Outlook でメールを保存または送信時に 「クライアントの処理が失敗しました」または「このアイテムを指定されたフォルダーに保存できません。」エラーが発生する問題

日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 本ブログでは、以下の現象発生条件に該当する特定のメールを保存または送信時にエラーが発生し、保存、送信ができない現象についてご説明します。   現象発生条件 以下のすべての条件を満たす場合に発生します。 ・Windows 版 Outlook を Exchange Server にオンライン モードで接続して利用している環境 ・添付ファイルまたは本文に埋め込み画像があり、ファイル名に半角カタカナが利用されている場合 ・[下書き] フォルダーに保存したアイテムを開いて操作   現象 [下書き] フォルダーに保存されたアイテムを開き、編集後に [保存] または [送信] を実行すると以下のエラーが発生します。   「クライアントの処理が失敗しました。」とエラーが表示されます。   「このアイテムを指定されたフォルダーに保存できません。フォルダーが削除または移動されたか、またはフォルダーにアクセス権がないことが原因として考えられます。アイテムの既定のフォルダーにコピーを保存しますか?」とエラーが表示されます。   原因 Outlook および Exchange Server は、それぞれでメールなどのアイテムの保存、送信時に、アイテム内で使用している文字列から文字コードを決定するための自動判定処理が実装されています。 Outlook で任意に指定および自動判定された文字コードと Exchange Server が自動判定した文字コードが異なる場合、アイテムの文字コードを変換するための書き込み処理が発生しますが、この動作の一連の処理に問題があり、エラーが発生します。 例: 日本語版 Outlook の既定の文字コード設定は日本語 (JIS) ですが、その場合、アイテムに半角カタカナの文字を含む時の既定の文字コードの自動判定はそれぞれ以下となり、文字コードを変換するための書き込み処理が発生します。  Outlook – 日本語 (JIS) Windows コードページ…


ADAL が有効な Outlook 2016 環境で異なるアカウントの 2 つ目のプロファイルの作成に失敗する

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 ADAL が有効な環境でクイック実行 (Click to Run, C2R) の Outlook 2016 を利用している際に [コントロール パネル]–[ユーザー アカウント]-[メール]-[追加] より 2 つ目の Outlook プロファイルを作成できない事象を弊社にて確認しており、現在調査中です。 対処方法といたしまして、以下にご案内する手順にて Outlook プロファイルを作成くださいますようお願いいたします。   本事象につきましては、以下のサイトでも公開しております。    Title : 最近の Outlook for Windows の問題に関する修正プログラムと解決策 –    URL : https://support.office.com/ja-jp/article/ecf61305-f84f-4e13-bb73-95a214ac1230    ※「メール メッセージ、添付ファイル、および機能に影響するその他の Outlook の問題」 セクションの、”ADAL が有効なテナントで異なるアカウントの 2 つ目のプロファイルを作成できない [回避策]” の項目をご参照ください。   事象 以下の条件を満たす場合、[コントロール パネル]–[ユーザー…


インターネット接続性チェックが失敗する環境で Outlook 2013/2016 による先進認証が失敗する

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 今回は Outlook 2013/2016 による先進認証に影響を与える Network Connection Status Indicator (NCSI) と Outlook の関係についてご説明します。   現象 Windows の NCSI によりインターネット接続性がないと判断されている場合、Internet Explorer よるインターネット コンテンツのブラウズなどが可能であっても、Outlook 2013/2016 による先進認証が失敗します。 NCSI がインターネット接続性なしと判断している場合、ライセンス認証や “Office へサインイン” など Office 共通の動作が失敗する場合もあります。   原因 先進認証ではクラウド上の認証プロバイダへのアクセスなどでインターネットへの接続が想定されます。 このため、Outlook 2013/2016 が先進認証時に使用する Office 共通のコンポーネントである MSO.dll において、認証前に NCSI によるインターネットの接続性を確認するロジックが存在します。このロジックにより、インターネット接続性がないという応答が NCSI から返った場合、先進認証ができないと判断され、結果的に認証が失敗します。   NCSI とは Windows の画面右下に表示されるインジケーターと呼ばれるアイコンのうち、以下の赤枠のアイコンが NSCI です。…


Windows 10 に Fall Creator Update (1709) を適用してから発生する Outlook の問題

2018/2/27 Update: 運用回避策について更新いたしました。 2018/3/13 Update: 対応状況について更新しました。 こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 Windows 10 を Fall Creator Update (1709) にアップグレードしてから Outlook の利用に問題が発生しているというお問い合わせが増えていることから、現段階にて弊社にて対応中の問題についてご紹介いたします。   人物情報ウインドウ内の検索結果が表示されない 事象 : Outlook の人物情報ウィンドウ内に、情報が表示されず、次のエラー メッセージが表示されます。 このビューに表示するアイテムはありません。 対応状況 : 次期リリース予定の Windows 10 RS4 にて改修予定です。   検索の絞り込み機能ボタンがグレイアウトされている 事象 : キャッシュ モードの Outlook を利用時、[検索]リボン内の絞り込み機能のボタンがグレイアウトします。 ※ 64ビット OS + 32 ビット Office MSI 版での発生を確認しております。 対応状況 : Windows…


