SCVMM 2008 ベータ:ライブラリのプロパティではまらないように・・・
製品として出荷されるタイミングでどうなるかはまだわかりません。。。という前置きをしたうえで。
SCVMM 2008 ベータをインストールすると、SCVMM 2007 の環境とほとんど変わっていないように見えます。
私もその見た目に惑わされていたのですが(^_^;)、実は2008で動きが変わった点がありまして、いきなりはまったのでご報告を。
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SCVMM の「ライブラリ機能」は共有フォルダをそのまま利用しているということを前に書きました。
この機能を利用すると、ライブラリ用の共有フォルダにファイルを保存しておけば SCVMM が勝手に認識してくれるようになっていて、ファイル名を変更すれば SCVMM に表示される名前も自動的に変更されていました。
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ここで、SCVMM のライブラリについてもう一段深く見ていきましょう。
実は、ライブラリで管理されているVHDファイルやISOファイルはプロパティを持っています。
SCVMM 2008 のライブラリに登録されている VHD ファイルのプロパティの画面はこちら。 (SCVMM 2007 でも画面はほぼ同じだったはず)
見てほしいのは、VHD や ISO ファイル名と SCVMM に表示される名前が別物であるという点です。
SCVMM 2007 では、(おそらく)シンプルな管理機能を提供するという観点からファイル名をそのまま表示名にするような動きをしていたのですが、せっかく別々の情報を持てる訳ですし、「ファイル名は変えたいけど、既に運用の中で利用している表示名は変えたくない」ということがあるかもしれません。まあ、そのようなフィードバックがあったのではないかと想像しています。
そして、SCVMM 2008 のベータでは 2007 とは違う動きをすることになります。
- ライブラリのフォルダにファイルを入れ、ライブラリの更新作業をすると、SCVMM 2008 のライブラリ画面にファイル名が表示される (SCVMM 2007と一緒)
- ライブラリ用フォルダ内にある VHD や ISO ファイルの名前を変更すると、SCVMM 2008 のライブラリ画面の表示はそのままで、実ファイルへのパス情報のみ変更される (変更点)
- もし、実ファイル名と表示名を同じにしたい場合には、手動で表示名の変更が必要
お分かりになりましたでしょうか?
再度書くと、ライブラリ用フォルダ内のファイル名を変更しただけでは、既に登録されている表示名が変わってくれない訳です。が、私はそのことを知らなかったので、ファイル名を変えればライブラリからの見え方も変わるだろうと勘違いしてました。
そして、実ファイル名の変更後、SCVMMからライブラリの更新作業を何度も繰り返し、デフォルトの更新タイミングである1時間待ち、GUIがダメならとPowerShell で Refresh-LibraryShare コマンドを何度か叩いてみたのです。結果はダメでしたが。。。
昨日(月曜日)の午後に記者説明会があり、SCVMM 2008 のデモをしなければならなかったので、週末はかなり焦っていました。
(ファイル名のままだと見栄えが良くなかったもので)
で、数時間後ようやくわかったので、名前を都合のよいように変更して解決に至りました。
今、このようなはまり方をする人は少ないだろうと思いますが、念のためというか、私自身が忘れないためにも書いておこうと思いました。
マイクロソフト 高添