Windows 8 環境の Outlook で TLS 1.2 によるメール送信が失敗する


こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。

POP や IMAP の環境で、メール送信時のセキュリティ強化のため、TLS と呼ばれる暗号化の方式を用いることがあります。
今回は、こうした設定を行っている Windows 8 環境の Outlook で発生する可能性のある問題とその対処方法についてご紹介します。

なお、今回はメイン サポート フェーズの製品である Outlook 2010/2013 に限定した記事となっていますのでご了承ください。

Outlook における TLS 設定
TLS によるメール送信を使用するには、まず、メール送信に使用する SMTP サーバーが TLS に対応している必要があります。
ご利用の環境が TLS に対応しているかについては、メール システムの管理者もしくはプロバイダまでご確認ください。

Outlook での対応する設定箇所は以下の手順で確認できます。

- 確認手順 (Outlook 2010/2013)
1. POP もしくは IMAP アカウントの Outlook で [ファイル] - [アカウント設定] - [アカウント設定] をクリックします。
2. [電子メール] タブで使用しているアカウントをダブルクリックします。
3. [詳細設定] ボタンをクリックし [詳細設定] タブをクリックします。
4. "送信サーバー" の [使用する暗号化接続の種類] を確認します。

TLS

この設定で、[SSL] や [TLS]、[自動] を使用している場合は今回の問題の影響を受ける可能性があります。

Windows 8 では既定 TLS 1.2 が使用されるため問題が発生する場合がある
Outlook が TLS による暗号化通信を行う場合、schannel.dll という Windows OS のコンポーネントを使用するため、Windows OS のバージョンによって動作が異なります。
Windows Vista/7 では TLS 1.0 という方式が既定で使用される動作でしたが、Windows 8 ではよりセキュリティの高い暗号化通信を行うために TLS 1.2 という新しい方式を既定で使用するようになりました。

このため、TLS 1.2 が正常に動作しない環境では、Windows 8 の Outlook で TLS によるメール送信を行うと、エラーが発生しメール送信が失敗するという現象が発生します。

対処方法
この問題が発生した場合の対処方法としては、まず、Windows Vista もしくは 7 の環境で同様の問題が発生するか確認します。
Windows Vista/7 で発生していないことが確認できた場合は、以下のレジストリを設定し、Windows 8 の schannel.dll が TLS 1.0 を使用するように構成します。

キー : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders\SCHANNEL\Protocols\TLS 1.1\Client

名前 : DisabledByDefault
種類 : REG_DWORD
データ : 0x00000001 (10 進数 : 1)

名前 : Enabled
種類 : REG_DWORD
データ : 0x00000000 (10 進数 : 0)

キー : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders\SCHANNEL\Protocols\TLS 1.2\Client

名前 : DisabledByDefault
種類 : REG_DWORD
データ : 0x00000001 (10 進数 : 1)

名前 : Enabled
種類 : REG_DWORD
データ : 0x00000000 (10 進数 : 0)

レジストリの追加は管理者の指示に従って慎重に行ってください。

なお、このレジストリの追加により schannel.dll を使用する他のアプリケーションでも TLS 1.0 が使用される動作に変更されますが、TLS 1.0 は Windows 7 相当の動作となっています。
この変更により問題が発生したという事例については、マイクロソフトが関知する限りではございませんでしたのでご安心ください。

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