Outlook 2016 の優先受信トレイ機能について

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 Office 365 ProPlusを Exchange Online 環境でご利用の場合、優先受信トレイ機能をご利用いただけます。 本機能についてよくお寄せいただくご質問について FAQ 形式にてご紹介します。   Q. 優先受信トレイとは何ですか? A. 優先受信トレイ機能を有効にしますと、受信トレイは [優先] と [その他] というタブで切り替えが可能となります。 [優先] タブ内には、ユーザーにとって重要なメールが表示され、それ以外のメールについては [その他] タブに切り替えていただくことで簡単に確認することができます。 – 参考情報 Outlook の優先受信トレイ https://support.office.com/ja-jp/article/outlook-の優先受信トレイ-f445ad7f-02f4-4294-a82e-71d8964e3978?ui=ja-JP&rs=ja-JP&ad=JP   Q. どのような基準で重要なメールと判断されますか? A. 優先受信トレイに表示されるメールは、メールの内容 (ニュースレター、コンピューターで生成されたメールなど) と、ユーザーが頻繁にやり取りする相手に基づいて判断されます。 優先受信トレイを微調整する場合は、[[優先] に移動する] オプションと [[その他] に移動する] オプションを使用します。   Q. 優先受信トレイが表示されるのはどのバージョンからですか? ※ Office 365 ProPlus 2016 のみに提供される機能となります。 A. 2018/2/20…


[2/27 更新/解決済み] Outlook 2016 でリッチテキスト形式のメールの添付ファイルをドラッグ&ドロップまたはコピー&ペーストで保存できない

2018/2/28 更新 : バージョン 1802 (ビルド 9029.2167)  で修正したため、対処方法を追加しました。 日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 本ブログでは以下の現象についてご説明します。   現象 Office 365 ProPlus などのクイック実行形式の Outlook 2016 で特定の更新適用後に、リッチテキスト形式のメールに添付されているファイルを Windows デスクトップなどにドラッグ & ドロップ または コピー & ペーストしてもディスクに保存できない。 発生条件: Office 365 ProPlus などの クイック実行形式の Outlook 2016 でのみ発生する。 リッチテキスト形式でのみ発生し、HTML 形式またはテキスト形式では発生しない。 原因 Outlook はエディター機能として Word のコンポーネントを使用しています。 本現象は Word の不具合により発生します。 補足: 本現象は一度以下の更新プログラムで修正されましたが、バージョン 1801 (9001.2138) 以降で再発することを確認済み。 チャネル…


AD FS クレーム ルールにて制御している環境にて、Outlook for iOS が突然利用できなくなる問題

* 新しい情報が入り次第本 Blog にてお知らせいたします。   こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 2018 年 1 月 30 日リリース の Outlook for iOS 2.62.0 より、AD FS のクレームにおける User Agent は Outlook-iOS から始まる文字列に仕様変更をしております。 AD FS クレーム ルールにて制御を行っておられる環境におきましては、以下のタイミングで Outlook for iOS で突然認証ができず、利用できなくなる問題が発生するため、クレーム ルールの変更をお願い申し上げます。   Outlook for iOS で新規アカウント設定時 パスワード変更後 認証に用いられるトークンの期限が切れた時 (既定では最小 14 日から最大 90 日の間)   変更内容 2018 年 1 月…


Outlook クライアント TLS 1.2 対応についてよくある質問

Office 365 では 2018/10/31 から TLS 1.2 未満 (TLS 1.0/1.1) が無効化されるため、TLS 1.2 が有効に設定されていない Windows では TLS 1.2 を有効にする必要があります。Outlook クライアントでの TLS 1.2 への対応についてよくある質問を FAQ としてまとめましたのでご確認ください。 なお、具体的な作業は こちらのブログ記事 で紹介しています。 ──────────────────────────────────────────────── 目次 Q1. TLS 1.2 を利用できるように対策していないと、2018/10/31 から急に Office 365 に接続できなくなってしまうのですか? Q2. Windows 7 (SP1 未適用) 、8 (8.1 未満)、Windows Server 2008 (R2 未満) では TLS 1.2 に対応できないのですか? Q3. レジストリ…


