Windows Server 2008 R2 ベータのクラスタ不具合?に PowerShell が役立ちました。

今日は別の部署のエンジニアから質問をもらったのをきっかけに、フェールオーバークラスタのところを試してみることにしました。

質問というのは、構成の検証は必須か?、構成に不足があってもクラスタが組めるか?・・・みたいなもの

そこで、iSCSI ターゲットが見つからない場合でもクラスタが組めるか? を実際やってみると「クラスタの作成」という作業はできたんですが、共有ディスクが無いという警告はちゃんとわかるように出ていました。

フェールオーバークラスタというと敷居が高そうですが、ほんとにわかりやすくなっているなあと実感しました。

で、目的は達成したので一旦クラスタを破棄し、きれいにしました。いや、したつもりでした。

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再度クラスタを作成しようとすると、このサーバーは既にクラスタに登録されているというエラーが発生!!

しかも、クラスタ管理画面を立ち上げてもクラスタ環境を認識してくれない・・・

強引とは思いつつもフェールオーバークラスタの機能を削除しようとしましたが、クラスタに参加しているから削除できない、まずは管理ツールからノードを削除しろと言われる始末。

「退治するから、屏風の中の虎を追い出してくれ」みたいな事を言った一休さんの気持ちが少しわかる瞬間でした。

まあ、ベータを触っている方はわかると思いますが、このような事態は想定していないといけないわけでして、でも実際には想定していないわけでして(^_^;)

このマシンはドメインコントローラでもあり、そこを軸に環境がいろいろと出来上がりつつあったので、全てを一からインストールし直すしかないのかな? もう1台DCを立てて FSMO を移すなんて作業のほうが効率的かな?、だけどデモ環境なんだからシンプルな状態にしたいよな。。。

私の頭の中では、いろんな作業とその時間と自分への言い訳がグルグル回っておりました。

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で、ここからは少し自慢。

突然、スタートメニューの管理ツールの下にあるものが見えていたことに気付いたんです。ほんとに突然、目の奥に見えてきたんです。

何度か実際に見ていて、気付いてはいたけど、気にしていなかった。

それは Failover Cluster PowerShell Management

もしやと思い、起動すると PowerShell のシェルが立ち上がってきます。

PS C:\Users\Administrator>

私がいつも最初に打つのは

PS C:\Users\Administrator>Get-Command

です。

339ものコマンドが一覧になり、それをスクロールすると・・・

あっ、ありました!!

Remove-Cluster

すがるような思いで、実行すると、画面には削除中の文字が・・・おおっ、見事削除成功です!!

削除中の画面は化け化けでしたが、そんなことは今日はどうでもよかった。

丸一日分の成果が消えずに済みました。

もちろん、再度クラスタを作り直すこともできました。

これで気持ちよく明日を迎えられそうです。

ほんとに PowerShell サマサマです。

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さて、せっかくなので、このコマンドもたたいてみました。

PS C:\Users\Administrator>Get-Command *Cluster*

70のコマンドが登録されています。

フェールオーバークラスタはGUIもかなり良くなってはいますが、コマンド好きな方は PowerShellでやっちゃうのかもしれませんね。

コマンドがこれほどありがたいとは、GUI 好きな私も今日ばかりはコマンドに軍配を上げることにしました。

マイクロソフト 高添