クイック実行版 Outlook 2016 のバージョン 1706 ~ 1708 で Outlook アドインで導入したコンテキスト メニューが表示されない

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 Office 365 ProPlus の Outlook 2016 (クイック実行版) の一部のバージョンで、右クリックでコンテキスト メニューを表示する Outlook アドインが動作しない事象が発生します。 ※Office 2016 Professional Plus の Outlook 2016 (MSI 版) では、事象の発生は確認されていません。 なお、クイック実行版と MSI 版とを見分ける方法については以下のブログをご確認ください。 Title : クイック実行形式 (C2R) と Windows インストーラー形式 (MSI) を見分ける方法 URL : https://blogs.technet.microsoft.com/officesupportjp/2016/09/08/howto_c2r_or_msi/ ※画面ショットでは Excel となっていますが、Outlook でも同じ方法でご確認いただけます。   事象の詳細 – 事象が発生していない時の状況 まず、下図に事象が発生しない時の状況を示します。 アイテムに含まれる連絡先の部分を右クリックした際に、[My Dynamic Menu] というコンテキスト メニューを表示する Outlook…


Outlook の送信タイミングについて

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 今回は Outlook の送信タイミングについてご紹介します。   Outlook のメッセージ送信は MAPI スプーラーが担います。 メッセージの [送信] ボタンを実行すると一旦送信トレイにメッセージが格納され、送信対象のメッセージが MAPI スプーラーにより送信処理されます。   送信対象のメッセージについて [送信トレイ] 内のアイテムの状態は大きく分けて以下の 2 パターンに分けられます。 – 送信待ち (斜体で表示されます) – 送信停止 (斜体で表示されません)   [送信待ち] 状態にある場合は、MAPI スプーラーの送信対象となりますが、一旦アイテムを開くと [送信停止] 状態になり、当該メッセージの [送信] ボタンを再度実行しない限り [送信待ち] 状態となりません。 図1: [送信トレイ] フォルダ内にある [送信待ち] 状態と [送信停止] 状態のメッセージ   MAPI スプーラーの起動タイミングについて Outlook のオプションにある “接続したら直ちに送信する” メニューがチェック ON の場合、Outlook…


[添付ファイルとして送信] をクリックした際の動作について

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 Word や Excel から [添付ファイルとして送信] をクリックすると、(Outlook がメール クライアントとして設定されている場合) Outlook が起動し、メール作成画面が表示されます。 今回はこの動作についてご紹介します。   現象 Word や Excel から [添付ファイルとして送信] をクリックしてメール作成画面を表示した場合、モーダル ウィンドウとして表示されるため、同時にその他のウィンドウを新規に開くことができません。 例えば Word や Excel から [添付ファイルとして送信] をクリックしてメール作成画面を表示中に、Outlook から新規メール作成画面を開くことはできません。 これは、Outlook 2010/2013/2016 で共通の動作です。   図1: Excel 2016 で [添付ファイルとして送信] を選択する画面   図2: [添付ファイルとして送信] をクリックし、新規メール画面を表示した画面   対処方法 上記動作については、モーダル ウィンドウが表示されている場合の制限事項となります。   本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。


Outlook テンプレート ファイル (oft ファイル) のテキスト ボックス読み込みについて

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 今回は Outlook で oft ファイルのテキスト ボックスをアドインなどのプログラムで読み込んだ場合に発生する事象についてご紹介します。 本事象は、アドインなどのプログラムを使用されない場合は影響ありません。 現象 Outlook テンプレート ファイル (oft ファイル) の本文に Word の機能を使用してテキスト ボックスを追加した場合 (図 1 参照) において、テキスト ボックスを空にした場合、Outlook のアドインで読み込み時に不正な値を取得する場合があります。 これは、予期しない動作となり、特定の Outlook テンプレート ファイルと Outlook の不具合に起因して発生している可能性があります。 図 1. Outlook 2013 のテキスト ボックス挿入画面 対処方法 Outlook のカスタム フォームやフォーム領域を使用することが対処策となります。 本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。


