MOSS 2007/WSS 3.0 Service Pack 2 が公開されました
こんにちは。
SharePoint サーポートチームのたらかわです。
最近日を追うごとに暑くなってますね。雨なんか降ろうものなら湿度が上昇し、自慢の天然パーマがくりんくりんになってしまい困ります。特にもみあげあたりが大変なことになります。
湿度といえば、先日、庭になめ茸っぽい感じの、得体の知れないキノコが生えていることに気づいたのですが、梅雨も終われば消え去るだろうと放置していたところ、庭一面のキノコ畑が出来上がってしまいました。(1 up し放題です。) 幸い、翌日には家族により撤去されていましたが、その日の夕食に出されたなめ茸のお味噌汁は、いつもより豊潤で新鮮な香りがした気がします。
さて、たらかわの残機が増えたお話はこの辺にして、本題に入りましょう。
既に多くの方がご存知かもしれませんが、Microsoft Office SharePoint Server 2007 および Windows SharePoint Services の最新の Service Pack である、Service Pack 2 が公開されています。
本サービスパックには、2009 年 2 月までにリリースされたすべての更新プログラム、セキュリティ更新プログラム、累積的な更新プログラム、および修正プログラムに加え、安定性、パフォーマンス、およびセキュリティの機能強化が含まれています。特に、初期リリース版で目立った、検索、クロール関連の様々なトラブルが解消されていますので、まだ適用されていない場合は是非、この機会に適用をご検討ください。
Windows SharePoint Services 3.0 SP2 および Windows SharePoint Services 3.0 Language Pack SP2 について
https://support.microsoft.com/kb/953338
2007 Microsoft Office Servers Service Pack 2 (SP2) および 2007 Microsoft Office Servers Language Pack Service Pack 2 (SP2) について
https://support.microsoft.com/kb/953334
基本的な適用手順は SP1 のときと同様ですが、以下のサイトでは、具体的な適用手順や注事項について詳しく解説されているので、参考になります。
Office SharePoint Server 2007 のソフトウェア更新プログラムを展開する
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc263467.aspx
Windows SharePoint Services 3.0 用のソフトウェア更新プログラムを展開する
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc288269.aspx
なお、MOSS 2007 SP2 には、適用時に注意しなければならないことがあります。
MOSS 2007 SP2 をインストールすると、製品の有効期限が試用版と同様に 180 日間に設定されてしまうのです。 (な、何ぃ~!?)
<2009/8/19 追記>
2009 年 7 月 29 日以降にマイクロソフトのダウンロード サイトから 2007 Microsoft Office Servers Service Pack 2 をダウンロードされている場合は、以下に記載する製品の有効期限がリセットされてしまう問題は発生しませんのでご安心ください。お手元に既にダウンロード済みのパッケージがいつダウンロードされたかわからない場合は、以下のサイトから最新のパッケージをダウンロードしていただくことをお勧めします。
また、最新のパッケージが問題なく適用できているか不安な場合、SP2 のインストール後にライセンスの種類をご確認ください。
2007 Microsoft Office Servers Service Pack 2 (SP2)
< 図1:製品版にもかかわらず有効期限が設定されてしまってもうどうしていいかわからない。>
しかし、慌てる必要はありません。有効期限内であれば、実質的にユーザーへの影響はありませんので、期限が切れる前に、手動でインストール時に使用したプロダクトキーを再設定すれば、製品を再度アクティブ化できます。若干面倒ですが、そのまま放置すると、そのうちライセンスの有効期限が切れて、検索などの一部の機能が使用できなくなるので注意が必要です。
< 図2:あせらずに、プロダクトキーを再設定しましょう。>
< 図3:放置するとこんなことになっちゃいます。>
また、この問題に対する修正プログラムもリリースされています。
Update for 2007 Microsoft Office Servers (KB971620), 32-Bit EditionCollapse this imageExpand this imageDownload the Download the Update for 2007 Microsoft Office Servers (KB971620), 32-Bit Edition package now.
Update for 2007 Microsoft Office Servers (KB971620), 64-Bit EditionCollapse this imageExpand this imageDownload the Download the Update for 2007 Microsoft Office Servers (KB971620), 64-Bit Edition package now.
上記修正プログラムは、Service Pack 2 適用前後のどちらのタイミングで適用しても構いません。
Service Pack 2 適用前にインストールした場合、Service Pack 2 適用時に製品の有効期限が誤ってアクティブ化される問題を未然に防止でき、Service Pack 2 適用後にインストールした場合は、誤ってアクティブ化された製品の有効期限の情報を修正することが可能です。これから Service Pack 2 を適用される予定がある方は、Service Pack 2 のインストール前に上述の修正プログラムの適用をプランに組み込むことをお勧めします。
注意点として、Service Pack 2 適用後に上述の修正プログラムをインストールした場合、修正プログラムのインストール時にサーバーの再起動を求められます。既に手動で有効期限を変更されている場合には、本修正プログラムの適用は必須ではありませんので、サーバーの再起動を避けたい場合は、手動でプロダクトキーを再設定する対処方法でもよいでしょう。
< 図4:サーバーの再起動を求められちゃう感じ。>
また、修正プログラムをインストールした直後は、有効期限の情報が更新されないことにも注意が必要です。
修正プログラムにより更新された有効期限の情報は、既定で 1 時間に 1 回実行される、 "ライセンス同期プログラムジョブ" タイマジョブが実行されたタイミングで、全体管理サイトに反映されます。ですので、修正プログラムを適用した場合は最低でも 1 時間待ってから、ライセンスの情報が更新されることを確認してみましょう。
SharePoint タイマ ジョブ リファレンス (Office SharePoint Server)
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc678870.aspx
ライセンス同期プログラム ジョブ |
試用版の有効期限ライセンス情報を構成データベースに同期します。 |
毎時 |
< 図5:この子ですね。今まで存在感が無かった彼ですが 1 日 24 回も健気に頑張ってたんだなぁ 。>
ちなみに、Windows SharePoint Services 3.0 については、この問題の影響は受けません。
※Search Server 2008、Search Server 2008 Express、SharePoint Server 2007 for Search、Microsoft Office Project Server 2007 については MOSS 2007 と同様にこの影響を受けてしまうため注意が必要です。
詳しくは以下のリンク先に記載されているので、これから MOSS 2007 に SP2 を適用する場合は是非ご一読ください。
2007 Microsoft Office Servers Service Pack 2 (SP2) をインストールすると、製品の有効期限が誤ってアクティブ化される
https://support.microsoft.com/kb/971620
今回はタイムリーなネタということで、Service Pack 2 に関するお話をさせていただきましたが、次回からも、SharePoint 製品とテクノロジに関する有益な情報を提供していきますので、ご期待ください!!
by たらかわ x 99