Windows HPC Server という選択肢が見えてきましたね。

水曜日の Windows HPC Server と Dryad のセミナーに参加された皆様、最後までご参加いただき、どうもありがとうございました。

首謀者の私が言うのもなんですが、「Hadoop じゃなきゃダメなんですか?」というタイトルは刺激的だったかもしれません。

また、マイクロソフトがいう事ではないかもしれませんが、萩原の話にでてきたように、まだまだ未知数の世界ですから、世の中にあるさまざまな選択肢を否定せず、好き嫌いとは別の冷静さでものごとの良し悪しを理解して行ってもらえればと思います。

資料については、佐々木のセッション分はご参加いただいた方のメリットとして、それ以外は資料の公開も進めております。

GWに入ってしまったので少しお時間が必要ですが、お楽しみに。

最後の製品担当の話も、今すぐにでも大きな声で言いたいところですが、正式な発表までもうしばらくお待ちを(笑)

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さて、本当に Windows HPC Server は面白い。IT担当者にとっても面白い。

分散処理ができるという本質だけでなく、

  • 必要なモジュールはほぼ自動的にインストールしてくれる仕組みは、SharePoint2010にも通じるものですし、
  • 大量のノードを自動的に展開する仕組みは多くの企業にとって参考になるでしょうし
  • 新しいマシンを購入せずに既存のサーバーやクライアントを計算ノードにするというのは、データセンターの省電力化を進める新しい方法になるかもしれませんし
  • 徹底的にチューニングされた大量のサーバーではなく、ある程度の揺れを理解して処理をする頭の良さは、HPCの可能性を一般の利用者に近づけてくれるでしょうし、
  • 計算ノードを簡単にグループ化したり、物理ラック毎に状態を表示をしたりするわかりやすさは、インフラ担当者の力になってくれるでしょう
  • Azure 上にノードを追加する際の、あの簡単さは、「シームレスにつながる」真のハイブリッドクラウドの姿だと感じます
  • 逆に、Windows Server の新しい機能だと思ってしまうというのも面白いでしょう。

もちろん最初からそうではなく、製品のアップデートが繰り返されてきて今があるのでしょうが、それでも利用者にはジョブを動かすという本質に時間を割いてほしいという製品担当の思いが見えます。

登壇した4名とも、今後も何らかの形でかかわっていきたいと思えるのも、その思いが伝わったからでしょう。

Excel マクロの分散処理は、ボトルネックだったヘッドノードの仮想マシンをCPU*8、メモリ10GBにして実行したら早くなりました。

まだ引っかかり感はあってもう少しチューニングが必要ですが、1台のマシンで何十分も何時間もかけて実行しているものがあれば、驚くほど早く感じるはずです。

あるイベントで Dryad を展示できないか?という話もあり、GW 明け、萩原とも相談して、なんとか Dryad を動かしたいと思います。

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ということで、少しでも多くの方に触れていただき、そのポテンシャルを肌で感じていただければと思います。

お配りした本やDVDを使って是非環境を作ってみていただければと思います。Hadoop をやっている方には特に(笑)

環境が作れない方は、英語ですが Windows HPC Server 2008 R2 Virtual Lab をご利用ください。

https://technet.microsoft.com/en-us/edge/gg598980

そして、大掛かりな仕組みへと展開していく可能性があれば、是非製品担当チームへご連絡ください。

最後の製品担当の話にでてきたメールアドレスをこちらに書いておきます。

Mskk-hpc@microsoft.com

もちろん、私宛に連絡をいただければおつなぎします。

これからも Windows HPC Server をよろしくお願いします。

日本マイクロソフト 高添