アドインが無効になる原因 【第 3 回】 データ実行防止モードによる無効化

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポートチームです。 Outlook のアドインが無効になってしまう原因と対処方法についてシリーズでご紹介いたします。   アドインが無効になる原因 【第 1 回】 Outlook 2013 以降の新機能による無効化 アドインが無効になる原因 【第 2 回】 アドイン内での例外発生や異常終了による無効化 アドインが無効になる原因 【第 3 回】 データ実行防止モードによる無効化 アドインについては、こちらのブログ記事もご参照ください。   第 3 回目の今回は、データ実行防止モード (DEP) によりアドインが無効化された場合についてご紹介いたします。 ■ データ実行防止モード (DEP) とは データ実行防止モード (以下 DEP) は、Office に実装されているコンピューターに損害を与える可能性のある正しく記述されていないコードが実行されることを防ぐ機能です。 例えば、アドインが初期化されていないオブジェクトなどを使用し、そのオブジェクトのメソッドのアドレスがデータ領域を指していた場合、この機能によりアドインが無効化されます。 DEP は既定で有効になっており、不正なコードの実行を検知すると Outlook (Office アプリケーション) はコンピューターを保護するため動作を停止します (クラッシュの発生)。 Outlook (Office アプリケーション) を再起動すると、以下のようなダイアログが表示され、[はい] を選択するとアドインが無効化されます。 < メッセージ ダイアログ…


アドインが無効になる原因 【第 2 回】 アドイン内での例外発生や異常終了による無効化

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポートチームです。 Outlook のアドインが無効になってしまう原因と対処方法についてシリーズでご紹介いたします。 アドインが無効になる原因 【第 1 回】 Outlook 2013 以降の新機能による無効化 アドインが無効になる原因 【第 2 回】 アドイン内での例外発生や異常終了による無効化 アドインが無効になる原因 【第 3 回】 データ実行防止モードによる無効化 アドインについては、こちらのブログ記事もご参照ください。 第 2 回目の今回は、アドイン内での例外発生や異常終了により無効化された場合についてご紹介いたします。   ■ アドイン内での例外発生や異常終了により無効化される場合とは Outlook に限らず、Microsoft Office アプリケーションでは、読み込み中に予期しない動作 (アドイン内で例外発生や異常終了) のアドインを無効にする場合があります。 Outlook アドインの無効化には、[ソフトに無効化されたアドイン] と [ハードに無効化されたアドイン] の 2 通りがあります。 どちらによる無効化かは、Outlook を起動し、[ファイル] タブ – [オプション] – [アドイン] から確認できます。 [ソフトに無効化されたアドイン] ソフトな無効化は、アドインによってエラーが発生したり、異常が検知されたが Outlook が強制終了しなかった場合に発生する場合があります。 アドインがソフトに無効化された場合、「アクティブでないアプリケーション…


アドインが無効になる原因 【第 1 回】 Outlook 2013 以降の新機能による無効化

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポートチームです。 Outlook のアドインが無効になってしまう原因と対処方法についてシリーズでご紹介いたします。 アドインが無効になる原因 【第 1 回】 Outlook 2013 以降の新機能による無効化 アドインが無効になる原因 【第 2 回】 アドイン内での例外発生や異常終了による無効化 アドインが無効になる原因 【第 3 回】 データ実行防止モードによる無効化 アドインについては、こちらのブログ記事もご参照ください。 第 1 回目の今回は、Outlook 2013 以降に導入された起動に時間のかかったアドインは無効化されるという新規機能の紹介とその機能の抑止方法についてご紹介いたします。 ■ 新機能について Outlook 2013 より、読み込みに時間のかかるアドインは、自動的に無効化される動作となりました。 アドインを無効にするかどうかは、いくつかの基準を使用しており、それぞれの基準で読み込みの時間を記録し、連続した 5 回の読み込み時間の中央値が算出されます。(起動の頻度は除く) その中央値より 1000 ミリ秒 (1 秒) を超えると、Outlook はそのアドインを無効にします。 基準やしきい値については、以下の公開情報をご参照ください。 Title: 開発者向け Outlook の新機能 アドインを有効に保つためのパフォーマンス基準 URL: https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/office/jj228679.aspx#ol15WhatsNew_AddinDisabling   ■ アドイン無効化機能の対象から除外する設定 このアドイン無効化機能の対象から除外するには、手動で有効にする方法と、レジストリで設定する方法があります。…


