Windows 7 のクライアント端末から、SharePoint サイトのOffice 文書を参照する時の注意点

こんにちは、SharePoint サポートの タノグチです。 前回 ブログをアップさせていただいてから、早くも 数か月たってしまいました。時間が過ぎるのは、本当に早いですね。。。

今回、私がご紹介するのは、Windows 7 の既知問題についてです。 クライアント端末としてWindows 7 を使用し、SharePoint Server のドキュメント ライブラリーに保存されている Office ファイル (Excel や Word など) を 参照しようとすると、参照時間がものすごくかかる! という問題です。

実はこの現象、クライアント端末が Windows 7 の場合に Internet Explorer オプションの [LAN の設定] にて、"設定を自動的に検出する" にチェックが入っていると発生します。

 

 

 

〇 詳細 〇

⇒ Office ファイルを参照した場合やエクスプローラビューを使用する場合、 WebClient を使用した WebDAV の通信が発生します。

⇒ "設定を自動的に検出する" にチェックが入っている Windows 7 端末で、 WebClient を使用した WebDAV の通信が発生した場合、WPAD (Web プロキシ設定の自動検出) を実施します。

⇒ 自動的に検出するオプションが有効になっているが、自動検出に応えられる構成を整備していない環境では、WPAD による自動構成ファイルをネットワーク環境から検出するための処理 (補足 *1) に大量の時間がかかるため、タイムアウトが発生するまで待つことになります。

⇒ Windows 7 端末で Office 文書の参照を行うと、この “待ち時間” が加算されるため、参照時間が長くなります。

⇒ Windows 7 端末において、WebClient を使用した WebDAV の通信が発生した際に、毎回 Proxy の自動検出を実行し、動作が遅延する点は WebClient モジュールの動作不具合として認識されています。

この遅延は、Web プロキシ設定の自動検出を行える環境であれば発生しませんし、自動検出用の構成ファイルを配置していないネットワーク環境の場合はチェックを外すこと (*下記参照) で回避できます。チェックを外すことで、 Proxy の自動検出はしなくなりますが、もともと上記設定により構成情報を自動検出できない環境のため、問題はありません。

( 補足 *1)  一般的に DHCP サーバー, DNS サーバーに配置された自動構成ファイルを読み込みにいきます。これが存在しない場合は、NetBIOS にて検索しますが、ネットワーク上に存在しない自動構成ファイルを検索するための処理に時間がかかります。詳細につきましては、以下をご確認ください。

タイトル : ブラウザー設定の自動検出と自動構成を有効にする

アドレス : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc817419.aspx

 

〇 解決方法はこちら 〇

1) クライアント マシンにおいて、Internet Explorer を起動します。

2) [ツール] メニューをクリックし、[インターネット オプション] をクリックします。

3) [接続] のタブより、[LAN の設定] をクリックします。

4) [自動構成] の [設定を自動的に検出する] のチェックをはずし、[OK] をクリックします。

5) ドキュメント ライブラリ上の Office 文書を参照し、現象が回避されているか確認します。

この問題は、次期 OS で修正予定 です。残念ですが、現在の OS では 修正予定はありません。。。

 

2度目のブログ書き込みでも、不具合についてでした…

近々、この件に関して、詳細情報が公開されますので、その際は更新します!

もし、ご意見やご感想等がございましたら本ブログのメニューバーの "EMAIL" フォームにてご連絡をお待ちしております。

今後とも SharePoint  製品をよろしくお願いします。

 

Tschüs, 
タノグチ