Exchange Online 環境の Outlook における MAPI over HTTP 接続時の最低要件と使用可能なバージョン


こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。

Exchange Online 環境での Outlook による RPC over HTTP 接続のサポート終了日である 2017 年 10 月 31 日が迫ってきました。

今回は Exchange Online へ MAPI over HTTP で接続する際の最低要件と、MAPI over HTTP を使用可能なバージョンについてご紹介します。

 


Exchange Online へ接続するための最低要件

Exchange Online へ接続するための最低要件については、2017 年 10 月 31 日の RPC over HTTP のサポート終了についてご案内している KB3201590 からリンクしている、こちら の情報をご覧ください。(2017/11/07 追記 : Outlook 2010 については不足していた MSO.dll についての記載が追加されました。)

こちら の記事に詳細を追記したように、「2017 年 10 月 31 日をもって Exchange Online への RPC over HTTP 接続をブロックする」という当初の方針ではお客様への影響が大きいことから、ブロックを行わないままサポート対象外とする方針に変更を行っております。
これに伴い、接続を維持するための要件についても、当初の「2015 年 12 月 8 日の Office の更新を全て適用する」という内容から変更となっています。

なお、これらはあくまでも最低要件であり、Exchange Online は日々様々な更新が行われているためマイクロソフトでは最新に更新した Office 2016 バージョンの製品を利用することを強く推奨しています。
Outlook 2010/2013 をご利用の際も、最新の更新を適用することがもっとも推奨されます。

また、最低要件についてのリンク先には Outlook 2007 の記載がありますが、Outlook 2007 は MAPI over HTTP を使用できなくなっており、またサポート フェーズも終了した製品となります。

 


Exchange Online 環境における MAPI over HTTP 接続の条件

上記に記載しました通り、最低要件は こちら になりますが、現行の Exchange Online 環境において、Outlook で MAPI over HTTP による接続を行うための条件は以下の通りです。

Outlook 2016 Outlook 2016 RTM 以降
Outlook 2013 Outlook 2013 SP1
Office 2010 Outlook 2010 Office 2010 SP2 に加え、以下が必要
* 2015/1 以降の Outlook 2010 更新プログラム (Outlook.exe 14.0.7140.5001 以降)
* 2015/4 以降の MSO.dll の修正を含む Office 2010 更新プログラム (Mso.dll 14.0.7147.5001 以降)

Outlook 2013/2016 についてはオンプレミス Exchange Server と差異はありません。
Outlook 2010 のみ、Exchange Online 固有の動作として MSO.dll 詳細バージョンの判定がありますのでご注意ください。

これらはあくまで現行の Exchange Online 環境で MAPI over HTTP が使用可能となるバージョンの情報であり、以下の点について注意が必要です。

・Exchange Online へ MAPI over HTTP で接続する際の最低要件を満たしていません。
・今後予告なく (マイクロソフトが公開している最低要件の範囲内で) MAPI over HTTP を使用可能な条件が変更される可能性があります。
・これらのバージョンは古く、現行の Exchange Online の動作を考慮して設計されていません。
・これらのバージョンは古く、既知の不具合修正の多くが含まれておらずアプリケーションが異常終了するなどの深刻な問題が発生する場合があります。
・マイクロソフトのサポート部門からはこれらの条件と最低要件の双方を考慮したご案内を行っています。

 


MSO と Word の更新について

上述したように、現在のところ Outlook 2013/2016 については Exchange Online 環境で MAPI over HTTP を使用する際に MSO.dll の詳細バージョンは条件判定には現在のところ含まれていません。

しかしながら、MSO.dll は認証時の動作などにおいて Outlook の動作に多大な影響を与えるコンポーネントとなるため、Outlook.exe とあわせて更新プログラムを適用することを強く推奨します。

Office 365 ProPlus などクイック実行版においては、詳細バージョンの更新が Office 全体で適用されるため考慮する必要はありませんが、旧来のインストール方式である MSI 版では、MSO.dll は Office の更新プログラムとして配布されており、Outlook の更新プログラムとは別に適用する必要があります。

また、Outlook は Word のコンポーネントを使用してメールの表示や編集を行いますが、Outlook と Word の詳細バージョンが大きく乖離している場合は最悪の場合 Outlook が異常終了するなどの問題が発生することも予想されます。

こうした理由から、Exchange Online へ接続する Outlook の最低要件の更新プログラムをご案内する際、マイクロソフトのサポート部門は MSO.dll と wwlib.dll (Word の更新に含まれるコンポーネント) の更新を同時に適用いただくよう推奨しています。

Outlook 2013/2016 については、こちら で Outlook.exe、MSO.dll、wwlib.dll の最新の更新プログラムへのリンクが一覧化されています。

 


(参考) MAPI over HTTP に関連する記事

MAPI over HTTP の概要や、MAPI over HTTP で接続できているかの確認方法などは こちら の記事でご紹介しています。
MAPI over HTTP への移行時の注意点などは こちら の記事をご覧ください。

 


本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

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