POP/IMAP アカウントで、マクロやアドインの処理で添付ファイルを追加する場合エンコードにより添付ファイル名が文字化けします

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。今回は Outlook POP/IMAP アカウントでマクロやアドインから添付ファイルを追加する際に、添付ファイル名のエンコードとメールアイテムのエンコードが異なる場合、受信者側で受信した添付ファイル名が文字化けする現象についてご紹介します。本事象は、マクロかアドインなどのプログラムを使用されない場合は影響はありません。 現象 : POP/IMAP アカウントで Outlook を起動して、マクロかアドインの処理にて、メール送信のイベントで添付ファイルの追加の処理を行う場合、添付ファイル名のエンコードとメールアイテムのエンコードが異なる場合、Outlook はメールアイテムのエンコードを使用して、添付ファイル名をエンコードするため、受信者側で受信した添付ファイル名が文字化けする場合があります。 例えば英語 (US-ASCII) のメールに日本語のファイル名を持つ添付ファイルを追加する場合などです。また、メールアイテムの InternetCodepage プロパティにて、メールアイテムのコードページを変更することが可能ですが、変更後のコードページが変更前の文字セットを含まない場合 InternetCodepage を変更しても、メール本文が文字化けする可能性があります。本文が日本語 (JIS) のものに韓国語のファイル名を添付する場合に、コードページを韓国語に変えた場合などが該当します。 再現手順 :1. POP/IMAP アカウントの Outlook にてマクロかアドインにて、添付ファイル追加の処理を実装します。 ※以下がマクロでの処理例です:Private Sub Application_ItemSend(ByVal Item As Object, Cancel As Boolean)     Item.Attachments.Add <添付ファイルのパス>End Sub2. Outlook の送信時のエンコードを既定 の (JIS) にし、新規メールを作成して、メールの件名、本文を半角英数字のみにします。3. 英数字以外のダブルバイト文字のファイル名を持つものをマクロで添付します。4. 受信者側にて現象を確認します。 結果 : 添付ファイル名が文字化けします。 対処方法 : a. 送信側にて、Exchange…


Outlook で会議出席依頼を [上司に転送] 時に、送信イベント内で関連する予定アイテムを取得すると例外が発生する

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 今回は Outlook で会議出席依頼を [上司に転送] 時に、送信イベント内で関連する予定アイテムを取得すると例外が発生する事象についてご紹介します。 本事象は、アドインなどのプログラムを使用されない場合は影響はありません。 現象 以下のようなプログラムで、[上司に転送] で会議出席依頼を転送時に送信イベント内で関連する予定アイテムを取得する際、例外が発生します。   Private Sub Application_ItemSend(ByVal Item As Object, Cancel As Boolean) Dim mtgItem As Outlook.meetingItem Dim schItem As Outlook.AppointmentItem   Set mtgItem = Item Set schItem = mtgItem.GetAssociatedAppointment(False) End Sub   再現手順 1. Outlook で、受信した会議出席依頼を選択し、クイック操作の [上司に転送] をクリックします。 ※ 事前に [上司に転送] で転送先を指定してください。 2. [送信]…


Outlook アドインで添付ファイル参照する際、リストの順序が入れ替る場合がある

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 Outlook 2010 のアドインで添付ファイルを参照する際、リストの順序が入れ替る問題が発生するというお問い合わせをいただいています。 今回はこの動作と対処方法についてご紹介いたします。   現象 以下のようなプログラムで、Attachment オブジェクトをリストから 1 件ずつ参照して SaveAsFile メソッドを実行する際、添付ファイルの追加方法によってはリストの順序が途中で入れ替わる現象が発生します。   private void OnItemSend(object objItem, ref bool cancel) {     Outlook.MailItem objMailItem = objItem as Outlook.MailItem;     Outlook.Attachments objAttachments = objMailItem.Attachments;     foreach (Outlook.Attachment objAttachment in objAttachments)     {         objAttachment.SaveAsFile(“C:\test\” + objAttachment.FileName);     } }   再現手順 1….


