MOSS 2007/WSS 3.0 のソフトウェア更新プログラムについて (Part 1)


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1 回:MOSS 2007/WSS 3.0 のソフトウェア更新プログラムについて (Part 1)

第 2 回:MOSS 2007/WSS 3.0 のソフトウェア更新プログラムについて (Part 2)

3 回:MOSS 2007/WSS 3.0 のソフトウェア更新プログラムについて (Part 3)

 

こんにちは。

SharePoint サポートチームの荒川です。

 

今回は、「MOSS 2007/WSS 3.0 のソフトウェア更新プログラム」に関して詳しく解説したいと思います。

製品を健全に運用していくなかで、切っても切り離せない関係にある更新プログラムですが、意外とややこしく、毎回苦労している方も多いのではないでしょうか。

たらかわがサポート業務に携わるなかで、よく耳にする疑問や、意外と知られていない情報などを以下にまとめてみましたので、参考になれば幸いです。

 

なお、今回は情報量が多いので、全部で 3 回に分けてシリーズ連載とします。当ブログ初のシリーズ連載ということで、少し気合を入れて記事を書いてますので、どうぞご期待ください。

 

CU って何?

CU (Cumulative Update) とは、約 2 ヶ月に 1 回のタイミングで公開される「累積的な更新プログラム」のことです。

 

現在、Microsoft Office 製品の修正プログラムの配信方法は、従来の優先度による修正プログラム配信モデルから定期配信モデルに移行しています。最初に CU がリリースされたのは、昨年 (2008 ) 8 月で、現在の定期配信モデルに完全に移行したのは、昨年の 12 月のことですので、一般的には、まだ馴染みが浅いかもしれません。

 

以前は、不定期に Hotfix と呼ばれる修正プログラムがリリースされていたのですが、修正プログラムがいつ公開されるかわからない状況では、ユーザーが適用作業のスケジュールを立てづらく、公開後すぐに適用することが難しいといった問題がありました。そこで、マイクロソフトでは、ソフトウェア更新プログラムの予測可能な配信サイクルをユーザーに提示し、MOSS 2007/WSS 3.0 のソフトウェア更新プログラムのインストールの管理を容易にするために、修正プログラムの配信方法を現在の定期配信モデルに変更しました。

 

COD って何?

上述において、CU の配信サイクルが 2 ヶ月に 1 度であることを述べましたが、もちろん、絶対に 2 ヶ月間修正プログラムをリリースしないかというとそうではなく、製品の問題によってユーザーの通常業務が妨げられている場合や、有効な解決策がない場合などの緊急事態には、CU の配信サイクルに関係なく必要に応じて個別の修正プログラムを提供します。このような修正プログラムは「重要なオンデマンド修正プログラム (COD)と呼ばれます。

 

CUCOD はとりあえず適用しておけばよいの?

CUCOD は「とりあえず」適用するものではありません。

CUCOD は広範囲にわたってテストされておらず、CUCOD の適用により特定の問題が回避できたとしても、別の問題が発生するリスクが少なからずあります。このため、マイクロソフトでは、CUCOD を適用する前に、その修正が本当に必要か検討し、代替案で対応できるものであれば、次期サービスパックの提供を待つことを推奨しています。

 

補足:CU COD を入手したことがある方はご存知かもしれませんが、これらの修正プログラムは、マイクロソフトサイト上のリンクから、直接ダウンロードすることはできません。サポート技術情報の上部のリンクより、Hotfix Online Submission を経由して、個別にダウンロード用の URL を自身のメールアドレス宛てに発送する手続きを行い、ダウンロード用のパスワードを使用して入手する必要があります。何故このような面倒な手続きを取らなければならないかというと、CUCOD はマイクロソフトによる完全なテストが行なわれていないため一般的には公開されていない修正プログラムという位置付けにあるためです。

 

詳しくは、以下の以下のサイトで確認できますので、今後 CUCOD の適用を検討される方はご参考ください。

Hotfix Online Submission – 修正プログラムの入手に関するご案内とご注意

http://support.microsoft.com/gp/HotfixNotice

 

セキュリティ関連の修正プログラムと CU の違いって何?

セキュリティ関連の修正プログラムは、マイクロソフトから適用を推奨しているものですので、CUCOD と違い、マイクロソフト サイト上のリンクから、直接ダウンロードできます。これらの修正プログラムは「パブリック更新プログラム」と呼ばれ、CU の配信サイクルに関係なく必要に応じて配信されます。パブリック更新プログラムの別の例として Service Pack があります。

 

いまさらだけど、Service Pack って何?

Service Pack とは、すべての修正プログラム、セキュリティ更新プログラム、重要な更新プログラム、更新プログラム、および製品のリリース後に社内で発見された問題の追加修正を含む、テスト済みの累積的なセットです。また、Service Pack には、一部のユーザーから要望のあった仕様の変更や機能が含まれる場合もあります。

 

Service Pack は適用したほうがよいの?

Service Pack は適用したほうがよいです。Service Pack には、既知の問題に対する修正に加え、セキュリティの向上、パフォーマンスの向上、新機能の追加など、様々な改善が含まれますので、Service Pack を適用することで、製品の能力を最大限に引き出すことができます。また、予め Service Pack を適用しておくことで、Service Pack のリリース前に発見された既知の問題を未然に防止できるため、マイクロソフトでは、製品に最新の Service Pack を適用して利用することを推奨しています。

 

なお、最新の Service Pack の適用はベストプラクティスとして推奨されますが、必須ではありません。最新の Service Pack をインストールできない場合は、サポートライフサイクルに従い、まだライフサイクルが終わっていない古い Service Pack が適用された製品へのサポートが提供されます。

2009 7 月現在、MOSS 2007/WSS 3.0 Service Pack 1 および Service Pack 2 がサポート対象製品に含まれていますが、2010 7 13 日には Service Pack 1 のサポートが終了するので、それまでに MOSS 2007/WSS 3.0 Service Pack 2 を適用する必要があります。

 

サポート ライフサイクルに関する詳細は以下のサイトで確認できますので、不明な点があれば、ここで確認してみてください。

マイクロソフト サポート ライフサイクル

http://support.microsoft.com/gp/lifecycle

 

~ 次回予告 ~

MOSS 2007/WSS 3.0 CU 2 ヶ月に 1 回リリースされることはわかりましたが、実際にサポート技術情報「SharePoint Cumulative Update検索と同じ月に複数の CU が出ていたりします。一体何故こんなにたくさんの CU が出ているのでしょうか。次回はここに焦点をあてて、「今、どの CU を適用すべきか」を判断する方法についてお伝えする予定です。

 

 

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