SharePoint 2007 から SharePoint 2010 へのコンテンツ データベース移行時に発生する WARNING について


こんにちは、SharePoint サポートの丹羽 (ニワ) です。

 

SharePoint 2007 の延長サポート終了を 2017 10 10 日に控え、SharePoint 2016 SharePoint 2013 への移行をご検討いただいている方も多くいらっしゃるかと思います。

今回の投稿では、SharePoint 2007 からのアップグレードに伴って必要となる、SharePoint 2010 へのコンテンツ データベースの移行の際に発生する現象と対処方法を紹介させていただきます。

 

 

発生する現象

SharePoint 2007 から SharePoint 2010 Mount-SPContentDatabase コマンドを用いてコンテンツ データベースの移行を実施した際に、以下のようにコマンドが正常に終了した場合にも、コマンドを実行した SharePoint 2010 サーバーの Upgrade ログに WARNING が出力されます。

 

Mount-SPContentDatabase コマンドは正常に終了するものの

 MountDB

 

Upgrade ログに WARNING が出力されています。

ここから

[powershell] [SPContentDatabaseSequence] [INFO] [2016/06/23 18:00:19]: SPContentDatabase Name=WSS_Content

[powershell] [SPContentDatabaseSequence] [WARNING] [2016/06/23 18:00:19]: ファイル [Features\ExcelServerSite\Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp] がデータベース [WSS_Content] [1] 回参照されていますが、現在のファームにインストールされていません。このファイルを含むすべての機能/ソリューションをインストールしてください。

[powershell] [SPContentDatabaseSequence] [INFO] [2016/06/23 18:00:19]: SPContentDatabase Name=WSS_Content

[powershell] [SPContentDatabaseSequence] [WARNING] [2016/06/23 18:00:19]: データベース [WSS_Content] では 1 つ以上の設定ファイルが参照されていますが、現在のファームには設定ファイルがインストールされていません。該当するファイルを含む機能またはソリューションをインストールしてください。

ここまで

 

 

原因

本現象は Mount-SPContentDatabase コマンド内で実行されている事前チェックにて、WARNING に記載の Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp が存在しないと判断されていることにより発生します。

具体的には、SharePoint 2007 では ExcelServerSite のフィーチャーとして取り扱っていた Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp が、SharePoint 2010 では ExcelServerWebPart のフィーチャーとして利用するように変更されたため、ファイルが配置されるパスが変更されたことに起因します。

 

SharePoint 2007 の場合

12\TEMPLATE\FEATURES\ExcelServerSite\Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp

 

SharePoint 2010 の場合

14\TEMPLATE\FEATURES\ExcelServerWebPart\Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp

 

Mount-SPContentDatabase コマンドを実行した場合に、このパスの違いを SharePoint 2010 側で認識する際のマッピング処理が正しく行われておらず、Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp ファイルを正常に検知することができないため、上述の WARNING が発生します。

しかしながら、本変更に伴い 14\TEMPLATE\FEATURES\ExcelServerSite\Feature.xml に以下の MapFile 要素が記述されており、アップグレード処理自体は問題なく終了しますのでご安心ください。

 

 — Feature.xml 抜粋ここから

 <UpgradeActions>

 <VersionRange EndVersion=”14.0.1.0″>

 <MapFile FromPath=”FEATURES\ExcelServerSite\Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp” ToPath=”FEATURES\ExcelServerWebPart\Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp”/>

 </VersionRange>

 </UpgradeActions>

 — Feature.xml 抜粋ここまで

 

この要素は当該のフィーチャーをアップグレードする際に FEATURES\ExcelServerSite\Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp FEATURES\ExcelServerWebPart\Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp にマップすることを意味しています。

このため、14\TEMPLATE\FEATURES\ExcelServerWebPart Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp が存在していれば当該のフィーチャーのアップグレードは正常に完了します。

 

 

対処方法

上述のとおり、本 WARNING は、Mount-SPContentDatabase コマンド内の事前チェック処理における誤検知で発生しており、アップグレード処理自体は正常に終了するため、基本的に無視していただいて問題ありません。

また、WARNING  の出力を止めたい場合は、以下の手順で SharePoint 2010 にて、事前チェック処理時に参照する SharePoint 2007 と同様のパスに Office.Excel.WebUI.dwp ファイルを配置することでも回避可能となります。

 

<手順>

  1. 14 ハイブ以下の TEMPLATE\FEATURES\ExcelServerWebPart を開きます。
  2. Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp をコピーします。
  3. 14 ハイブ以下の TEMPLATE\FEATURES\ExcelServerSite を開きます。
  4. 手順 2 でコピーした Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp を保存します。

 

なお、Microsoft.Office.Excel.WebUI.dwp “Excel Web Access” Web パーツをご利用いただくために必要となりますが、以下のように WARNING 発生時も SharePoint 2010 移行後に問題なく本 Web パーツが利用可能であることを確認しています。

 ExcelWebAccessPic

 

今回の投稿は以上となります。

 

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