[アドレス一覧に表示しない] と設定したユーザーや連絡先の情報をアドインから取得することができない現象について

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 グローバル アドレス帳の情報で、表示させたくないユーザーやグループ、連絡先などについて [アドレス一覧に表示しない] と設定することにより、グローバル アドレス帳に表示させないように設定することができます。 しかし、このような設定を行っている場合、アドインやマクロで Outlook Object Model を利用して情報を取得する場合に SMTP アドレスなどの情報が取得できないことがあります。 一部のユーザーに特定のユーザーやグループ、連絡先などについて表示させたくないが、その他のユーザーでは表示を行いたい、かつアドインでは情報を取得したいという場合、アドレス帳 ポリシーなどでアドレス帳を分け、表示内容を変えることができます。 – 参考情報 シナリオ: アドレス帳ポリシーの展開 アドレス帳ポリシーの作成 メール ユーザーへのアドレス帳ポリシーの割り当て 例えば、User A についてアドレス帳 ポリシーの設定により User B にはアドレス帳で非表示としても、User C には表示が行われるよう設定することができます。 User C についてはアドインで User A の情報を取得することができます。 本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。


Outlook が実際に TLS 1.2 を使用した通信を行っているか確認する方法

2018/1/30 更新 : Network Monitor での確認方法を手順が少なく、プロキシを使用した環境でも有効な内容に変更しました。   こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 KB4057306 で公開しているように、Office 365 では 2018 年 3 月 1 日以降、TLS 1.2 での接続が必要となります。 前回、Windows 7 環境の Outlook が TLS 1.2 を使用した通信を行うために必要な準備を こちら の記事でご紹介しました。 今回は、Outlook が実際に TLS 1.2 を使用した暗号化通信を行っているかについて確認する方法をご紹介します。 はじめに 現在のところ Office 365 や Exchange Online の管理者側で TLS 1.2 を使用してクライアントからの接続が行われているか確認するレポート機能などは実装されていません。 現時点では、クライアント側で Network Monitor 3.4 で Outlook による通信のパケットをキャプチャして確認するのが確実な方法となります。 注意が必要な点…


Office によるインターネットへの接続を管理者が禁止した環境で Outlook を起動するたびに認証ダイアログが表示される、認証が失敗する現象の対処方法

こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 今回の記事ではタイトルの現象でお困りのお客様には朗報となる Office 2016 機能追加についてご紹介します。 概要 Outlook を含む Office アプリケーションには、ヘルプやオンライン テンプレートなど、インターネット上のコンテンツへのアクセスを制御する設定項目が存在します。 これらの設定項目の場所、詳細や制御方法については こちら の記事をご覧ください。 上記ブログ記事内でご紹介しているように、管理者は UseOnlineContent レジストリを 0 に設定することにより、Office アプリケーションによるインターネット上のコンテンツへの接続を禁止することが可能です。 一方で、Outlook 2013/2016 は認証時に MSO.dll と呼ばれる Office の共通コンポーネントを使用した認証を行いますが、UseOnlineContent が 0 に設定された環境では、インターネットへの接続性がないと判断される動作となり、認証時に必要な処理が一部中止され、基本認証において保存された資格情報が使用されず Outlook 起動時に毎回認証ダイアログが表示されたり、先進認証では認証自体が失敗するという問題が発生します。 これらの問題の一部についてご紹介しているのが こちらの KB3060280 となります。 なお、この現象は Outlook 2010 では発生しません。 これらの現象は、MSO.dll による認証が多要素認証や先進認証といった近代的な認証方法を実現するため、インターネットへの接続が必要なタイミングがあることを前提にした設計により発生していました。 また、Office 2013 では多要素認証なども使用できなくなることを前提に、MSO を使用した認証を無効化したり、UseOnlineContent を 0 以外の値に変更するという回避策しか存在していませんでした。 これらの Office 2013 環境に関する情報は…


Outlook 2016/2013/2010 から Exchange Online に接続する際に TLS 1.2 が利用されるようにする方法 (Windows 7 では作業が必要)

Update TLS 1.1/1.0 の無効化は 2018 年 10 月 31 日に延期しました。MC128929 と KB4057306 で通知しております。 対策する内容は変わりませんので、できる限り早めの対応をお願いいたします。 弊社ではセキュリティ チームのブログ記事  [IT 管理者向け] TLS 1.2 への移行を推奨しています でも説明していますように TLS 1.2 の利用を推奨しており、Office 365 については Office 365 管理センターのメッセージセンターの MC128929 や KB4057306 で以下をご案内しています。 TLS 1.2 への移行が必要 2018年 10 月 31 日に TLS 1.2 未満が無効化される予定 (※) Outlook 2016/2013/2010 から Exchange Online へ接続する場合、Windows 8.1/10 では既定では OS で…