Outlook のコマンドラインスイッチと初期化される情報について


こんにちは。Outlook サポートチームです。

通常 Outlook を起動する際、コマンドを入力したり目にしたりすることはありませんが、プログラムを起動するときは必ず outlook.exe コマンドが実行されています。

この outlook.exe コマンドに、スイッチと呼ばれるサブコマンドを追加することにより、プログラムの起動方法を部分的に変えることができます。

 

コマンドライン スイッチについて

コマンドライン スイッチとは、スラッシュの後に続くコマンド名と、その後に指定できるパラメーターです。

メイン コマンドの後にスペースを 1 つ入力し、その後にスラッシュとスイッチ名を入力することによって表され、コマンドの実行方法に関する追加情報を示します。

コマンドライン スイッチは、スタート メニューにある [ファイル名を指定して実行] を起動して実行します。

command

 

例えば、何か障害が発生している場合、この outlook.exe コマンドに、特定の情報をクリアしたり、削除したりするスイッチを追加することで、事象を回避することが期待できます。

コマンドラインスイッチを実行したことにより、すでに設定している情報がクリアされる場合は再設定が必要になります。

今回は、よくご案内するコマンドライン スイッチをピックアップし、初期化されてしまう情報、実行することによる影響についてご案内したいと思います。

ご紹介する以外にもたくさんの使用可能なスイッチが存在します。

詳細については、以下の公開情報にまとまっていますのでご参照ください。

Title : Microsoft Office 製品のコマンド ライン スイッチ
URL : http://office.microsoft.com/ja-jp/outlook-help/HP010354956.aspxf

 

/cleanviews

このスイッチを追加して起動することにより、ビューの設定を既定に復元するため、作成したユーザー設定のビューはすべて失われます。

ログオンするメールボックス、PST ファイル、およびアクセスを行ったパブリック フォルダーのうちアイテムを削除する権限を持つフォルダーのビューが初期化され、メール以外の予定表や連絡先、タスク フォルダーも初期化の対象となります。

ビュー情報とは、メッセージ一覧でのソート順序や各列の表示幅、フォント幅などの設定です。

Outlook 2010/2013/2016 の [表示]–[ビューの変更] [ビューの設定] からカスタマイズが可能な設定やフィルダーの並び順などが該当します。

 

  currentview

 

現在の設定値をバックアップファイルなどに出力するといった機能はないため、このスイッチを追加して起動した場合には、手動にて再設定する必要があります。

 

使用する例:

ビューの破損による問題の可能性が疑われる場合、回避が期待できます。

特定のフォルダーを表示すると、クラッシュしたり、アイテムが正しく表示されてないといった事象などの場合も、ビューの破損が疑われる事象です。

以下のブログの記事にある事象にも有効です。

 

Outlook 起動時や利用中に 「Microsoft Outlook は動作を停止しました」 というエラーが表示され強制終了する (ビューの破損による事象)

 

 

/cleanrules

このスイッチを追加して起動することにより、クライアント ベースおよびサーバー ベースの仕分けルールを削除します。

/cleanserverrules スイッチは、サーバー ベースのルールのみを削除します。

どのような仕訳ルールがクライアント ベース、サーバー ベースに該当するかなど、詳細は以下の公開情報をご参照ください。

 

仕分けルールを使ってメール メッセージを管理する

※こちらの公開情報の「サーバーベースの仕分けルールとクライアント専用の仕分けルール」セクションをご覧ください。

 

仕分けルールは、バックアップが可能です。実行前には以下の手順でバックアップを取ることをおすすめいたします。

 

- Outlook 2010/2013/2016 の場合

  1. Outlook を起動し、[ファイル] タブ - [情報]-[仕分けルールと通知の管理] をクリックします。
  2. 表示されたダイアログで、画面右上の [オプション] をクリックし、[仕分けルールをエクスポート] を実施します。
  3. 任意のパスに、ルールのバックアップを保存します。(ファイルの種類は "自動仕分けウィザード" のままにします。)

 

使用する例:

仕分けルールが動作しないなど、仕分けルールが不正な場合に回避が期待できます。

 

 

