Office の管理用テンプレートを利用してグループ ポリシー (GPO) で Outlook の設定を制御する方法


こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。

 

今回は、Office の管理用テンプレートとして提供している Outlook の管理用テンプレートの利用方法をご紹介したいと思います。

 

管理者が Outlook の特定の機能や設定を制御したいというお問い合わせをいただくことがよくあります。

グループ ポリシーと Office の管理用テンプレートをご利用いただくことで、Office の各種設定を簡単に制御することが可能です。

なお、グループ ポリシーの詳細につきましては、OS の機能となりますので、後述の参考情報をご確認ください。 

 

以下の例を元に、Outlook の管理用テンプレート (ADMX 形式、ADM 形式) をサーバーに追加する方法と、テンプレートを使用した制御方法についてご紹介いたします。

Outlook でメールを作成する際の形式をテキストファイルに固定したい

 

  (1) 管理用テンプレートのダウンロード

まずは、以下のサイトより Office の管理用テンプレートをダウンロードします。

– 補足

このテンプレートに含まれていない設定の制御も、レジストリの配布やカスタムテンプレートを作成していただくことで制御することが可能な機能もございますが、今回は標準テンプレートの使用方法についてご紹介させていただきます。

 

Outlook の管理用テンプレートを以下のサイトからダウンロードし、ダブルクリックして展開します。

Outlook 2007

Title : 2007 Office system (SP2) Administrative Template files (ADM, ADMX, ADML) and Office Customization Tool – 日本語

URL: https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=3795

 

Outlook 2010

Title : Office 2010 Administrative Template files (ADM, ADMX/ADML) and Office Customization Tool download

URL: https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=18968

 

Outlook 2013

Title : Office 2013 Administrative Template files (ADMX/ADML) and Office Customization Tool

URL: https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=35554

Outlook 2016

Title : Office 2016 Administrative Template files (ADMX/ADML) and Office Customization Tool

URL: https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49030

 

(2) 管理用テンプレートの配置

グループ ポリシーでの制御は、Windows Server Active Directory (以下 AD ) のドメイン コントローラー (以下 DC ) で設定を行います。

以下の手順で (1) でダウンロードしたファイルをサーバーに配置します。

 

(2a) 管理用テンプレートの追加 (ADMX 形式)

 

ADMX 形式のテンプレートは新しい形式のテンプレートで、言語に依存しない ADMX ファイル (*.admx) と言語に依存する ADML ファイル (*.adml) 2種類あります。

テンプレートが一元管理する場所 (中央ストア %systemroot%\sysvol\) に格納されるので、ドメイン内の他の AD サーバーにレプリケーションされ、展開しやすいメリットがあります。

ADM テンプレートおよび ADMX テンプレートの詳細につきましては、後述の参考資料をご確認ください。

 

1. 以下のファイルを DC サーバーの “%systemroot%\sysvol\domain\policies\PolicyDefinitions” フォルダー配下にコピーします。

Outlook 2007 の場合 : admx\outlk12.admx

Outlook 2010 の場合 : admx\outlk14.admx

Outlook 2013 の場合 : admx\outlk15.admx

Outlook 2016 の場合 : admx\outlk16.admx

 

2. 以下のファイルを DC サーバーの “%systemroot%\sysvol\domain\policies\PolicyDefinitions\ja-jp” フォルダー配下にコピーします。

Outlook 2007 の場合 : admx\ja-jp\outlk12.adml

Outlook 2010 の場合 : admx\ja-jp\outlk14.adml

Outlook 2013 の場合 : admx\ja-jp\outlk15.adml

Outlook 2016 の場合 : admx\ja-jp\outlk16.adml

 

 (2b) 管理用テンプレートの追加 (ADM 形式)

ADM 形式のテンプレート古い形式のテンプレートで、Office 2013 では ADM テンプレートの提供はありません。

 

1.DC サーバーより [スタート] – [プログラムとファイルの検索] で、“gpmc.msc” と入力して Enter キーを押すと、グループポリシーの管理コンソール (GPMC) が起動します。

2.グループポリシーの管理コンソール (GPMC) の左ペインで [フォレスト]-[ドメイン]-[(ドメイン名)] クリックし[Default Domain Policy] を右クリックして [編集] をクリックします。

3.グループポリシー管理エディターの左ペインで [ユーザーの構成]-[ポリシー]-[管理用テンプレート: セントラルストアから取得したポリシー定義 (ADMX) ファイルです。] を右クリックし、[テンプレートの追加と削除] を選択します。

4.ダウンロードした AMD ファイルを選択し、[追加] ボタンをクリックします。

5.[テンプレートの追加と削除] 画面を閉じます。

6.[ユーザーの構成]-[ポリシー]-[管理用テンプレート] の配下にある [従来の管理用テンプレート] の下に、[(テンプレート名)] が追加されます。

 

配置後は以下のように表示されます。

1

(3) Outlook 管理用テンプレートを使用した制御方法について

テンプレートの配置が完了したら、実際に Outlook のテンプレート使用して制御するための設定をおこないます。

以下は、Outlook で既定のメッセージ形式をテキスト形式に制御するための例となります。

 

