MAPI/HTTP の紹介 (特徴/対応する Exchange Server と Outlook/無効にする方法)


この記事では、Outlook と Exchange Server の間で利用される MAPI over HTTP (MAPI/HTTP) の特徴・対応する Exchange Server と Outlookのバージョン・MAPI/HTTP を無効にする方法を紹介します。

1. MAPI/HTTP の概要
Outlook と Exchange Server の接続方法には、以下の 3 種類があります。

   RPC (「RPC/TCP」)
   Outlook Anywhere (「RPC over HTTP」「RPC/HTTP」)
   MAPI over HTTP (「MAPI/HTTP」)

MAPI/HTTP は Exchange Server 2013 SP1 以降から追加された新しい接続方法であり、
以下のようなメリットがあります。

  • Exchange の接続時間や再接続時間が短縮される
  • Outlook Anywhere に比べてセッション数が少なくて済む
    (Outlook Anywhere の場合は、接続するメールボックスごとに RPC_DATA_IN と RPC_DATA_OUT の 2 つずつの接続が必要)

Exchange Online では MAPI/HTTP が有効に設定されていますが、
オンプレミスの Exchange Server 2016/2013 では MAPI/HTTP は既定で無効であり、
Outlook 2010/2013 や Exchange Server 2013 の RTM (製品初期出荷版) では MAPI/HTTP に対応していないため、
Exchange Server のバージョンや MAPI/HTTP が有効であるか、Outlook が MAPI/HTTP に対応しているバージョンであるかによって、接続方法は以下のように変わります。

MapiHttpIchiran

MAPI/HTTP の詳細については こちら (MAPI over HTTP による Outlook の接続)  や
こちら(MAPI over HTTP) をご覧ください。

2. MAPI/HTTP に対応している Exchange Server

  • Exchange Server 2013 SP1 以降
  • Exchange Server 2016
  • Exchange Online (MAPI/HTTP が既定で有効)

参考:
MAPI/HTTP の有効/無効を切り替える手順は、 こちら (MAPI over HTTP) で紹介しています。

3. MAPI/HTTP に対応している Outlook

MAPI/HTTP に対応するために最低限必要となる Officeのバージョンと更新プログラムは、以下の通りです。
Office の更新プログラムは累積更新であり、以下よりも新しいバージョンに更新されている場合は対応しています。
更新プログラムでは不具合修正やパフォーマンス向上を随時追加しているため、マイクロソフトでは最新に更新して利用することを強く推奨しています。

Exchange Online に接続する場合

Exchange Online に接続する場合に必要となるバージョンなどについては、こちら の新しい記事をご覧ください。

オンプレミスの MAPI/HTTP が有効な Exchange Server 2016/2013 に接続する場合

  • Outlook 2010 で以下をすべて適用
    • Office 2010 SP2
    • 2015/1 以降の Outlook 2010 更新プログラム (Outlook.exe 14.0.7140.5001 以降)
  • Outlook 2013 SP1
    • 2015/2 の Outlook 2013 更新プログラム (Outlook.exe 15.0.4693.1000) 以降の適用を推奨。以下の不具合が修正されているため。
      現象: MAPI/HTTP が有効な Exchange Server 2016/2013・Exchange Online へ接続できない場合がある
      対処方法: 2015/2 以降の Outlook 2013 更新プログラムを適用する。
      公開資料: Outlook 2013 cannot connect to Exchange Server 2013 or Exchange Server 2016 using MAPI over HTTP when a proxy is enabled 英語
  • Outlook 2016

注意
・Outlook 2007 は MAPI over HTTP に対応していないため、Outlook 2007 から MAPI/HTTP で接続することはできません。
・Outlook のバージョンと更新プログラムの一覧は、こちら (Outlook and Outlook for Mac Update File Versions) をご覧ください。

4. MAPI/HTTP を無効にする方法
MAPI/HTTP を無効にするには以下のレジストリを作成し、
すぐに反映させるためにプロファイルの再作成を行います。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Exchange
値の名前: MapiHttpDisabled
値の種類: REG_DWORD
値のデータ: 1

参考:
設定を変更後、自動で切り替えが行われますが反映までには時間がかかります。
すぐに設定を反映させたい場合には、[ファイル] タブ-[アカウント設定]-[アカウント設定] から Exchange アカウントの修復を行い Outlook を再起動するか、Outlook プロファイルを再作成してください。

5. 現在の接続方法を確認する手順
現在どの接続方法で接続しているかは、以下の手順で [接続状態] から確認することができます。

1. タスクバーの右端に表示されているシステム トレイに埋め込まれている Outlook アイコンを
Ctrl キーを押しながら右クリックし [接続状態] をクリックします。
2. [プロトコル] にどのように表示されているかを確認します。
ConnectionStatus

RPC で接続している場合:                          RPC/TCP
Outlook Anywhere で接続している場合:  RPC/HTTP
(参考: [プロキシ サーバー] に Exchange プロキシ サーバー名が表示)
MAPI/HTTP で接続している場合:              HTTP


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