出来た! ノンコーディングでプライベートクラウド構築!!!

いやー、ようやく動きました(笑)

セルフサービスポータルから仮想マシンを申請すると、自動的にリクエストがID化され、自動的に Runbook が割り当てられ、仮想マシンができ、処理が終了するとIDがクローズされる

というシナリオが、手元で動いたんです。

これぞ、System Center 2012 シリーズが目指すプライベートクラウド環境です。

都度変更が発生する仮想マシン名やCPU数、担当者の部門コードなどは、きちんとパラメーターとして処理できるようになっています。

もちろんノンコーディング!

実は、今年の Microsoft Management Summit (ラスベガス)でコンセプトを聞いて以来、これをやりたくてやりたくて・・・

ただ、手探り状態だったので、週末もイマイチ意図した形を作れず、ここにきてようやくたどり着けました(涙)

これで、金曜日のセッションも安泰ですし、MVPさん向けのイベントのネタも中途半端なものではなくお伝えできそうです。ほっ。。。

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さて、もう少し流れを詳しく書いておきますね。

1、SCSM2012 のセルフサービス ポータル上に 仮想マシンの申請メニューを用意

2、利用者が仮想マシンを申請 = 仮想マシン名・CPU数・メモリ・担当者名・部門コードを入力

3、SCSM2012 が サービス リクエスト SR を割り当て =ポータルにはSR番号を表示 =この番号でセルフトラッキングが可能に

4、SCSM2012 が サービス リクエストの活動(Activity) として 仮想マシンを作成する Runbook を割り当て

5、ユーザーが申請時に入力した5つのパラメーターを Runbook に引き渡して、Runbook をリモート起動

6、SCOR2012 の Runbook が動作し、SCVMMをリモート制御して仮想マシンを作成

7、SCVMM 側で仮想マシンが出来上がると、オーナー名とコストセンター値を変更するよう Runbook が指示

8、SCVMM 側の作業が完了すると、SCOR2012 がそれを認識し、Runbookも完了へ

9、SCOR2012 の Runbook が終了すると、SCSM2012 側の活動のステータスが完了に変更される

10、活動が完了すると、SCSM2012のサービスリクエストが終了済みに移動

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今回はやりませんでしたが、Runbook は、Exchange サーバーを使って作業完了報告+ SCVMM のセルフサービスポータルのURL をメールで送ることもできるので、管理者にとっても利用者にとってもメリットのある仕組みが作れそうです。

SCVMM が Exchange サーバーに置き換われば、新入社員向けのメールアドレス作成サービスに、SharePoint に置き換えれば ポータル作成サービスになります。

VDI での仮想マシン作成サービスみたいなことができるかもしれません。

そう、ようやくプライベートクラウドが仮想化の呪縛から抜け出せるわけですね。

仮想化は大事、だけど仮想化だけでシステムは成り立たないので、もっと大きな目線でプライベートクラウドを議論できるとうれしいです。

少し落ち着いたら、環境の作り方を整理してスクリーンショット付きで紹介しようと思ってます。

日本マイクロソフト 高添