/resetnavpane

このスイッチを追加して起動することにより、Outlook のナビゲーション ウィンドウの情報が初期化されます。リセットされる設定/項目は以下のものが該当します。

・ ナビゲーション ウィンドウの設定が初期化される

・ メールフォルダのお気に入り、 検索フォルダーが初期化される

・ 予定表のグループ、連絡先のグループが初期化される

(この場合のグループは、各ユーザーが表示のために作成したものとなり、左ペインに表示されています。)

・ 共有の予定表/仕事/連絡先を左ペインに追加している場合、表示状態が一旦初期化され共有情報が非表示となる

(項目横のチェックがオフされるのではなく、追加している項目自体が一旦 Outlook から非表示となります。)

 

現在の設定値をバックアップファイルなどに出力するといった機能はないため、このスイッチを追加して起動した場合には、手動にて再設定する必要があります。

 

使用する例:

例えば、予定表に表示されるアカウントが二重表示されるなど、ナビゲーション ウィンドウに表示されている情報が不正な時、回避が期待できます。

 

 

/resetfolders

このスイッチを追加して起動することにより、メールボックスの既定のフォルダー (受信トレイ、削除済みアイテム、送信トレイ、送信済みアイテムなど) が不整合な状態で失われたフォルダーを、既定の配信場所で復元します。

既定のフォルダーが失われている場合には復元を行いますが、既定のフォルダー以外の独自に作成したフォルダーには影響しません。

そのため、特にバックアップなどをしておく必要はありません。

 

使用する例:

存在するはずのメールボックスの既定のフォルダーが表示されないときなどに回避が期待できます。

 

/resetfoldernames

このスイッチを追加して起動することにより、メールボックスの既定のフォルダー (受信トレイ、削除済みアイテム、送信トレイ、送信済みアイテムなど) を現在の Office ユーザーインターフェイス言語での既定の名前に復元します。

既定のフォルダー以外の独自に作成したフォルダーには影響しません。

 

使用する例:

たとえば、初めて Outlook のメールボックスに接続するときに英語のユーザー インターフェイスを使用すると、既定のフォルダー名は英語になり、この名前を変更することはできません。

英語から日本語へなど、既定のフォルダー名を別の言語に変更するには、ユーザー インターフェイスの言語を変更するか別の言語バージョンの Outlook をインストールしてから、このスイッチを使用して既定のフォルダー名をリセットします。

※注意:Exchange サーバー 2010 以降に接続する環境では、本機能は制限されています。

初期化するには、OWA より [オプション] - [設定] - [地域] [言語] を選択し、[指定した言語に一致するように既定のフォルダーの名前を変更する] にチェックを入れ [保存] をクリックします。

 

 

/safe

このスイッチを追加して起動することにより、Outlook をセーフ モードで起動します。

セーフ モードでの起動時は、以下の機能を制限します。

a. ウィンドウサイズの初期化 (セーフモード起動中 変更可能)
 b. 閲覧ウィンドウをオフで表示 (セーフモード起動中 変更可能)
 c. リコール機能 (未読メールの取り消し機能の無効化)
 d. リボンのユーザー設定、クイック アクセス ツール バーのユーザー設定無効化 (セーフモード起動中 変更不可)
 e. アドインのロードを行わない

※補足

セーフ モードでは、アドインのロードなどを行わない動作となるため、ウィルススキャン ソフトが動作しない場合があります。

さらに、Outlook は VBA マクロをアドインとして実装しているため、セーフ モードではマクロも実行できなくなります。

 

セーフ モードについては、以下の技術情報もご参照ください。

Office セーフ モードで起動する方法

 

セーフ モードでの起動中は制限された動作となりますが、Outlook を再起動すれば通常に戻ります。

そのため、表示や設定のバックアップの必要はありません。

 

使用する例:

Outlook セーフ モードの起動は、一部クライアント側データの修復を行うことが可能か試行し、他社製アドインによって引き起こされる事象かどうかの要因について切り分ける場合などに使用されます。

何か正常な動作でない場合には、アドインなどの拡張機能が影響していないかどうかの切り分けとして、まず行っていただくことをおすすめしております。

セーフ モードで起動中、事象が回避する場合には、アドインの動作が原因の可能性があります。

 

 

本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

 

 


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