Tech Days 2010 プライベートクラウドセッション報告

昨日、今日とお台場にて Tech Days 2010 というイベントをやっておりまして、私は昨日の午後イチの枠で登壇しました。

開発系を中心(特に Windows Azure)とするセッションが多い中で、セッションへご参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました。

さて、キーノートから「デベロッパー、デベロッパー、デベロッパー」なイベントは、なんとなくアウェーな感じがしますね。

そのせいか、のどが詰まる感じの緊張感の中で、普通にしゃべっている振りをしながらも、壇上でうろうろしてしまいました(^_^;)

セッションについては、数名の方からお褒めの言葉をいただけたので、とりあえずホッとしております。

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ちなみに、タイトルは「Dynamic Datacenter ~プライベートクラウドへの道~」です。

「とてつもない規模感とスピード感を持つサービスをクラウドと呼ぶんだ」と最初に認識をしてしまった私にとって、プライベートクラウドという言葉は正直 不本意(クラウドとプライベートは相反するもの)でもあるのですが、こう呼ぶのも時代の流れということで、自社内のデータセンターをクラウドと素直に呼べるようになってきました。

そして、クラウドと呼べるほどの変革を自社運用でも進めていくために、今から何をしたらよいか・・・などを私なりに考えてお話しいたしました。

今までの私の Dynamic IT セッションでは、少し先の話しや理想論が多かったのですが、ようやく具体的なツールの話ができるようになってきたのは大きな進化だと考えています。それはデモにも現れていて、今までは仮想化ベンダーがよくやるような仮想マシンの自動プロビジョニングやセルフサービスポータルのデモをしてきたんですが、今回はこちら、

  1. マルチレイヤーな自動化基盤 PowerShell を使って、ADにユーザーを作り、Exchange にメールボックスを作り、SharePoint にブログのサイトを立ち上げながらそのサイトに作ったばかりのユーザーを設定するというスクリプトを実行
  2. Opalis を使って、ファイルコピーやログファイルへの追記、ログファイル内の文字列の変更等が1つのプロセスとして管理され実行されているところを確認、そしてプロセス上でエラーが発生したときの対処と不具合回避

などを見ていただきました。

他の仮想化ベンダーには出来ない世界のはず。そう、PowerShell の面白さに SharePoint 2010 であらためて気づかされた私としては、1のデモをどうしてもしたくて・・・、昨日はスクリプト処理の画面を見ながら心の中でえらく喜んでおりました!

もちろん、イベントのデモというものにはエピソードがつきもので、今回も、PowerShellのスクリプトを起動してすぐに動くはずだった処理が数秒間動かなかったわけで、動き出した(黄色い文字で Exchange へセッションを張りに行く瞬間が見れます)時には肩から力が抜けました。

また、Opalis のデモは日本の大きなイベントでは初お目見えだったはずですが、Visio ライクな操作性で、とても面白いツールですから、動くところを見せることができてよかったと思っています。

ただし、PowerShell の Add-PSSnapin が動いてくれず、週末は準備をしながらため息の連続でした(^_^;) 裏事情をお伝えすると、1のデモを Opalis から呼び出さなかったのはそのためです。

黙っていてすいません。

Opalis のサーバー要件(32bit Windows Server 2003だったような) を無視して Windows Server 2008 R2 上で動かしていたからかもしれませんし、「PowerShell は v2 でいろんなモードがあるから、そこで引っかかっているんじゃないか?」というMVPさんからのご指摘もありました。この辺は、今後調べていく中でわかったことがあればお知らせしようと思います。

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で、本当は一番見せたかった Dynamic Data Center Toolkit for Enterprise ですが、”もうすぐです”という情報のまま止まっていてすいません。

ものが無ければ先に進めないため、3月12日から始まる Virtualization Summit に間に合うようなら準備してお見せしたいと思っています。

さらに、Virtualization Summit というイベントでは Opalis もお見せします。=無償のイベントでは初お目見え?

Virtulization Summit は、今日 黒柳が話をした Dynamic Data Center Toolkit for Hosters やその事例に関する内容も交え、より具体的に話をしようと思っていますので、よかったらお越しいただければと思います。

https://blogs.technet.com/osamut/archive/2010/02/17/3313442.aspx

マイクロソフト 高添