AutoDiscover による自動構成のテストを実施してトラブルシュートを行う方法


こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。

Exchange 接続を行う Outlook において、Outlook 2007 と Exchange Server 2007 から AutoDiscover と呼ばれる機能が登場しました。
この機能は Exchange 環境で極めて重要な役割を果たす機能であり、近年 Exchange Server 環境で Outlook を使用する場合は必須となりました。

具体的には、Exchange Online を含む Exchange Server 2013 以降の環境で Outlook を使用する場合は AutoDiscover が必須となっており、また Outlook 2016 からは接続する Exchange Server のバージョンを問わず AutoDiscover が必須となりました。

Outlook は内部的に以下のような様々な状況で AutoDiscover を実行し、Exchange Server から必要な構成情報を取得します。

・ アカウント設定ウィザードにおける自動セットアップ
・ 空き時間情報の参照
・ 自動応答の設定
・ 自分以外のメールボックスへの接続 (他者の予定用参照、アーカイブ メールボックスやモダン パブリック フォルダーを含む)
・ オフライン アドレス帳のダウンロード URL の取得

今回は、この AutoDiscover を Outlook の UI 上からテストする方法についてご紹介します。

 

どういった場合にテストが有効か

AutoDiscover のテストは、以下のような問題の原因を探るために有効です。

・ アカウント設定、起動、予定表の参照に時間がかかる (対処方法はこちらの記事をご覧ください)
・ Outlook 起動時や使用中に予期せず認証ダイアログが表示される
・ Exchange アカウントの電子メール アカウント自動セットアップが失敗する
(AutoDiscover が失敗する環境では、以下のようにアカウント設定ウィザードの 2 つ目のチェックで失敗となります。表示されるメッセージは異なる可能性があります。)

autod-1

 

テスト手順

1. Outlook を起動します。
2. Outlook ログオン後、タスクトレイ上の Outlook のアイコンを Ctrl キーを押しながら、右クリックします。

autod-test1

3. [電子メールの自動構成のテスト] をクリックします。

autod-test2

4. "電子メール アドレス" が使用しているアドレスと異なる場合は訂正し、パスワードを入力します。
5. [AutoDiscover を使用する] のみをオンに設定し、[テスト] をクリックします。

autod-test3

以上の操作でテストが開始されます。

また、Windows にログオンしているユーザー名とパスワードで Exchange Server へシングル サインオンが可能な環境では、
手順 4. のパスワード入力を省力することも可能で、シングル サインオンに近似の条件での動作確認を行うこともできます。

マイクロソフトまで AutoDiscover 関連のお問い合わせを行う際は、テストの終了を待って [結果]、[ログ]、[XML] それぞれのタブの情報をお寄せください。

[XML] のタブはコピー アンド ペーストによるメモ帳などへの貼り付けが可能です。
[結果] および [ログ] のタブは、お手数ですが全体が確認できるようスクロールしながら画面ショットを採取ください。

 

テストによる問題解決のコツ

テスト終了後、[結果] タブでは AutoDiscover が成功したかどうかの結果と、成功した場合は Exchange Server から取得した構成情報が見やすい形で表示されます。

また、[XML] タブでは Exchange Server から取得した構成情報をそのままの形で確認することが可能です。

そして、[ログ] のタブについては Outlook による AutoDiscover による処理をリアルタイムで確認することが可能であり、
ここを見ながらテストを開始することで様々なトラブル シュートが可能になります。

Outlook の AutoDiscover によるアクセスは、Outlook のバージョンや更新プログラムの適用状況による追加の機能における差異もありますが、基本となる動作としては以下の順番で実行され、成功するとその時点で処理は終了します。

1.サービス接続ポイント (ドメイン参加している場合に AD より URL を取得する。)
2.HTTPS Root domain                 例) https://contoso.com/autodiscover/autodiscover.xml
3.HTTPS AutoDiscover domain   例) https://autodiscover.contoso.com/autodiscover/autodiscover.xml
4.Local XML (追加の設定が必要であり、通常はスキップされます。)
5.HTTP リダイレクト                  例) http://autodiscover.contoso.com/autodiscover/autodiscover.xml
6.SRV レコード                           例) _autodiscover._tcp.contoso.com

※ URL 内のドメイン部分の文字列は SMTP アドレスの @ マーク以降の文字列から決定されます。
上記の例においては、user01@contoso.com のアドレスのメールボックスへの AutoDiscover を想定して記載しています。

これを踏まえて [ログ] の見ながらテストを実施することで、以下のように問題解決の足掛かりをつかむことができる可能性があります。

・ 特定の URL へのアクセス時に認証ダイアログが表示されている
・ 特定の URL のアクセスが失敗するまでに時間がかかり、なかなか次の処理に進まない (対処方法はこちらの記事をご覧ください)
・ Exchange Online 環境で HTTP リダイレクトによるリダイレクト先の取得に失敗している
・ 成功することが期待された URL での AutoDiscover が失敗している

自分自身のメールボックス以外のメールボックスへの AutoDiscover に関するトラブルシュート方法についてはこちらの記事をご覧ください。

備考

AutoDiscover が成功する URL を計画して決定するのは最終的にお客様のシステム管理者であり、マイクロソフトではありません。
このため、AutoDiscover が成功することが期待される URL がどれかについては、お客様のシステム管理者へご確認ください。

 

参考

Exchange サポート チームが公開している以下のブログ記事もご参照ください。

Autodiscover を振り返る エピソード 1
https://blogs.technet.microsoft.com/exchangeteamjp/2014/03/03/autodiscover-1/

Autodiscover を振り返る エピソード 2
https://blogs.technet.microsoft.com/exchangeteamjp/2014/03/18/autodiscover-2/

ハイブリッド環境での Autodiscover
https://blogs.technet.microsoft.com/exchangeteamjp/2014/11/10/autodiscover/

こんなトラブルには Autodiscover にも注目
https://blogs.technet.microsoft.com/exchangeteamjp/2016/05/18/troubleshooting-through-autodiscover/

 

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