TechEd North America 2014 始まりました。 Azure は新機能が盛りだくさん。

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年1回の海外出張が定着してきた感じです。

去年までは MMS でしたが、今年は TechEd に統合されたので、そちらに参加することになり、ヒューストンに来ています。

基調講演よりも Azure IaaS セッションのほうが新機能の発表が多かったので、第一弾としてそちらを報告しておきますね。

  • MSDN Subscription を使った開発者による DEV & TEST のために、Client OS を Azure で動かせるようになりました。
  • Azure VM に Agent が入るようになり、Chef や Puppet が使えるようになっているのはご存知の通りですが、仮想マシン作成時にカスタムスクリプトを実行したり、リモートからパスワードのリセットを実行したりできるようになりました。
  • SCVMM との連携が始まります。
    • といっても、SCVMMのサービステンプレートや Azure Pack のロールテンプレートを知っている人は、その流れだと思ってもらえればよいでしょう。(詳細は別途確認してお知らせします)
  • Microsoft Virtual Machine Converter 2.0
    • 仮想マシンの変換ツールがAzureに対応しています。
    • VMwareさんの環境で動く仮想マシンを、変換しながら Azure に持って行けます。
  • 複数ディスクがアタッチされた仮想マシンのキャプチャーが可能に。
  • SUSE Enterprise Linux のサポートを Azure サポート経由で受けられる。
  • RDMA まで動く A8,A9 インスタンスを IaaS で利用可能になります。
  • とりあえず PowerShellで作れるらしいので、後でやってみます。
  • 確かに Web Platform Installer で Azure PowerShell を確認したら5月12日付で新しくなってました。
  • 余談ですが、WebPI も5.0になっていました。
  • Visual Studio 連携のところで Web PI の名前が出てきていたので、その関係かもしれません。
  • リージョンワイド VNET
    • 仮想ネットワークは作成時にアフィニティグループを指定しますが、後でアフィニティグループ名をロケーション名に変えるデモをしていました。
    • これも検証をしなければ。。。
  • BitLocker や SQL Data Encryption、Symantec Endpoint Protection, TrendMicro deep Security などが利用可能になりました。
  • Hyper-V レプリカのレプリケーション先を Azure にできるようになりました!
    • これはびっくりマーク付き(笑)
    • Hyper-V Recovery Manager は、レプリケーションとオーケストレーションの両方を兼ね備えた災害対策機能を提供するという事です。
    • これができるようになったので、これまでもできていたオーケストレーション(有事の際のルール定義や自動実行)などの意味がわかってもらえるようになりますね。本気で触らなければと思っています。
    • 「VMwareじゃなくてもよい」という理由ではなく「Hyper-Vのほうがよい」とはっきり言えるネタなので、Azure & Hyper-V 化をセットで進めます。
  • Direct VNET-VNET Connectivity using Private IPs
    • 2つの仮想ネットワーク間で、プライベートIPアドレスをそのまま使って通信ができます。
    • クロスリージョンな SQL Always-on とかできるようですね。
  • IP Reservation for VIPs
  • Instance Level Public IP
    • 以前、パブリックIPを持ち込みたいと言われて「出来ないんです」と答えざるを得なかったのですが、ようやくできるようになります。
  • Internal Load Balancing
    • これまでの Azure ロードバランサーは、Azureの外からのアクセス時にのみ動かせるものでしたが、今後は Azureの内部の通信でロードバランスができるようになります。
    • 実は、これもかなり大きい!
  • マルチサイト VPN
    • これまではサイト間VPNが1対1 でしか構築できませんでしたが、これからは複数サイトとマルチでつながります。
  • Azure Files
    • Azure ストレージは、Blob, テーブル、キューの3種類でしたが、そこに Files というのが増えます。
    • SMB 2.1相当だそうです。
    • デモでは、仮想マシンの中から net use コマンドで Azure Files のエンドポイントに対してつなぎに行っていました。
    • つながってしまえば、単なる共有フォルダーに見えるので使い方は簡単ですね。
    • ファイルサーバー用途だけで仮想マシンを作る必要性が減りそうです。
  • PowerShell OneGet
    • PowerShell スクリプトをコミュニティベースのリポジトリから簡単に取得して利用できるみたいです。
  • RemoteApp from Azure
    • IaaS セッションの中では詳細に触れて居ませんでしたが、これも重要です。
    • Azure でリモートアップの提供を開始します。
    • プレビュー段階では日本リージョンは対象から外れていますが、まずはアジアで試してみました。
    • 専用のストアアプリを Windows 8.1にインストールし、Excel, PowerPoint, Word が動くことは確認しました。
    • いろいろとできそうなので、こちらも試してみます。

漏れがある気もしますし、Azureの場合は触ってみないとイメージがつかみにくいものもあるので、引き続き情報収集&検証をしてお知らせします!

日本マイクロソフト 高添