リストア方法については、下記の技術資料に記載されているのですが、仮想環境のバックアップに関しては記載がありません。

 

タイトル:SharePoint Server 2016 でファームをバックアップする

アドレス:https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ee428316(v=office.16).aspx

 

そこで、本投稿ではサポートされる仮想環境上の SharePoint ファームのバックアップ方法についてご案内したいと思います。

 

サポートされるバックアップ方法

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下記に推奨される仮想環境のバックアップ方法を記載いたします。

なお本投稿では、Hyper-V 上の SharePoint ファームをバックアップすることを想定しております。

 

  • 方法 1
  1. ファームを構成する全ての仮想マシンをシャットダウンします。
  2. 仮想マシンをホストするサーバーにて、全ての仮想マシンを Windows Server バックアップにて保存します。

 

  • 方法 2
  1. ファームを構成する全ての仮想マシンをシャットダウンします。
  2. 仮想マシンをホストするサーバーにて、全ての仮想マシンをエクスポートし保存します。

 

※運用環境におけるスナップショットの取得、スナップショットを使用した切り戻しは後述引用資料 “SharePoint 2013 仮想マシンと Hyper-V 環境にベスト プラクティスの構成を使用する” にも記載のとおりサポートされません。

 

 

仮想イメージをバックアップする際の注意事項

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仮想環境上の SharePoint ファームを、仮想イメージごとバックアップする場合は、SQL Server を含むファーム内の全てのサーバーをシャットダウンした (全台停止) 状態で、同タイミングでバックアップを取得する必要があります。

SharePoint ファームでは構成データベースやファームに参加している各 SharePoint サーバーの情報 (構成ファイル、レジストリなど) やタイマージョブの整合性が保たれている事が動作上必須であるため、SharePoint だけでなく、SQL Server も同じタイミングでバックアップしていただく必要があります。(なお、SharePoint ファーム環境にて一部のサーバーのみをバックアップより復元する方法はサポートされません。)

また、通常 SharePoint では DC (ドメイン コントローラー) のバックアップを同時に取得いただく必要はありませんが、長期間 DC と接続していないメンバーサーバーは、ドメイン ユーザーを使用したログインが出来なくなる場合があります。

仮想イメージの復元後に OS へのログインなど DC との通信に問題が発生した場合、ドメインへの再参加が必要になります。

もしログインできなくなった場合は、いったんサーバーをドメインから外してワークグループに戻してから再びドメインに参加させることで修復を行うことが可能です。

 

 

ファームのシャットダウン/起動時の注意事項 (各種サービスやバッチについて)

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シャットダウン時、後述で例示するサービスや操作が実行中のままサーバーを停止した場合には、再起動後に問題が発生する可能性があります。

また、サービス起動中や操作実行中にその操作が中断された場合には変更対象のアイテムや設定が破損する可能性が考えられます。

そのため、ユーザーのアクセスやサービスの実行時間を避けて実施いただくことや、スケジュールを調整することが必要です。

 

例)

・ 検索サービスがクロールを実行中である。

・ ユーザープロファイルの同期が実行中である。

・ SharePoint のバックアップジョブが実行中である。

・ SharePoint の管理コマンドを実行中である。

 

また SharePoint 既定のタイマージョブについては、予定された実行日時にサーバーが停止していた場合はリトライを行うようになっておりますので、通常であればシャットダウンを行っても問題ございません。

ただし、タイマージョブの実行と、サーバーの停止が、両方とも毎週 1 回で同じ時間帯にスケジュールされているような場合、当該ジョブは実行されない状況となりますので、必要に応じて停止のスケジュールとタイマージョブの実行スケジュールを調整いただくことをお勧めいたします。

 

 

ファーム内のサーバーをシャットダウン/起動する際の推奨順序

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SharePoint ファームにおいては、SharePoint サーバーをすべて停止してから SQL Server を停止することが推奨されます。

また起動時は逆に SQL Server を開始後、SharePoint サーバーを起動することが推奨されます。

SQL Server を SharePoint サーバーより先に停止すると、SQL Server にアクセスできないことを示すエラーがイベント ログや SharePoint 診断ログに大量に出力されます。また、SQL Server が停止している間に SharePoint サーバーを起動した場合、起動のために SQL Server との通信が必要なサービスが起動に失敗する可能性があります。

SQL Server を先に停止することで必ず問題が発生するわけではありませんが、上記の理由から、SharePoint サーバーをすべて停止してから SQL Server を停止し、SQL Server を開始してから SharePoint サーバーを開始することをお勧めいたします。

 

 

以上です。

上記をご参照の上、ご利用の環境に応じた復旧プランをご検討いただければ幸いです。

なお仮想環境上に SharePoint ファームを構築する際の推奨事項につきましては、下記技術資料もご参考ください。

 

タイトル:SharePoint 2013 仮想マシンと Hyper-V 環境にベスト プラクティスの構成を使用する

アドレス:https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff621103(v=office.15).aspx


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