SCVMM V.Next

まだまだ未確定な情報が多いので書くことをためらいましたが、MMS でデモも行われたので触れないわけにはいきませんよね。

写真を撮ってみたのですが、小さくてわかりにくいですね(^_^;)

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でも、これが現時点での、新しい SCVMM 画面です!!

SCVMMがベータだった頃から Tech・Edというイベントでセッションを担当していた私としては、自分の子供のよう(少し大げさですが)なので、成長していく様を見るのはうれしいですね。

新しい機能については、こちらで触れています。
https://blogs.technet.com/ddcalliance/archive/2010/04/22/what-s-coming-up-with-the-next-versions-of-scom-and-vmm.aspx

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英語の文章だけではなんなので、私なりに簡単に解説しておくと、こんな感じ。

  1. 仮想環だけではなく、物理環境も管理するようです。
    • 仮想マシンの管理ツールからデータセンターの管理へと進化するということです
  2. 仮想マシンを作るのではなく、サービスを作れるようになります。
    • 例えば、Webサーバー10台、アプリサーバー1台、DBサーバ―1台という3階層システムを一気に作る事ができるようになります
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    • サービスのライフサイクルマネージメントを行うというゴールを持ち、必要なサービスを立ち上げ、必要に応じてアップデートし、不要になれば削除するというライフサイクルを管理できるわけです
  3. モデリングツールでサービスをモデルとして管理できるようになります。
    • 3階層システムをモデル化し、そのモデルをベースに管理するイメージです
    • スクリーンショットは、NICやSwitchまでモデル化されているところです
      DSC00396
  4. 仮想マシンに対して仮想アプリケーションが展開できるようになります。
    • App-V のサーバー版のようなイメージです
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  5. Opalis との連携を強化します。
    • 仮想マシンの作成を自動化するということではなく、プロセスとして管理するための製品間連携を強化します
  6. VHDファイルに対してパッチを当てられるようになります。
    • これは様子見が必要でしょうが、オフラインのVHDに対してパッチを当てることができるようになりそうです
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  7. クラウドを意識した製品となります。
    • Windows Azure の VM Role がいつ提供できるか見えていないですが、例えばクラウドに対して仮想マシンをプロビジョニングするといったことがありえます。

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開発中ですし、まだベータ版すら世の中に出てきていない物であるということはご理解ください。

ただ、今後のITは、社内の全体最適だけでなく、クラウド・サービスを含めた新しい全体最適を目指すことになります。

そういう意味でも、まだまだ無くなることがない物理マシン、今後増えていく仮想マシン、その上で動くアプリケーション、プライベート&パブリックなクラウドというインフラ、そして提供するのがサービス・・・など、すべてを意識した製品やツールが求められてくるのは間違いありません。

同じテクノロジーがパブリッククラウドとプライベートクラウド、そしてホスティング事業者様のサービス上で動くマイクロソフトのテクノロジー水平連携は、まだまだ未知の世界ではありますが、ポテンシャルの高さはワクワクしますね。

マイクロソフト 高添