Hyper-V のスナップショットと SCVMM 2008 のチェックポイント

SCVMM の機能紹介の中で、チェックポイントという機能を紹介しました。

https://blogs.technet.com/osamut/archive/2008/04/18/scvmm-11.aspx

これは、仮想マシンのある時点の状態を取っておいて、必要な時にその時点に戻れるという機能でした。

これはこれで便利だったんですが、「Virtual Server の差分ディスク」や「SCVMM 2007 のチェックポイント」においてある時点に戻るということは、その時点から先の変更を捨てるということでした。

タイムマシーン的にいうと、「昔には戻れるけど、新しい時代には帰ってこれない」ということですね。

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それが、Hyper-V ではどうなるかを紹介しておきましょう。

こちらが Hyper-V のスナップショットの機能の概要を図にしたものです。

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上の図をみていただければわかるように、いつでもスナップショットが取れて、いつでも元の状態に戻せて、しかも戻るときに差分を削除する必要がないんです。

タイムマシーン的に言うと、「昔にも戻れるし、新しい時代にも帰ってこれる」ということですね。

これを利用することで、検証作業中に、「Aという設定をするための環境」「Bという設定をするための環境」と2つに分ける必要がなく、スナップショットの機能を使ってパターンを分岐させていけば良くなったということです。

これは便利だと思いますよ!!

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さて、スナップショットの機能をご理解いただいたところで、表題にもなっている点について触れておきます。

「Virtual Server の差分ディスク」と「SCVMM 2007のチェックポイント」には互換性はありませんでした。。。全く別物でした。。。

それが、「Hyper-V のスナップショット」と「SCVMM 2008 のチェックポイント」は同じものになりました。

要は、Hyper-V の管理ツールでスナップショットを取ったとしても、SCVMM 2008のチェックポイント機能を使ったとしても同じものが出来上がります。

SCVMM 2008的には、「Hyper-V にはスナップショットという良い機能がついたので、それをそのまま利用しましょう」って感じでしょうか。

この辺も Hyper-V や SCVMM 2008 の検証のポイントになるかもしれません。

マイクロソフト 高添