Outlook 2010 と 2013 で発生する添付ファイルの不具合がアドインの処理にも影響する

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 Outlook 2010 と 2013 では、こちらのブログでもご案内しておりますように、更新プログラムの適用で添付ファイルの処理について不具合が発生します。 Title : Outlook 2010 で 複数ファイルを添付し送信すると、添付ファイル名が別の添付ファイルの名前に変更されてしまう (ファイル名が入れ替わる) URL   : http://blogs.technet.com/b/outlooksupportjp/archive/2015/10/14/outlook-2010.aspx Title : Outlook 2013 で複数ファイルを添付し送信すると、添付ファイル名が別の添付ファイルの名前に変更されてしまう (ファイル名が入れ替わる) URL   : http://blogs.technet.com/b/outlooksupportjp/archive/2015/10/14/outlook-13.aspx この不具合が、添付ファイルに対して処理を行うアドインにも影響があることがわかりました。 現象の詳細 具体的には、Atttachments オブジェクトや Atttachment オブジェクトのメソッドで操作する際にエラーが発生したり、違うファイルに対して操作が行われてしまったりするという現象です。 例えば、ファイルの保存や削除でのエラー発生や、処理の対象ではない別の添付ファイルについて保存や削除が行われる、または存在するはずの添付ファイルが取得できない、といった状況となります。 回避策 この現象は、不具合を含む修正プログラムの適用により発生します。 そのため、この問題は修正プログラムをアンインストールする以外に回避策はなく、アドイン内の処理の変更によって回避することはできません。 該当していると考えられる際には、前述のブログ記事をご確認いただき、不具合が発生するバージョンを削除し現象が回避するかご確認ください。 追加情報 (2016/6/10) 本件の具体的なシナリオとして以下のケースを確認しています。 ・ 会議出席依頼の返信で添付ファイルを付けて送信した場合に、アドインの Send イベントで添付ファイルを保存すると例外が発生します。 ・ XLS ファイルと MSG ファイルが添付されたメールを転送した場合に、アドインの Send イベントで添付ファイルを保存すると例外が発生します。 本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む)…


Outlook Object Model における埋め込み画像

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。   今回は、Outlook Object Model における 埋め込み画像の処理についてご紹介したいと思います。   Outlook Object Model では、添付ファイルにアクセスする際 Attachments、Attachment クラスを利用します。 これらのオブジェクトを利用して取得できるのは、通常の添付ファイルと埋め込み画像です。 埋め込み画像とは、[挿入] タブより文書内にファイルを挿入した画像をさします。       通常の添付ファイルについては、これらのオブジェクトのプロパティ、メソッドが利用できますが、埋め込み画像については、一部利用できないものがあります。 例えば、FileName プロパティなど、添付される前の情報が必要となる場合などです。 画像を RTF 形式や HTML で本文に埋め込んだ場合、そのデータは Outlook のエディターとして機能する Word が管理します。 その後、送信時や保存時に Word のコンポーネントから Outlook に 画像データが渡されるという動作になります。 そのため、埋め込んだ画像のファイル名称については Outlook には渡されない動作となり、埋め込んだ画像ファイルのファイル名称については Outlook から取得することができません。 これは、Outlook の想定された動作となります。   本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。


Windows フォーム と Office におけるコンボ ボックスの動作の違い

管理者向け こんにちは。 日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 今回は、Outlook アドインやカスタム フォーム作成時に利用可能なコントロールの一つ、コンボ ボックス (編集可能なドロップダウン リスト) の動作についてご紹介します。 コンボ ボックスとは、ドロップ ダウンしたリストから値を選択することができ、また、任意の値を入力することが可能なコントロールを指します。 例えば、Word や Excel、Outlook などの Office 製品で書式設定を行う際、フォントの形式やサイズの値を入力または選択できるコントロールがこれにあたります。 Office 製品のコンボ ボックスは、Windows フォーム のコンボ ボックスとは、値を入力した後の動作に違いがあります。 例えば、書式サイズを 10 と入力して変更し、[Enter] キーを押下せずにフォントのコンボ ボックスの矢印をクリックした場合、ドロップ ダウンは行われません。 再度ドロップ ダウンやメニューなどのコントロールをクリックすることで、クリックしたコントロールのドロップ ダウンが表示されます。 Windows フォーム を利用して作成した場合、コンボ ボックスに任意の値を入力し、[Enter] キーを押下せずにドロップ ダウンやメニューなどのコントロールをクリックしても、クリックしたコントロールのドロップ ダウンがすぐに行われます。 小さな違いのようですが、ユーザー操作に関わる部分となりますので、アドイン開発でコンボ ボックスを利用される際には、ご注意ください。 本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。