クイック実行版 (C2R) の Outlook 2016 の新しいプロファイル作成画面で Exchange アカウントを設定する場合の動作について


日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。
本ブログでは、クイック実行版 (C2R) の Outlook 2016 の新しいプロファイル作成画面で Exchange アカウントを設定する場合の動作についてご説明します。

新しいプロファイル設定画面でアカウント設定が失敗する場合や以前からあるアカウント設定画面を使用したい場合には、後述の対処方法を確認してください。

対象製品
新しいプロファイル作成画面は、クイック実行版 (C2R) の Outlook 2016 で提供している新しい機能となりますので、Outlook 2010 および 2013 では新しいアカウント設定画面は表示されません。
また、Outlook 2016 の MSI 版でも新しいアカウント設定画面は表示されません。
※ Office 製品の [ファイル]-[Office アカウント] または [アカウント] で表示される画面右側の [“製品名” のバージョン情報] の上に [更新オプション] が表示されている場合は、クイック実行版となります。

動作の説明
Outlook は Exchange のアカウントを設定する際に OS にログオンしているユーザー情報を Active Directory から取得しますが、以下のように取得する属性が異なります。

  • 下図の新しいアカウント設定画面 (1) と (2) は UPN 属性の情報を取得し、画面赤枠箇所にも UPN の情報が表示されます。(Mail 属性に値がない場合は UPN 属性は取得しません。)
  • 下図の以前からあるアカウント設定画面 (3) は Mail 属性の情報を取得し、画面赤枠箇所にも Mail アドレスの情報が表示ます。

 

新しいアカウント設定画面では UPN 属性を取得する動作により、特定の条件でアカウント設定に失敗する場合があります

発生条件例
Office 365 の Exchange Online に接続するためのプロファイルを設定する際、OS にログインしているユーザーの Active Directory の UPN が test@contoso.local で Mail が test@contoso.com のように一致しない場合に、test@contoso.local で Exchange Online のアカウントの作成を試行し設定に失敗します。

 

(1) Outlook 2016 クイック実行版の新しいアカウント設定画面 [赤枠のアカウント部分は編集不可]

 

(2) Outlook 2016 クイック実行版の新しいアカウント設定画面 [赤枠のアカウント部分は編集可]

 

(3) 以前からあるアカウント設定画面

 補足
Outlook を初回起動する際、またはプロファイルを追加作成する際に (1) または (2) の画面が表示されますが、更新プログラムの適用状況や既にプロファイルがあるかによって表示される UI が異なります。
新しい画面が最初に実装されたのは 16.0.6769.2015 となります。
(3) の画面は以前からあるアカウント設定の画面です。

対処方法
新しいアカウント画面で、UPN 属性を取得することが原因で Exchange アカウントの設定が失敗する場合には、以前のアカウント設定画面を使用するか、自動取得した UPN の情報を適切なメールアドレスの情報に入力しなおすことで対処可能です。

(A) 新しいアカウント設定画面の使用を無効化するレジストリを追加
以下のレジストリを追加することで、以前からあるアカウント設定画面 (3) を使用することが可能です。
新しいアカウント設定画面を無効化し、以前のアカウント設定画面を使用したい場合は、以下のレジストリをグループ ポリシーなどで配布してください。

手順

  1. レジストリ エディッタ を起動します。
    [スタート] ボタンをクリック [ファイル名を指定して実行] をクリックして、[名前] ボックスに regedit と入力します。
    または
    Windows Key +R をキーボードで押して、[ファイル名を指定して実行] を表示して、[名前] ボックスに regedit と入力します。
  2. 次のレジストリ キーを作成または既に存在する場合は選択します。
    HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Office\16.0\Outlook\setup
    ※Policies 配下のレジストリ キーとなりますので直接クライアント端末でレジストリを追加/編集するには管理者権限が必要となります。
  3. [編集]-[新規]-[DWORD] をクリックします。
  4.  追加したレジストリの名前は以下を入力します。
    DisableOffice365SimplifiedAccountCreation
  5. レジストリをダブルクリックで開き、[値のデータ] に  1  を入力します。

参考情報
上述のレジストリを追加して以前のアカウント設定ダイアログを表示する方法については、以下の公開情報もあります。
Title: How to disable Simplified Account Creation in Outlook 2016
URL: https://support.microsoft.com/en-us/help/3189194/how-to-disable-simplified-account-creation-in-outlook-2016
URL: https://support.microsoft.com/ja-jp/help/3189194/how-to-disable-simplified-account-creation-in-outlook-2016 (日本語機械翻訳)

 

(B) 新しいアカウント設定画面 (1) の UI から設定する方法
(1) の赤枠箇所は編集できないため、自動取得した情報を変更することができません。
画面右下の [別のアカウントに接続] をクリックし、以前のアカウント設定画面 (3) を表示してアカウント設定を完了してください。

 

(C) 新しいアカウント設定画面 (2) の UI から設定する方法
(2) の赤枠箇所は編集可能です。自動取得した情報をメールアドレスに変更して設定を完了してください。

 

本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

 

 

 

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