Outlook 2013/2016 で作成権限がないユーザーが予定表内をダブルクリックすると「このフォルダー内にアイテムを作成するためのアクセス権がありません」エラーが発生する


Outlook 2010 の予定表では、[日][稼働日][週][月] でダブルクリックした時に
アクセス権によって予定が作成される場合と会議が作成される場合がありました。

Outlook 2013/2016 ではアクセス権によって作成されるアイテムの種類が変わらないよう動作が統一されています。
この動作変更のため、Outlook 2010 以前ではダブルクリックで会議が作成できていたのに
エラーが発生して作成できないという状況となる場合があります。

このブログ記事では、この動作変更について紹介します。

Outlook 2010 以前と Outlook 2013/2016 でのダブルクリックの動作の違い

Outlook 2010 までは、他のユーザーや会議室の予定表内で
アイテムが登録されていない領域をダブルクリックした際、以下の動作になっていました。

Ribbon2010

[日][稼働日][週][月]         : 作成権限がある場合は予定を作成/作成権限がない場合は会議を作成
[グループ スケジュール]  : 会議を作成

このため、アイテムを作成する権限がないユーザーは予定を作成できませんが
ダブルクリックすると会議 (会議出席依頼) が作成される動作になっていました。

Outlook 2013 ではアクセス権によって変わる動作をやめ、動作を以下のように統一しています。

Ribbon2013

Outlook 2013 製品出荷版 (RTM)
[日][稼働日][週][月]         : 予定を作成
[グループ スケジュール]  : 会議を作成

Outlook 2013 更新プログラム 2015/2  KB2956087 以降 (Outlook.exe 15.0.4693.1000 以降)/Outlook 2016
(どちらの場合も予定が作成されるようにさらに動作を統一)
[日][稼働日][週][月]         : 予定を作成
[グループ スケジュール]  : 予定を作成

この動作変更により、Outlook 2010 では他のユーザーや会議室の
予定表内をダブルクリックして会議を作成していたユーザーが
Outlook 2013/2016 ではダブルクリックすると作成権限がないため以下のエラーが発生する動作となります。
Accessken
このフォルダー内にアイテムを作成するためのアクセス権がありません。フォルダーを右クリックし、[プロパティ] をクリックして、フォルダーへのアクセス権を確認してください。アクセス権を変更するには、フォルダーの所有者かシステム管理者に依頼してください。

作成権限のないユーザーが、Outlook 2013/2016 で会議を作成する方法
作成権限のないユーザーが Outlook 2013 で会議を作成する場合は、以下のいずれかの方法で作成してください。

方法 1.
自分の予定表を選択している状態で、 [新しい会議]-[新しい会議] をクリック または右クリックの [新しい会議出席依頼]
([宛先] は空で表示される)

方法 2.
自分の予定表を選択している状態で、[新しい会議]-[全員で新しい会議] をクリック
([宛先] にオンのユーザーが追加される)

方法 3.
以下のいずれかの状況にし、[グループ スケジュール] からダブルクリック

Outlook 2013 の場合
・Outlook.exe 15.0.4693.1000 未満 (2015/2 KB2956087 以降未適用)
・Outlook.exe 15.0.4737.1000 以降 (2015/7 KB3054940 以降を適用) かつ 以下のレジストリを作成

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Outlook\Options\Calendar
値の名前: UseMeetingInDelegateScheduleView
値の種類: REG_DWORD
値のデータ: 1

Outlook 2016 の場合
以下のレジストリを作成 (更新プログラムの適用は必要ない)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Options\Calendar
値の名前: UseMeetingInDelegateScheduleView
値の種類: REG_DWORD
値のデータ: 1

補足:
・参考 KB3054959 英語 日本語機械翻訳
・現在 Outlook 2013/2016 の [日][稼働日][週][月] からダブルクリックで会議を作成する方法はありません。


補足 1.アイテムが登録されていない領域をダブルクリックした時の動作のまとめ (バージョンごと)

参考:
・製品出荷版 (RTM) = Outlook.exe 15.0.4420.1000
・2015 年 2 月 更新プログラム = KB2956087/Outlook.exe 15.0.4693.1000
・2015 年 7 月 更新プログラム = KB3054940/Outlook.exe 15.0.4737.1000

補足 2. 上記の理由以外で「このフォルダー内にアイテムを作成するためのアクセス権がありません…」エラーが発生する場合
以下のような場合にも、「このフォルダー内にアイテムを作成するためのアクセス権がありません…」エラーが
発生する場合があります。それぞれ上記の動作とは別の理由で発生していますが、参考としてご紹介します。

現象 1
今まで参照できていた参照者以上のアクセス許可レベルを持つ他のユーザーの予定表で以下のエラーが発生して参照できない。
([空き時間情報] のアクセス許可レベルを持つ場合と同じ動作になる)

* アイテムが登録されていない時間帯をダブルクリック
Accessken
このフォルダー内にアイテムを作成するためのアクセス権がありません。フォルダーを右クリックし、[プロパティ] をクリックして、フォルダーへのアクセス権を確認してください。アクセス権を変更するには、フォルダーの所有者かシステム管理者に依頼してください。

* 既存のアイテムをダブルクリック
KyoyuIrai
この 予定表 を表示する許可がありません。- に予定表の共有を依頼しますか?

以下のいずれかの作業後に発生している。
* オンプレミスの Exchange サーバーから Exchange Online にメールボックスを移動
* オンプレミスの Exchange Server 2010 以前から Exchange Server 2013 にメールボックスを移動

原因
以下の不具合のために発生。
2899544 Hotfix KB2899544 for Outlook 2013 November 11, 2014 (Outlook-x-none.msp)
Consider the following scenario:
The mailboxes of user A and user B are both hosted on an on-premises Exchange Server.
* User A grants the Reviewer permission on his calendar to user B.
* You migrate both of their mailboxes from the on-premises Exchange Server to Exchange Online.
* User B connects to his mailbox by using Outlook 2013, and tries to open the Calendar items from the calendar of user A as Reviewer.
In this scenario, user B cannot open those items in the calendar of user A.

対処方法
Outlook and Outlook for Mac Update Build Numbers から
2014/11 以降の Outlook 2013 更新プログラムを確認して適用する。
解消しない場合は、[予定表] に登録されているユーザーを削除して追加し直す。

現象 2
参照者以上のアクセス許可レベルを持つ他のユーザーの予定表で、エラーが発生する場合がある (現象 1 と同じエラー)。
問題なく参照できる場合もある。

原因
参照先のユーザーの予定表の全アイテムのダウンロードがまだ完了していないため。

([共有フォルダーをダウンロード] がオンの場合は、
該当のユーザーの予定表のダウンロードが完了するまでは空き時間情報を表示し、
全アイテムのダウンロードが完了してから指定されたアクセス権でアイテムを開く動作となっている)

対処方法
[共有フォルダーをダウンロード] をオフにする。
([ファイル] タブ-[アカウント設定]-[アカウント設定]-Exchange アカウントをダブルクリック-
[詳細設定]-[詳細設定] タブで [共有フォルダーをダウンロード] をオフ)

参考資料
Exchange キャッシュモードとオンラインモードのメリット・デメリット/[共有フォルダーをダウンロード] のメリット・デメリット
([共有フォルダーをダウンロード] をオフにした場合のメリット・デメリットを説明しています)

 


本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

変更履歴
2016/9/13 : Outlook 2016 についての説明を追加しました。

 

Skip to main content