Hyper-V 2.0 の効能はストレージ設計の容易さにあり!?

今日は Hyper-V 3 連発です。

先ほど Hyper-V 2.0 の目玉機能でもある Live Migration の設定方法と、Live Migration は万能かどうか について投稿しました。

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そして今回の投稿は、ちょっと違う観点で Hyper-V 2.0 を見てみます。

主役は Cluster Shared Volumes (CSV) です。

現在提供中の Hyper-V + Quick Migration では、個々の仮想マシンを別々の LUN に配置してもらうようにお願いしています。

これは現在提供中の フェールオーバークラスタ において、1つの LUN に対するアクティブなノード (物理マシン) は1つと決まっているからで、仮想マシンがフェールオーバーして、別の物理マシンに移る時には LUN に対するアクティブノードも別マシンに移動しています。

ある意味シンプルなんですが、ドライブレター A~Z まで使い切ったらどうするの?という質問に対して、「ドライブレターではなく GUID を割り当てることができるから大丈夫なんです」という話しをしているのがシンプルかどうかは微妙ではあります。

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そこで出てくるのが CSV です。

CSV は複数の物理マシンでフェールオーバークラスタ環境を作ったとしても、複数ノードが一斉にアクセス可能なボリュームを提供します。

(CSV については、 VMFS 的なものである という言い方のほうがわかりやすいかもしれません。→ VMFS について詳しい訳ではないので、表現がおかしかったらご指摘くださいませ)

これによって、仮想マシンの台数分 LUN を分ける必要もなくなりますし、ストレージ設計がかなり楽になるはずです。

ということで、目立っている Live Migration に比べて地味な存在かもしれませんが、CSV をお忘れなく。

マイクロソフト 高添