1. DC サーバーで [スタート][プログラムとファイルの検索] で、“gpmc.msc” と入力して Enter キーを押すと、グループポリシーの管理コンソール (GPMC) を起動します。

2. グループポリシーの管理コンソール (GPMC) の左ペインで [フォレスト]-[ドメイン]-[(ドメイン名)] を展開し、例えば、[Default Domain Policy] を右クリックし [編集] をクリックして  [グループ ポリシー 管理エディター] を開きます。

    ※ この設定はドメイン全体に適用するグループ ポリシーの編集となりますが、[OU] 単位で制御することも可能です

3. [グループポリシー管理エディター] の左ペインで [ユーザーの構成]-[ポリシー]-[管理用テンプレート: セントラルストアから取得したポリシー定義 (ADMX) ファイルです 。] を展開し、事前に追加した管理用テンプレートが表示します。

4. Outlook のバージョンごとにツリーが異なりますので以下を展開します。

  • Outlook 2007 の場合 :

グループポリシー管理エディターの左ペインで [ユーザーの構成]-[ポリシー]-[管理用テンプレート: セントラルストアから取得したポリシー定義 (ADMX) ファイルです。]-[Microsoft Office Outlook 2007]-[ツール | オプション]-[メール形式]-[インターネット形式]-[メッセージ形式] 展開します。

        ※ ADM の場合は、[従来の管理用テンプレート (ADM)] より上記テンプレートを展開します。

  • Outlook 2010 の場合 :

グループポリシー管理エディターの左ペインで [ユーザーの構成]-[ポリシー]-[管理用テンプレート: セントラルストアから取得したポリシー定義 (ADMX) ファイルです。]-[Microsoft Outlook 2010] – [Outlook のオプション][メール形式][インターネット形式][メッセージ形式]展開します。

        ※ ADM の場合は、[従来の管理用テンプレート (ADM)] より上記テンプレートを展開します。

  • Outlook 2013 の場合 :

グループポリシー管理エディターの左ペインで [ユーザーの構成]-[ポリシー]-[管理用テンプレート: セントラルストアから取得したポリシー定義 (ADMX) ファイルです。]-[Microsoft Outlook 2013]-[Outlook のオプション]-[メール形式]-[インターネット形式]-[メッセージ形式展開します。

  • Outlook 2016 の場合 :

グループポリシー管理エディターの左ペインで [ユーザーの構成]-[ポリシー]-[管理用テンプレート: セントラルストアから取得したポリシー定義 (ADMX) ファイルです。]-[Microsoft Outlook 2016]-[Outlook のオプション]-[メール形式]-[インターネット形式]-[メッセージ形式展開します。

 

5. 右ペインに表示されたメッセージ形式の設定のテンプレートをダブルクリックします。

6. [有効] を選択します。

7. オプション欄に 電子メール メッセージに使用する形式テキスト形式を選択します。

8. [OK] をクリックします。

image2

9. [グループ ポリシー管理エディター] を閉じます。

10. クライアント端末で設定が反映されていることを確認します。

 

(4) クライアント側の確認

設定が反映されたクライアント端末にの該当のレジストリが追加されることを確認します。

 

– 即時に設定を反映する方法 

クライアント端末でコマンド プロンプトを起動して gpupdate /force を実行します。

 

以下は今回の例題の既定のメール形式をテキスト形式に制御するためのレジストリとなります。

 

Outlook 2007 の場合 :

レジストリ キー : HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\office\12.0\outlook\options\mail

種類 : DWORD

名前 : EditorPreference

: 10000 (16 進数)

 

Outlook 2010 の場合 :

レジストリ キー : HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\office\14.0\outlook\options\mail

種類 : DWORD

名前 : editorpreference

: 10000 (16 進数)

 

Outlook 2013 の場合 :

レジストリ キー : HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\office\15.0\outlook\options\mail

種類 : DWORD

名前 : editorpreference

: 10000 (16 進数)

Outlook 2016 の場合 :

レジストリ キー : HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\office\16.0\outlook\options\mail

種類 : DWORD

名前 : editorpreference

: 10000 (16 進数)

 

上述のレジストリがクライアント端末に反映されていることを確認したら、Outlook を起動します。

今回制御した既定のメッセージ形式の制御は、Outlook UIでは、以下場所で確認可能です。

 

Outlook のオプションで、次の形式でメッセージを作成する (C) :テキスト形式となりグレーアウトしてユーザーからは変更不可に制御された状態となります。( Outlook 2013 のスクリーンショットです。)

image3

・ 新規メッセージを作成する時に、既定の形式が HTML 形式からテキスト形式となり、ユーザーが変更できないよう UI がグレーアウトされます。

image4

 

 

(5) 参考情報

グループ ポリシーの詳細については以下の参考情報をご確認ください。

Title : グループ ポリシー

URL : https://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/grouppolicy/bb310732.aspx

 

Title: グループ ポリシー管理での ADMX ファイルの使用に関するステップ バイ ステップ ガイド

URL : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc709647(v=WS.10).aspx

 

Title : セントラル ストアについて

URL : https://blogs.technet.microsoft.com/jpntsblog/2010/10/25/433/

 

本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

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