他のユーザーの予定表を表示するのが遅い


こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。

他のユーザーの予定表を表示する際に遅いというお問い合わせをいただくことがありますが、Outlook の動作が関連している場合があります。

今回は、Outlook の動作に関連して表示が遅くなっている場合に改善が期待できる設定と、他のユーザーの予定表を表示する際の Outlook の動作についてご紹介します。

 

Outlook の動作に関連している場合の対処方法

他のユーザーの予定表を表示する際に Outlook の動作が関連して遅くなっている場合には、以下の設定をしていただくことで改善することが期待できます。

 

- オンラインモードをご利用の場合

毎回 Exchange サーバーのメールボックスにアクセスしてデータを取得するため、一般的にはキャッシュモードに比べて動作が遅くなります。

頻繁に Exchange サーバーからデータを取得する必要があるため、ネットワークや Exchange サーバーに負荷がかかり動作が遅くなっていることが考えられ、その場合には、キャッシュモードでご利用いただくことで改善することが期待されます。

 

- キャッシュモードをご利用の場合

[共有フォルダーをダウンロード] の設定がオンになっている場合、ローカルにダウンロードされたデータの表示や更新を行うため、一般的にはユーザーの操作が速くなることが期待されます。

しかし、フォルダーに含まれるアイテム数が多すぎたり、OST を定期的に削除するなど、OST の再作成が頻繁に行われている環境では、同期 (ダウンロード) に時間がかかり動作が遅くなります。

その場合には、[共有フォルダーをダウンロード]をオフにしていただくことで改善することが期待されます。

 

[共有フォルダーをダウンロード] の設定を変更することを検討する場合は、以下のブログをご覧ください。

[共有フォルダーをダウンロード] がオンの場合とオフの場合のメリットデメリットを説明しています。

 

Title: Exchange キャッシュモードとオンラインモードのメリット・デメリット/[共有フォルダーをダウンロード] のメリット・デメリット

URL: http://blogs.technet.com/b/outlooksupportjp/archive/2015/07/08/cachedmode2.aspx

 

 

Outlook の動作について

他のユーザーの予定表を表示する際の Outlook の動作は以下の 2 段階で行われています。

 

第1段階 : 可用性サービス (Availability Service) から空き時間情報を取得

第2段階 : 対象の [予定表] フォルダーに接続し、予定アイテムを取得

 

それぞれの動作について以下にご説明します。

 

第1段階 : 可用性サービス (Availability Service) から空き時間情報を取得

Outlook から Exchange Server に対し予定表情報を要求すると、Exchange Server は可用性サービスによって空き時間情報を取得し、Outlook はその情報を表示をします。

可用性サービスとは、Exchange Server のサービスで、空き時間情報を取得するために使用されます。

可用性サービスについては以下の公開情報をご参照ください。

 

Title: 空き時間情報サービスについて

URL: https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb232134(v=exchg.141).aspx

 

第2段階 : 対象の [予定表] フォルダーに接続し、予定アイテムを取得

まず、対象の [予定表] フォルダーに接続します。

[参照者] 以上のアクセス権がない場合は接続に失敗し、これ以降の処理は行われず Outlook は第 1 段階で取得した空き時間情報を表示します。

[参照者] 以上のアクセス権がある場合は、[予定表] フォルダーに接続して予定アイテムを取得します。

ここで、[共有フォルダーをダウンロード] がオンの場合は、他のユーザーの予定表がローカルの OST ファイルに全件取得されてから表示される動作となるため、同期が完了するまでは第 1 段階で取得した空き時間情報が表示されます。

[共有フォルダーをダウンロード] の設定による動作の違いは以下の通りです。

なお、オンラインモードでご利用の場合は、[共有フォルダーのダウンロード] オフの場合の動作と同様となります。

 

[共有フォルダーのダウンロード] オン の場合 :

OST にその予定表のすべてのデータが同期された後で、Outlook は設定されているアクセス権に従って OST ファイルからアイテムを表示します。

すべてのデータが同期されるまでは、Outlook は第 1 段階で取得した空き時間情報を表示します。

 

[共有フォルダーのダウンロード] オフの場合 :

Outlook に表示する予定を含む一部のデータをサーバーから直接メモリに取得し、Outlook はメモリから表示を行います。

 

(ご参考) アクセス権について

他のユーザーの予定表を表示するとき、既定では空き時間情報のみ参照可能となります。

予定表アイテムを参照するには、[参照者] 以上のアクセス権が必要です。

Outlook でどのようなアクセス権を付与しているかは、[予定表 プロパティ] [アクセス権] タブで確認可能です。

[予定表 プロパティ] は予定表の上で右クリックして [プロパティ] をクリックします。

Calendar property

本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

Skip to main content