アドインが無効になる原因 【第 1 回】 Outlook 2013 以降の新機能による無効化


こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポートチームです。
Outlook のアドインが無効になってしまう原因と対処方法についてシリーズでご紹介いたします。

アドインが無効になる原因 【第 1 回】 Outlook 2013 以降の新機能による無効化
アドインが無効になる原因 【第 2 回】 アドイン内での例外発生や異常終了による無効化
アドインが無効になる原因 【第 3 回】 データ実行防止モードによる無効化
アドインについては、こちらのブログ記事もご参照ください。

第 1 回目の今回は、Outlook 2013 以降に導入された起動に時間のかかったアドインは無効化されるという新規機能の紹介とその機能の抑止方法についてご紹介いたします。

■ 新機能について
Outlook 2013 より、読み込みに時間のかかるアドインは、自動的に無効化される動作となりました。
アドインを無効にするかどうかは、いくつかの基準を使用しており、それぞれの基準で読み込みの時間を記録し、連続した 5 回の読み込み時間の中央値が算出されます。(起動の頻度は除く)
その中央値より 1000 ミリ秒 (1 秒) を超えると、Outlook はそのアドインを無効にします。

基準やしきい値については、以下の公開情報をご参照ください。
Title: 開発者向け Outlook の新機能 アドインを有効に保つためのパフォーマンス基準
URL: https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/office/jj228679.aspx#ol15WhatsNew_AddinDisabling

 

■ アドイン無効化機能の対象から除外する設定
このアドイン無効化機能の対象から除外するには、手動で有効にする方法と、レジストリで設定する方法があります。

手動で有効にする方法
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アドインが無効にされた場合には、通知バーに「アドインが自動的に無効化された」という通知をユーザーに表示します。

info_bar
通知バーにある [無効になったアドインの表示]をクリックすると、[無効になったアドイン] ダイアログが表示されます。
[このアドインを常に有効にする] をクリックすると、選択したアドインが有効になり、アドイン無効化機能の対象から除外することができます。

mikou_daialog
この画面は、[ファイル] タブの [情報]-[COM アドインの管理] からも表示することができます。
[COM アドインの管理] は Outlook で使用されているアドインが何らかの原因で無効化された場合にそのアドインの一覧を表示するためのものです。
無効になったアドインがない場合には表示されません。また、この機能がない Outlook 2010 でも表示されません。

 

レジストリで設定する方法
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以下のレジストリを設定することで、この機能の監視対象から特定のアドインを「対象外」とすることができます。

 

値の場所: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\<バージョン>\Outlook\Resiliency\DoNotDisableAddinList
値の名前: <アドインのProgID>
値の種類: REG_DWORD
値のデータ: 1 (常に有効)

 

※<バージョン> には以下の数字が入ります
Outlook 2013 : 15.0
Outlook 2016 : 16.0

 

※ <アドインのProgID> について
アドインの ProgID は、登録されているアドインの識別名称です。
以下のレジストリに登録されているものと同様となりますので、該当アドインについて以下よりご確認ください。

【HKLM 配下に登録したアドイン】
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\Outlook\Addins

【HKCU 配下に登録したアドイン】
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Office\Outlook\Addins

 

– ご参考
以下のレジストリでもこの機能の監視対象から特定のアドインを「対象外」とすることができます。

 

値の場所: HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\<バージョン>\Outlook\Resiliency\AddinList
値の名前: <アドインのProgID>
値の種類: REG_SZ
値のデータ: 1 (常に有効)

 

この AddinList レジストリはグループ ポリシーでも設定することが可能です。
グループポリシーで展開する場合は、こちらのブログ記事もご参照ください。
また、AddinList レジストリ を設定した場合、[ファイル] タブの [情報]-[COM アドインの管理] で確認できる [このアドインを無効にする] はグレーアウトされ、ユーザーが変更できないようになります。

 

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