NetApp さんと進める SMB & ODX という現実解 ~Hyper-V & NetApp Storage の心地よい関係が生んだVDI事例~

※このブログでは、いろんなベンダーさんとの面白い協業を紹介していきます。

先日、40Gbps ネットワークや 100~200万IOPS All Flash ストレージと Windows Server を使ったデータセンターについての投稿をしましたが、その中でストレージアクセスのプロトコルは SMB でよいと書きました。

そんなシステムが世の中で動いているのか? と思われている方もいるでしょう。

そこで、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)様のVDI 環境を紹介しましょう!!

https://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/ctc-g3.aspx

https://www.netapp.com/jp/system/pdf-reader.aspx?m=cs-6523-ja.pdf

※ Windows Server 2012 R2 VDI と NetApp clustered Data ONTAP、Hyper-V と NetApp ストレージ間の接続にSMB 3.0を採用しているのも大きな特徴

普通に使ってもらってます^^

CTCさん、どうもありがとうございます<(_ _)>

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さてさて、最近、Software Defined Storage を含め。ストレージの在り方には様々な提案がされ始めています。

そんな中、クラウドファーストを掲げ、Microsoft Azure を構築運用しているマイクロソフトとしては、ハイパーバイザーとストレージを完全に分離するアーキテクチャーに重きを置いています。

なぜか?

1つは、クラウドにおけるストレージは、単にデータを置く場所ではなくサービスそのものだからです。

ハイパーバイザーと一緒にしてしまうと、ハイパーバイザーのためのストレージでしかありませんが、完全に分離し、ストレージをサービスとして扱ったときに、ストレージ自身が新しい価値を提供し始めるのです。

そしてもう1つ、分離しておいたほうが、データセンター全体のキャパシティプランニングと運用が楽になるとわかっているからです。

ストレージは1つのサービスとして、SLAを担保しながら機能の向上とQoSコントロールとキャパシティプランニングを行います。

ハイパーバイザーは、仮想マシンを高速かつ安定的に動かすことに専念をする、それだけです。

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そして、このマイクロソフトのメッセージに素早く応えてくれたストレージベンダーが NetApp さんでした。

NetApp さんの ストレージOSが SMB 3.0 をサポートすることで、 Hyper-V からアタッチやマウントをせずにアクセスし、仮想マシンを配置できるようになっています。

さらにNetAppさんは ODX (Offload Data Transfer) という機能にも対応してくれているので、サーバー仮想化基盤で頻繁に発生する仮想マシンデータのコピーなどをサーバーCPUを介さずにストレージ側で処理してくれるようになっています。

これが面白い。

というか、無駄がない。

そう、Hyper-V がハイパーバイザーとして十分に使えるようになった今、Hyper-V & NetApp Storage with SMB 3.0 は企業のデータセンターにおいて現実的なソリューションとなりました。

他にも、NetAppさんのストレージ側からのアプローチで実現するスナップショット系のソリューションなんかも面白いですね。

まさに、ストレージが独立していることでサービス思考のソリューションが生まれる例です。

上記CTCさんの事例を参考にしていただき、是非多くの企業様にご検討いただければ幸いです。

日本マイクロソフト 高添